2025年6月のGoogle検索エンジン・コア アップデート

2025年6月Googleコアアップデートについて

2025年6月のGoogleコアアップデート

2025年6月30日、Googleは、
検索エンジンアルゴリズムの「コアアップデート」を発表しました。
2025年においては、3月のコアアップデートに続いて2回目であり、前回のアップデート（2024年3月に行われたコアアップデート）から約3ヵ月というスパンとなり、間隔としては通常通りと言えます。

コアアップデートとは、
Googleが検索エンジンのアルゴリズム（ランキング決定の仕組み）の基本部分（コア部分）の改善・改良のことであり、年に数回の頻度で実施されています。
コアアップデートの目的は、検索結果の品質向上（＝検索ユーザーの満足度向上）のためであり、検索順位が大きく入れ替わることがあります。
ただし、Googleは、コアアップデートの内容についての詳細は公表せず、大まかな方向性・概要のみ示唆されます。

コアアップデートは、日本を含む世界同時に実施されます。
ロールアウトまで、最大3週間とされていますので、
自社で運営されているウェブサイトの検索順位の変化を注視してください。

Googleから「X」「LinkedIn」で発表された今回のコアアップデートの内容（翻訳文）から見て行きましょう。

「X」でのGoogle発表↓

コアアップデートをリリースしたという非常に簡単な発表です。

「LinkedIn」でのGoogle発表↓

検索のAI革命とこれからのSEO

Google発表文の中心部分をもう一度見てみましょう。

このGoogleの発表文章は、3月のコアアップデートのときの発表文章と全く同一です。

つまり、今年に入っての2回のコアアップデート（3月・6月）は、全く同じ方向性と意図をもって行われている、ということが言えます。

これは何を意味するのでしょうか？

Google検索エンジンは、この数年（あるいは10年以上）一貫して「コンテンツ重視」で検索ランキングを決定する方向で改良されてきました。
（「コンテンツファースト」「ユーザーファースト」）

そして近年、検索エンジンにAIが搭載されることで
AI（＝検索エンジン）がウェブサイトに書かれているコンテンツ内容をより深く・正確に把握できるようになっり、
コンテンツファーストSEOの意味も、さらに進化しています。

また、チャットGPTやGeminiなどの対話型AIの登場と利用者の増加、
AI OverviewというAIの直接回答が検索結果に表示されるようになり、
検索の役割もSEOの内容も大きく変化し続けています。

今回のコアアップデートは、
そうした検索のAI革命の進行の中でとらえる必要があるのです。

SEOと言いますと、「タイトルタグ」（＝SEOタグ設定）、「ドメインパワー」（＝被リンク）、「内部リンク」（パンくずリストなど）などを思い浮かべる人が多いと思いますし、それはそれで今でも重要なのですが、
今進んでいるのは、検索エンジンの「コンテンツ評価」重視の傾向が年をおうごとにますます深まっていることであり、
AI時代に対応した「新しいコンテンツSEO」対策の重要度が増していること、なのです。

今回（2025年6月）の検索エンジンコアアップデートは、この脈略の下でとらえて行く必要がありますし、
もし、自社サイトの「検索順位の下落が見られた」場合は、各ウェブページのコンテンツをもう一度、根本から見直す必要がある、と言えます。

コアアップデートで検索順位が下がっときに見なおすこと

コアアップデート期間に（その前後の期間を含めて）で検索順位が大きく下がっときに見なおす主な点は

• コンテンツ
• スパム抵触

の2点となります。

「スパム」については、

• 「サイトの評判」の不正使用
• 「大量生成されたコンテンツ」の不正使用
• 「期限切れのドメイン」の不正使用

の3つが、昨年の3月に新たなスパムポリシーに追加されましたので、
上記のリンクから内容をご確認下さいませ。
（とくに大幅な順位下落がある場合は、「スパム」ポリシーに抵触している可能性があります）

ですが、今回のコアアップデートについて言いますと、
とくに「コンテンツ」の見直しが必要となります。

コンテンツの見直しポイント

たとえばgoogle検索で
「SEOとは」「ベビーフードとは」「外壁塗装とは」など、「○○とは」で検索してみてください。

検索結果の一番上に「AIによる概要」というところが表示されます。（AIオーバービュー）

AIが、非常にコンパクトに答えてくれます。

つまり、AI時代の中で検索結果も大幅に変わり、ウェブサイトに求められるコンテンツ（＝SEOに強いコンテンツ）も大きく変わって行こうとしているのです。

これまでのように、「他サイトのコンテンツをまとめ直しただけ」「薄い情報を広く書いているだけ」といったコンテンツでは評価が上がらない…ということです。

では、どのように見直したらよいか？
チェックポイントの概要を紹介いたします。

• 独自性・オリジナリティーは高いか？
  他サイトで書かれていることの焼き直し…、生成AIの回答を工夫もなく載せている…
  このようなコンテンツは、いくら長々と文章を書いても評価されません。
  「他にはない独自の視点で書かれているか？」
  「経験に基づいた情報、深掘りした調査データなどがあるか？」
  ・・・などをチェックし、コンテンツのリライトを行いましょう。

• 専門性・プロフェッショナリティを活かしているか？
  検索エンジンは今、専門家・プロによる、専門的なコンテンツを高く評価するようになっています。
  たとえば、外壁塗装なら、外壁塗装のプロによる「塗料の説明」「外壁塗装時期の目安」などの専門的な（それでいて一般の人にもわかりやすい）コンテンツが必要になります。

• ユーザーが求めている内容に応えているか？
  「検索する人は、どんな情報を必要としているのだろうか？」
  …それを考えて、検索ユーザーの多様なニーズに応えるコンテンツが必要です。
  Q&A方式など、表示方法を工夫して、読みやすく、わかりやすい内容を表示しましょう。

AI時代に入り、検索結果も、SEOも、大きな変化の時代を迎えています。

この変化は、ある事業分野を極めている中小企業・個人事業には、むしろプラスの方向です。

検索結果の全体を見ていますと、「まとめサイト」「業界の紹介サイト」よりも
「事業者サイト」が高い評価を受け始めているように見えます。

あなたのプロフェッショナル性を活かしたコンテンツにして行くことで、検索順位はプラスの方向になって行きます。
頑張ってまいりましょう！

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