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2024年8月のGoogleコア アップデートについて
2024年8月のコアアップデート
2024年8月15日(日本時間8月16日)、Googleは、
検索エンジンアルゴリズムの「コアアップデート」を発表しました。
今回のアップデートは3月に行われたコアアップデートから約5ヵ月経過ということで、通常よりも期間が空いた、という印象を持つ方も多いかもしれません。
2024年3月には、
「コアアップデート」「スパムポリシーの変更」「ヘルプフルコンテンツシステムのアルゴリズム導入」など
非常に重要な検索エンジンアルゴリズム変更等が行われ、検索順位の変動はもとより、サイト運営者にとってサイト運営の考え方を再考をせまるものとなりました。
では、今回のコアアップデートどのようなもので、
どのような影響が予想され、
サイト運営者・事業者はどのような対策を取ればいいでしょうか?
まずは、Googleが発表した内容を確認しましょう。
本日、Google 検索の 2024 年 8 月のコア アップデートを開始しました。このアップデートは、検索でのパフォーマンス向上のためだけに作成されたようなコンテンツを減らし、ユーザーが本当に役立つと感じるコンテンツを増やすことで、検索結果の品質を向上させる取り組みを継続することを目的としています。
この最新のアップデートでは、過去数か月間に一部のクリエイターやその他の方から寄せられたフィードバックが考慮されています。これまでと同様に、ユーザーの検索内容に関連性がある場合、有用で独自のコンテンツを作成している小規模サイトや独立系サイトを含む、さまざまな高品質サイトとユーザーを結び付けることを目標としています。これは、今後のアップデートでも引き続き取り組む分野です。このアップデートでは、サイトが行った改善点をより適切に把握し、Web の最高のものを引き続き表示できるようにすることも目的としています。
ここで言われている重要ポイントを見て行きましょう。
- ユーザーが本当に役立つと感じるコンテンツを検索結果で優遇して行く(基本方針・継続)
- 過去数か月間に、一部のクリエイターやその他の方から寄せられたフィードバックを考慮し、アップデートに反映させている
- 有用で独自のコンテンツを作成している小規模サイトや独立系サイトを含む、さまざまな高品質サイトとユーザーを結び付けることを目標としている(Googleは、これらを継続的に取り組むことを表明)
基本的には、これまでのGoogleの方向性である
「ユーザーが満足する」「ためになる」「独自性がある」コンテンツページを検索で上位表示しやすくする…という流れに沿ったものと解釈することができます。
とくに、
- Googleに寄せられているフードバックを考慮して変更を加える
- これまでなかなか上位化の壁があった「小規模サイト」「個人・中小企業サイト」も、コンテンツ次第で上位化できるような変更が加えられる
…という点に今回の特徴を見出すことができます。
また、コアアップデートは、終了までに約1か月という期間を見ているとのことですので、(通常は2週間程度)
かなり細かい微調整を含んだアップデートまたは大規模なアップデートであることが考えられます。
では、私たちがこのコアアップデートに対して、
どのように考え、どう対策して行くべきか見て行きましょう。
フィードバックを考慮して改善…について
「過去数か月間に一部のクリエイターやその他の方から寄せられたフィードバックが考慮されています。」
Googleはこのように表明しています。
これはおそらくですが、2024年3月のコアアップデート等での検索順位に変動について
理由の乏しい検索エンジン大幅下落サイトなどが散見されましたので
(コンテンツが充実しており、スパムポリシーに違反もしていないサイトの順位下落)
こうしたクレームないし意見について状況把握を行い、改善を行って行く、ということではないかと考えられます。
(Googleは具体的なことを表明していませんので、これは予想ですが。。)
どちらにしても、「フードバックを考慮」して改善を進めることは、歓迎すべきではないかと思います。
小規模サイトや独立系サイトを含む…について
Googleはこの間一貫して「コンテンツ重視」「ユーザにためになる」サイトを検索結果に反映させる…と表明してきました。
ただ、現実を見ますと、やはり
資金力をバックに大規模サイトを構築していたり、関連情報サイトを複数構築して大量のリンクを貼っていたり、といった方法等により
資金力があるサイトが上位化しやすい傾向が高く、
中小サイト・個人サイトは、どんなにコンテンツ作成に力を入れても、
そこに「資金力の壁」が存在する…SEOは難しい…と感じることも多いのではないでしょうか?
これは「ドメインパワー」による検索結果の格差、ということもできます。
すなわち、企業のブランド力、被リンクなどを背景としたドメインの力が、検索結果に大きな影響を与えている現状を意味し、この部分がこれから大きく変更されることはあまり考えられません。
(もしかすると、ドメインパワーの検索結果への影響を少し下げて行く…ということのなのかもしれません。)
Googleは今回、あえて「小規模サイトや独立系サイト」をあげたことは
検索結果における「資金力格差」の問題にメスを入れてゆく方向性を示した、と言えるでしょう。
つまり、
「独自性があり」「経験・体験に裏付けられた」「読み手のためになる」コンテンツ・ウェブページであれば、
ドメインパワーが小さくても、個人サイトであっても、上位化できるような方向に進めて行く、ということです。
ただし、どのようにそれを実現して行くのか、どのようなスピード感で改善して行くのかは未知数とも言えます。
どちらにしても、この方向性自体は歓迎すべき、、と言えます。
検索結果がどのように変化して行くか、私たちはしっかり見据えながら、対策を取って行くことが引き続き肝要であると、考えます。
コアアップデートを受けて、私たちがすべきこと
現状の検索順位変化
8月15日にスタートして、この記事を書いているのは25日ですので、10日ほど経過した時点での、検索順位の変動状況ですが
「SEOホームページ」で私たちが制作したお客様のサイトの検索順位変動を見てみると
「ほとんど変わっていない~プラスの変動」
と評価することができます。
(やはり、コンテンツ作成に重点を置いたサイトは、プラスの影響を受けるとみるべきでしょう)
また、様々なツールを使ったネット上のサイトの順位変動を概観しますと
大きく順位を下げたサイトもあれば、大きく順位を上げたサイトもあり、
概ねコンテンツ評価による順位変動が起こっている…と評価できそうです。
コアアップデートを受けた、これからのSEO対策
では、今回のアップデートを受けて、私たちが取るべきサイト運営・SEO対策はどのようなものとなるでしょうか?
2024年8月のコアアップデートを一言で言いますと
「これまでの『コンテンツ重視』をより改善して行くもの」
ととらえることができます。
つまり、私たちが行うべきことは、従来と同様に(また、今まで以上に)
「ユーザーにとって有用なコンテンツを提供して行くこと」にあります。
ここをぶれずに継続して行くことがカギとなります。
あなたのホームページで提供しているページにおいて、以下をこれまで以上に対策して行きましょう。
- コンテンツの独自性の追求
どこにでもある、ありきたりの内容ではなく、このページでしか読めない内容(経験・独自のデータ・独自の見解など)を入れたコンテンツページに仕上げましょう。
独自性はいくら強調しても強調しすぎということはないほど重要です。
- ユーザーの満足度を常に考える
「読みやすさ」「わかりやすさ」「明確さ」「独自の視点」など、
読んでいただいた人が満足する内容・ページ構成に仕上げて提供して行きましょう
- ページをリライトする
既存のページを定期的にリライト(書き直し)することは非常に重要です。
よりわかりやすい・最新の情報を提供するよう定期的なリライトを行いましょう。
今回のアップデートも、Googleのこの間の改善方向に沿ったものであり、ここは継続されています。
つまり「コンテンツファースト」「ユーザーファースト」です。
ドメインパワーに下駄をはかせる手法は、3月に行われた「サイトの評判の不正使用」というスパム認定等で、排除されつつあります。
私たちが行うべきことは
「裏ワザ」的なSEO手法ではなく、
愚直な・他者のためのコンテンツページ制作の継続にあります。
著者:SEOコンサルタント・SEOホームページ代表 占部圭吾
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SEOホームページが、株式会社CREXの運営するAI総研の『【2024年最新】おすすめのマーケティングツール/サービス』の記事に掲載されました。
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