司法書士のSEO対策
【もくじ】
司法書士のSEO対策とは?
SEO(Search Engine Optimization・検索エンジン最適化)とは、
検索ユーザーが入力したキーワードに対して表示されるウェブサイトの順位を引き上げて行くための対策です。
たとえば、A市で司法書士事務所を営んでいる場合、
「A市 司法書士」や「A市 相続」「A市 土地登記」などの検索結果で
事務所ホームページが上位表示することを願うと思います。
これを実現するための対策が、SEOということになります。
検索は、見込み客との出会いの場
検索ユーザーの側から見ますと、
「A市 相続」というワードで検索するということは、
「相続」について何らかの悩みがあり、「A市」で専門家を探してたい…という意図をもってネットで調べている、ということになります。
つまり、ニーズ・悩みを持っている人、ということです。
この方が検索したときに、自分の事務所が上位にランキングされていて読んでいただければ、自社のサービスや想いなどを伝えることができるわけです。
「検索システム」とは、「ニーズを持った人」と「悩みに応える側」(司法書士事務所)の出会いの場、ということができ、
SEO対策によって、この出会いを恒常的に作ることができるということになります。
戦略的にSEOを考えて行きましょう
SEOは戦略性がとても重要なります。
戦略をまずきちんと立てることで
トップページの内容が決まり、ページ構成が決まり、キーワード設定やコンテンツ作成に進んで行くことができます。
司法書士事務所のビジネス戦略は?
司法書士の対象分野は
「土地登記」「商業登記」「相続関連登記」など様々あると思います。
あなたの事務所は、
- すべての分野に対応して幅広くサービスを行う形でしょうか?
- 「相続」など、特定の分野を専門としてサービスを行っているのでしょうか?
- 「相続」を中心にしながら、その他業務にも対応するスタイルでしょうか?
これらタイプの違いによって、ホームページ構成も、SEO対策も変わってきますので、
まず「事務所の事業展開・分野」と、「ホームページでどのように打ち出して行きたいか」を再度考えて、絞って行きます。
メインのキーワードを考える
SEO対策は、ある意味、「キーワードから逆算して考えて行く」対策となります。
たとえば、あなたの事務所が、
「司法書士のあらゆる分野をカバーして対応する」のであれば、
トップページのメインキーワードは
「A市 司法書士」…ということになるかと思います。
つまり、「A市で最も認知度の高い司法書士事務所」としてネット上に表示されるようにキーワードを立てて、SEO対策を行う形になります。
また、「相続を専門とする」事務所の場合は、
「A市 相続」「A市 相続登記」などでトップに立つことをメインに考える形がよいかもしれません。
(「A市 相続」と「A市 司法書士」の両方のワードでトップを狙うことも可能です)
メインのキーワードが決まると、
サイト全体の構成や各ページのSEOキーワード設定も決まって行きます。
ページ構成を考える
メインのキーワードが決まったら、サイト全体のページ構成を考えて行きます。
たとえば、「相続専門」の司法書士事務所の場合なら
- トップページ(キーワードは「A市 相続」「A市 司法書士」など)
- 遺言書(キーワードは「A市 遺言書作成」「A市 遺言書相談」など)
- 遺産分割協議(「A市 遺産分割協議」「A市 相続 協議書作成」など)
- 相続放棄(「A市 相続放棄」「A市 相続放棄相談」など)
- 遺留分(「A市 遺留分」「A市 遺留分請求」など)
- 相続登記(「A市 相続登記」など)
- 不動産移転登記(「A市 不動産移転登記」など)
- 相続Q&A
- 事務所概要
- アクセス
- お問合せ
のような感じかもしれません。
つまり、トップページも、各ページも、
SEOとキーワードの意図を明確に持って構成を考えるということになります。
このように、SEO・狙うキーワードを明確にしながらページ構成を立てることで
トップページはもちろん、各ページでもSEOで上位化し、
非常に大きな集客力を持つことが可能になります。
YMYLと司法書士SEO
YMYLとは、「Your Money Your Life」の頭文字を取ったもので、
「健康」「財産」「投資」「人生設計」など、
人々の幸福や人生に深い影響を与えうる分野のコンテンツのことです。
Googleは、YMYL関連のサイトやページのコンテンツ評価を、時に厳しく現順に扱うようになっており、検索ランキングにも重大な影響を与えています。
YMYLという概念が登場したのは、法律や健康などについて、
素人が間違った認識の下で書かれた情報・ウェブページが検索で上位になってしまうと、
検索結果を通じて人々に重大な被害が起こり得るからです。
つまり、司法書士が扱う法律分野、相続などの財産分野は、
とくにコンテンツ品質が問われており、
専門家が、専門知識を基に書かれていることが重要視されています。
YMYLの概念が登場する前は、相続のランキングでも、アフィリエイトサイトなど、素人が書いたページが上位になることがありましたが、現在ではすっかり様相が変わっています。
つまり、法律の専門家である司法書士のサイトは上位になりやすくなっているのです。
ただし、YMYLに対応したSEO対策をしっかり行うことが重要です。
- 専門家であることを明示する
各ページコンテンツの最後に、執筆した司法書士名を明示するようにしましょう。
- 事務所概要を明示する
事務所名、代表者、所属司法書士、事務所住所、電話、FAXなどの情報を表示します。
プライバシーポリシーページも設置しましょう。
- コンテンツを最新情報に
法改正等で最新情報表示が必要な時は、すみやかに更新しましょう。
SEOに強いコンテンツ作成
SEO対策の内容には様々なものがありますが、
検索エンジンのサイト・ページ評価の中心は「コンテンツ」です。
そこに書かれている内容が「ユーザーを満足させるものか?」について
検索エンジンは、多様なシグナルから判断して、検索順位を決めて行きます。
SEOに強いコンテンツを作成して行きましょう。
そのページの「テーマ」と「見出し」を考える
1つのページを作成するときに、明確に「テーマ」設定を行います。
たとえば「相続放棄」というテーマでページを作る、と決めます。
次に「見出し」を考えます。
「見出し」を考えて行くことで、そのページのコンテンツに流れ・ストーリー性が生まれ、
閲覧者が理解しやすくなり、検索エンジンの評価も高まります。
各ページの「テーマ」は、「タイトルタグ」に反映させ、
「見出し」は、「hタグ」(見出しタグ)に反映させます。(詳細は後述します)
たとえば「相続放棄」というテーマのページの場合、
● 相続放棄とは?
● 「相続放棄」と「遺産を放棄すること」の違い
● 相続放棄の手続き期限
● 遺産の処分は気を付ける
● 新たな相続人が出現したときに
● 相続放棄は撤回できません
● 相続放棄Q&A
● 当司法書士事務所の相続放棄サービス
● ご相談の流れ
…のような感じの「見出し」になるかと思います。
見出しを考えることで、文章も書きやすくなり、SEO強化にもなります。
「わかりやすい」文章で
司法書士は法律の専門家であり、法律文書を多数読み、法的書類を作成していますので、
どうしても文章が「専門的過ぎ」「回りくどい」「読みづらい」ものになりやすいです。
ホームページの「読み手」は、法律がほとんどわかっていない素人の一般の方です。
普通の人が読んで、すんなり理解できるよう、
出来るだけわかりやすい文章にしてください。
検索エンジンの評価は「ユーザーの満足度」です。
難しすぎて読めない…となって、ページの滞在時間(平均エンゲージメント時間)が短くなると、検索エンジンは「満足度の低いページ」という評価になってしまい、SEOにマイナスでもあります。
コンテンツと、E-E-A-T
Goolgeは、コンテンツ評価のコンセプトとして「E-E-A-T」を打ち出しています。
「E-E-A-T」とは
- 経験(Experience)
自分の体験・経験に基づくコンテンツ - 専門知識(Expertise)
専門知識に基づくコンテンツと - 権威性(Authoritativeness)
コンテンツを書いた人・webサイトの外部からの評価 - 信頼性(Trust)
内容の正確性・更新頻度・HTTPS(通信の暗号化)
司法書士事務所のウェブサイトにおいて「E-E-A-T」に対応するコンテンツや対策として行うことは以下の通りです。
ホームページのSEO対策
SEO対策には、コンテンツ以外にも様々な対策が必要となります。
いかの内容をチェックしながら改善して、SEOに強いホームページにしてください。
SEOタグ設定
SEOタグには、「タイトルタグ」「ディスクリプションタグ」「hタグ」などの重要なタグがありますので、SEO効果を上げるように設定して行きましょう。
タイトルタグ
「タイトルタグ」は、もっとも重要なSEOタグで、そのページの内容をタイトルとして検索エンジンに伝えるものです。
以下を注意して設定してください。
- 狙いのキーワードを前方に入れる
- 文字数は35文字(全角)程度で
- キーワードの繰り返しをしない
- 事務所名は最後に入れる
ディスクリプションタグ
「ディスクリプションタグ」は、そのページの要約文を検索エンジンに伝えるタグです。
- キーワードをきちんと入れておく
- 関連するキーワードも入れ込むことが大切
- 100~110字くらいでまとめる
hタグ(見出しタグ)
hタグ(見出しタグ)は、そのページの各見出しを、検索エンジンに伝えるタグです。
これを設定することで、検索エンジンが文章の構成を理解しやすくなり、SEO評価を高めます。
- h2 は、「中見出し」
- h3 は、「小見出し」
- 適宜キーワードを入れる
例えば以下のように設定します。
- 相続放棄の注意点とは?(h2・中見出し)
- 手続き期限がある(h3・中見出し)
- 撤回できない(h3・中見出し)
ページエクスペリエンス対策
ページエクスペリエンスとは、「ユーザー体験」のことを指し、
閲覧者者に「最高のユーザー環境」を提供することが「ページエクスペリエンス対策」であり、SEOにも大きな影響を与えます。
モバイル対応デザイン
スマホユーザーが快適に閲覧できるよう、モバイルに対応したデザインを用意することは不可欠です。
SEOやユーザーの利便性を考えるとき、Googleが推奨する「レスポンシブデザイン」を採用することをおすすめします。
モバイルフレンドリー
「モバイルフレンドリー」とは、スマホなどのモバイル端末で閲覧したときのユーザー環境が最適であることです。
スマホ閲覧時の「文字の大きさ」「タップ要素の間隔」「画面からのはみ出しがない」ことなどをチェックします。
Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」で必ずチェックしてください。
表示速度
「表示速度」とは、ホームページを開こうとしたときの読み込み時間のことです。
過剰なデザインシステム、外部サイトタグの埋め込み、画像のがいるサイズ大きい、などが原因で、表示速度が極端に遅くなると、SEOにマイナスの影響をもたらしますので⇒「表示速度について」のページをご覧になり、事務所ホームページの表示速度をチェックしてみてください。
更新頻度を上げる
ホームページは、作成したら集ではなく、SEO的には「そこからがスタート」となります。
検索エンジンは、「更新頻度が高い」「ページが増えている」サイトを高評価し、更新されない・放置状態のサイトは、検索順位が上がらず、時間とともに順位が下がって行きます。
特に司法書士事務所サイトは、競争が激しいですので、
更新頻度を上げる仕組みである「CMS」と「ブログ」の2つをホームページに内に設置することはとても重要です。
CMSを設置する
CMS(Contents Management System)とは、自分のパソコンからホームページを更新して行けるシステムです。
内容を更新したいときに、ホームページ制作会社にいちいち連絡する手間もなく、すぐに更新することができますので、SEO対策では必須の仕組みとなります。
ブログをサイト内に設置する
ホームページ内に「ブログ」を設置することはSEO上、とても有効です。
ブログ記事を書いて行くことで、サイト内のページが増え、サイトの力が蓄積されて、検索順位が上がって行きます。
ビジネスプロフィールを活用する
Googleが提供するビジネスプロフィール(旧マイビジネス)は登録・活用しているでしょうか?
たとえば、Googleで「A市 司法書士事務所」と検索すると、マップと共に、3つの事務所が表示されます。
ここに表示されると目立つのですが、そのためにはビジネスプロフィールを活用することが必要です。
これを「MEO」(ローカルSEO)というのですが、ぜひ取り組んでみてください。
司法書士SEOに強いホームページ制作会社の探し方
司法書士事務所の検索上位化は、競合サイトのコンテンツが強い場合が多いため、戦略的にSEOを組み立て、SEOに強いホームページ制作とアフターフォローが必要になります。
これからホームページを新たに作ることをお考えの場合やリニューアルを検討している場合は、以下のチェックポイントで「SEOに強いホームページ制作会社」をお探しください。
1.事前のSEO調査を行い、戦略相談ができる
司法書士事務所の特徴やキーワードの希望をヒアリングして、SEO戦略相談を行う制作会社を選びましょう。
調査なくして戦略なしですので、以下の調査は重要です。
- キーワード調査
狙いのワードは十分な検索ボリュームがあるか?競合度はどれくらいか?上位化の見込みは? - 競合サイト調査
実際に上位化しているサイトを調査して、強みと弱点を把握して、サイト制作の戦略材料を持つこと。 - 戦略相談
どのワードで上位化を目指すか?各ページ毎のSEO戦略をどのように立てるか?などについて、希望を出し、相談にのってくれること。
2.司法書士の仕事とSEOに精通している
司法書士の仕事がわかっていないと、効果的なコンテンツ支援やSEO対策が行えません。
司法書士事務所ホームページ制作の経験があり、上位化実績のある制作事業者を探しましょう。
3.SEOに必要な全ての制作を行うことができる
SEO対策には、様々な制作内容必要となり、以下の内容は必須ですので、チェックしてください。
- SSL対応
SSL対応は、通信の暗号化対策で、閲覧者の個人情報を守る上でも、SEO上でも必須です。SSLを無料で行う事業者を探してください。 - レスポンシブデザイン
スマホ対応で最もSEOに強いデザインが「レスポンシブデザイン」です。このデザインを格安で行う事業者がおすすめです。 - CMS設定・ブログ設定
自分で更新できるCMSと、SEO効果の高いブログは、検索上位化になくてはならない設定となります。格安または無料で設定する事業者を探しましょう。
狙ったワードで検索上位化を実現することで、
司法書士事務所の認知度が上がり、
司法書士を必要としている多くの人に出会うことができるようになります。
このページでお伝えしたSEO対策と、
士業SEOに強いホームページ制作会社での制作で、
ビジネスをさらに発展させてください。
SEOコンサルタント・WEBサイト制作
SEOホームページ代表 占部圭吾
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