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検索エンジンとは?

検索エンジンとは

検索エンジンとは、
ウェブページの情報を収集し、保存し、検索ワードに合致するページをランキング表示するシステムのことです。

私たちが何か調べたいと思ったとき、Googleなどで、ワードや文章を入力し、検索します。

検索ワードに対して、その結果がランキング形式で1位から表示され、私たちはウェブページの情報を見ることができます。

検索エンジンとは

SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことで、ウェブページの検索順位を上げるための対策と言うことになりますが、
Googleなどで表示される検索結果の順位付けは、検索エンジンというロボットを介して行われています。

検索エンジンが検索ランキングの仕組みを作動させる流れは、

  • ネット上のウェブページ情報の収集(クロール
  • 情報を分類して保存(インデックス
  • 検索ワードに合致したページを表示(ランキング

検索結果は、上記の流れの中で、検索エンジンが情報を収集・分類して独自のアルゴリズム(計算式)によって導き出されます。

検索エンジンの仕組みと歴史、現在と未来の形を知ることで
私たちがホームページをより多くの人に見ていただくための施策(SEO)も効率的に行うことができるようになります。

検索エンジンの歴史

検索エンジンの歴史

黎明期(ディレクトリ型)

1996年、Yahoo! Japan が国内で初めて検索エンジンの提供を始めました。
これは、1件1件人力でWEBサイトを入力・分類・登録して、利用者はカテゴリに別に分類されたページを見つけて行くというものでした。
この「ディレクトリ型」検索エンジンがウェブ検索黎明期の中心だったわけです。

ロボット型 検索エンジンの普及

一方、自動でウェブ上の情報を収集し、キーワードごとに分類・表示する「ロボット型 検索エンジン」も同時期に始まり、少しずつ人気を得て行きます。
Yahoo! Japan も「ロボット型」の重要性に気づき、1998年にgoo のロボット型検索エンジンを採用します。

1998年に創業したGoogleはロボット型検索エンジンで急速に成長し、利用者を拡大し続けます。

「ディレクトリ型」⇒「ロボット型」に集約

そして、2009年に米Yahooがロボット型検索エンジン事業からの撤退、
2010年に、Yahoo! Japan が、Googleの検索エンジンを採用することで、検索システムにおけるGoogleの独占的状態が確立されました。

また、人海戦術で情報を集める「ディレクトリ型」は利用者が減り続け、
2018年にYahoo! Japanは「ディレクトリ型」の終了を発表します。

検索エンジンは、「ロボット型」そして「Google」に集約され現在に至ります。

Google検索エンジンの独占

2022年時点での検索シェアは
googleが76.0%
Yahoo!Japanが16.2%です。

Google検索エンジンのシェアは、2018年時点での70.5%⇒76.0%に増えています。

また、Yahoo!Japanは、googleの検索エンジンを使っていますので、
google検索エンジンのシェアは 92%

現在は、検索エンジン対策(SEO)= グーグル対策の時代となっています。

主な検索エンジンシェアを見てみると

(2022年)

検索エンジン日本国内シェア
Google76.0%
Yahoo!16.2%
Bing7.1%
DuckDuckGo0.3%
Baidu0.2%

検索エンジンの進化

進化する検索エンジン

初期検索エンジンの「穴」

ロボット型検索エンジンの普及で、検索利用者も爆発的に増えていったのですが、
初期の検索エンジンには、様々な「穴」も存在しました。

たとえば、検索結果を上位から表示するアルゴリズム(計算方式)に組み込まれた
「キーワードの出現頻度」や「外部サイトからのリンクの数」
など利用して上位表示する、といったことです。

  • ウェブページに、キーワードを不自然なほどたくさん入れる
  • キーワードを、白文字にして見えないようにしながら、埋め込む
  • コピペでサイトを量産し、リンクを集中させる
  • 有料で大量リンクをしてもらう
  • リンク自動システムに登録する

などです。

これらは初期のSEOとして多くのサイトによって行われたため、
読む価値のないサイトが上位に表示され
利用者の利益を損なう状態になって行きました。

検索エンジンアップデートの開始

こうした状況の中、
Googleは、検索エンジンのアップデートを開始し、是正して行きます。

  • パンダアップデート(2011年~)
    ウェブページに書かれているコンテンツを重視し、
    内容の薄いサイトの検索順位を落とすようにする。
  • ペンギンアップデート(2012年~)
    検索順位目的のリンク(有料リンク、過剰な相互リンク、価値のないサイトからのリンク)などを排除し、
    作為的・悪質な行為を「スパム」としてペナルティーを課す
  • ハミングバード(2013年~)
    スマホの音声検索に対応するするため
    会話型の意味を理解して、検索結果を表示する

とくに「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」導入の影響は大きく、
これまで行ってきたキーワードやリンクによる作為的SEOは
検索順位を上げるもので「なくなる」だけでなく
むしろ「順位を下げる」「ペナルティーを受ける」もの(スパム)になっています。

このように検索エンジンの機能・評価方法が複雑化・高度化する中で、検索エンジン対策(SEO)も大きく変化しています。
AI導入によるアップデートによって、今後さらに高度化・精緻化が進んで行きます。

検索エンジンのAI搭載

検索エンジンは、「検索ユーザーに最高の体験を届ける」という理念に基づいて、AI(人工知能)を搭載してさらなる進化を始めています。

RankBrain(ランクブレイン、2015年~)、Neural matching(ニューラルマッチング、2018年~)、BERT(バート、2019年~)、MUM(2023年~)など、次々に進化したAIモデルを投入しています。

検索に、ワードではなく、文章を入れて質問したとしても(音声検索で言葉で質問しても)、AIがその文章・言葉の意味を理解し、正確に検索結果を返すようになっています。

さらに、最新のMUMでは、ウェブサイトのコンテンツや、画像・動画なども理解し、評価できるようになろうとしています。(まだ少し先ですが…)

AIにより、検索エンジンの仕組みもランキングアルゴリズムも、これから大きく変化して行くことになるでしょう。

検索エンジン対策(SEO)も、当然これから新しい次元に入って行くことになりますので、
検索エンジンについての理解を深めることは、WEBサイトの運営においても、とても重要となります。

ヘルプフルコンテンツアップデート

2023年1月に「ヘルプフルコンテンツアップデート」が世界的に導入されました。
これは、「ユーザーが満足するコンテンツ」であるかどうかをAIの機会学習を通じて判定し、このコンテンツ評価を検索順位に反映させるものです。

リンクスパム対策アップデート

2023年1月に全世界でロールアウトされた「リンクスパム対策アップデート」は、
「Googleのガイドラインに違反するスパムリンク」「質の低いリンク」をAIが検知して、無効化するものです。
従来は判定できなかったスパムリンクが、広範に検知されるようになることから、低品質リンクを使った意図的・作為的なSEO対策が効果を失うことになります。

当然、SEO対策・検索エンジン対策は、AI搭載によって、これから新しい次元に入って行くことになりますので、
検索エンジンについての理解を深めることは、WEBサイトの運営・WEB集客において、とても重要となります。

世界の検索エンジン一覧

日本では、検索市場のシェア78%がGoogleであり、Yahoo! 14%ですが、Yahoo!JapanはGoogle検索エンジンを利用しているため、検索エンジンシェアで見ると、92%がGoogle検索エンジンが占めています。

ここまでGoogle検索エンジンを中心に歴史・進化(アップデート)などを見てきましたが、それ以外にも様々な検索エンジンがありますので、その主な一覧と内容を見て行きましょう。

Google
Google検索エンジンは、世界の検索市場シェアの72%を占めていて、モバイル検索では、88%となっています。
Googleが独占している状態といってよく、検索エンジン対策=Google対策、インターネット=Google、が常識化している状況です。
日本語、英語をはじめ各国の言語に対応しています。

Bing
Bingは米Microsoft社の検索エンジンです。
日本では約8%のシェアがあります。
Windows 10に搭載されているブラウザ「Edge」の検索エンジンに設定されています。

Baidu
Baidu(百度)は中国最大の検索エンジンです。
中国では、Googleが利用できないため、Baiduが中心となっています。

Yandex
Yandexは、ロシアの検索トラフィック全体の約44%を占めている検索エンジン。
ロシア語、英語、トルコ語などに対応しています。

DuckDuckGo
「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」は、検索ユーザーの追跡をしたり、データを収集したりしない個人情報に配慮した検索エンジンです。
パソコンでは日本語対応していますが、スマホ用アプリでは日本語対応していません。

その他
その他、Naver(韓国の検索エンジン)、Ecosia(ドイツの検索エンジン)、Qwant(フランス中心)などがあります。

世界の検索エンジン市場シェア

検索エンジンの市場シェア

全世界・パソコン(2022年6月)

検索エンジン日本国内シェア
Google84.7%
Bing8.7%
Yahoo!2.6%
Yandex1.5%
DuckDuckGo0.9%
Baidu0.6%
その他1.0%

全世界・モバイル(2022年6月)

検索エンジン日本国内シェア
Google95.3%
Yandex1.5%
Baidu0.8%
Yahoo!0.8%
Bing0.5%
DuckDuckGo0.5%
その他0.6%

このように、世界中を見渡しますと、多くの検索エンジンが存在していますが、
Googleが検索エンジンのシェアの90%を占めていることを考えますと、
検索エンジン対策(SEO)と言ったときに、「検索エンジン対策=Google対策」ということができる、というのが現状と言えます。

検索エンジンの仕組み

検索エンジンの仕組み

検索エンジンの仕組みは、大きく3つに分けられます。
クローリング」「インデックス」「アルゴリズム」(検索結果の表示)です。

検索エンジンの仕組み/流れ

クローリング

クローリングとは、インターネット上にあるウェブページの情報を、クローラーと呼ばれるロボット・ソフトウェアが、巡回・収集することをいいます。
クローラーは、膨大なネット空間・世界中にあるウェブサイト・ページをリンクをたどって新たな情報・新たなページを探して行くわけです。

つまり、検索エンジンにクローリングされることにより、「WEBページ情報が存在すること」を認識してもらう、ということです。

インデックス

インデックスとは、クローラーが収集した情報を、
独自の方法で分析し、分類し、保存することです。

ただ保存するのではなく、
キーワード、文字数、更新日、最初の公開日など様々な指標とともに、日々更新されながらデータ保存されます。
(つまり、Googleにデータベース化されるということ。)

検索エンジンは、クローリングした情報の全てをインデックスするわけではありません。
人々が閲覧する価値があると判断した情報・webページだけをインデックスするのです。

たとえば「明けましておめでとうございます」というった簡単なブログ記事を作成したとしても検索エンジンにインデックスされることはないのです。

検索エンジンは、画像化された文字(画像に書かれた文字)や、動画での音声は対象外としますので、注意してください。

ランキング

検索エンジンにインデックス(情報の保存・データベース化)されたページ情報は、
検索エンジンに内蔵された「アルゴリズム」に従って評価され、
ワード別にランキング(1位から順に、検索結果として表示)されます。

アルゴリズム

例えば「近くの喫茶店」「新宿 カフェ」などの検索したらすぐに、その答えとなるウェブページが1位から順に表示されます。

検索ワードに対して順位づけをして表示する計算方式をアルゴリズムといいます。

検索エンジンが、あるサイトに対して、
クロール(巡回して、情報収集)⇒ インデックス(情報を分類・保存)⇒
ワード(トピック)ごとに順位付け表示する計算式が検索エンジンの「アルゴリズム」です。

アルゴリズムに変数として与えられている要素は200以上あると言われいますが
その具体的内容についてはGoogleは公表していません

アルゴリズムの全てを公開すると、不正な方法での上位化対策が横行して、検索結果をゆがんだものにするため。

アルゴリズム自体は公開されていませんが、
Googleがランキングにおいて重視する考え方・評価ガイドライン・チェック項目などは、
 ↓

Google検索セントラル

で確認することができますので、
ウェブサイトの管理者は、こうした情報からSEO対策を組み立てて行くことが大切です。

検索結果に反映される要素

ユーザーが検索クエリ(検索ワード)を入力して、結果が1位から順に表示される仕組み(検索エンジン評価)は、以下の要素で行われます。

  • コンテンツの質
    ウェブページに書かれているコンテンツが、「ユーザー満足度が高い」「わかりやすい」「独自性・専門性のある」ものであることが重要です。
  • コンテンツの関連性
    ユーザーの検索クエリと関連性が高いコンテンツを検索エンジンが判断して順位決めします。
  • 権威性
    そのWEBサイトが、他サイトから多くのリンクを得ている、ネット上で評判・言及されていることや、コンテンツの著者の評価などが加味されます。
  • ユーザーの行動
    ページの閲覧時間(平均エンゲージメント時間)などのユーザーの行動から、ユーザー満足度が測られ、検索結果に反映されます。

検索エンジン対策(SEO)

検索エンジン対策

検索エンジン対策は、SEO(search engine optimization=検索エンジン最適化)と呼ばれる、検索結果で上位表示するための、いわゆる検索エンジン対策のことです。

検索エンジンの仕組みである「クローリング」⇒「インデックス」⇒検索結果表示の「アルゴリズム」の流れに沿って、対策内容を解説・ご紹介します。

クローリングを促す

まずは、検索エンジンに「情報がある」ことを認識してもらう(クローリングを促す)必要があります。
以下の内容を意識的に行ってゆきましょう。

サイトマップ送信

Googleが提供するツール「サーチコンソール」(search console)に登録して、サイトマップを作成・送信します。
これにより、定期的に検索エンジンが自動で循環してくれるようになります。

サーチコンソール

リンク

検索エンジンは、リンクをたどってクローリングしますので、ページ同士をリンクで結合して行く(内部リンクを貼る)ことはとても大切です。
他サイトから被リンクをもらうこともクローリンク促進につながります。

シンプルなサイト構造

トップページから2クリック程度でクローラーが巡回できるよう、シンプルなサイト構造にしましょう。

インデックス対策

検索エンジンに情報をインデックスされてはじめて、検索結果として掲載され、ランキングされる可能性が生まれます。

インデックスされやすくするためには以下の内容を意識して行うことがおすすめです。

ユーザーファーストのコンテンツ作成

最も重要なことは、閲覧者・検索者に「読むべき価値のある情報」を届けようとすることです。
検索エンジンアルゴリズムの中心は「コンテンツファースト」「ユーザーファースト」に移行しています。
つまり、そのページに書かれている内容・表示されている画像が、検索したユーザーに役立ち・高い満足を得られるものであるかどうか、ということです。
「インデックスされない」「上位に表示されない」場合は、コンテンツの改善(ブラッシュアップ)、文章の書き直し(リライティング)を行いましょう。

インデックスをリクエストする

サーチコンソールを利用して、新しいページのインデックスを促す方法があります。登録しているGアカウントからサーチコンソールを開いて↓

サーチコンソール

「URL検査」⇒上部に新しいページのURLを入力⇒「インデックス登録をリクエスト」をクリック。⇒「インデックス可能かどうかのテスト」が入り、OKであれば、検索エンジンがインデックスします。

noindex を設定しない

noindexとは、検索エンジンのインデックスを拒否するタグ設定ですので、誤って使用していないか確認しましょう。

検索順位を上げて行く

インデックスされた情報は、検索エンジンのアルゴリズムで順位が決まり、その仕組みは複雑で、年々進化し、アップデートを繰り返しています。
ただ、検索エンジンの評価の中心は「コンテンツ」ですので、先に見た「ユーザーファースト」の改善し続けることが基本です。

他の上位化のためにチェックするポイントを以下に列記して行きます。

SSL対応・https化(通信の暗号化)

ページのURLのはじめがhttpsとなっていることを確認しましょう。
これは通信の暗号化=SSL対応といって現在では必須の対策となっています。
あなたのウェブサイトを閲覧した人の入力情報(個人情報・プライバシー情報)が第三者に流出して悪用されないように、また、あなたのウェブサイト情報が改ざんされることを防ぐために、SSL対応は必須の時代となっています。

タイトルタグでのキーワード設定

ページのタイトルは、検索エンジンが最も重要視するSEOタグです。
キーワードプランナーなどでキーワード調査を行い、適切な設定を行います。
titleタグでは、中心となるキーワードをできるだ前方に配置しましょう。

ディスクリプションタグを設定

ディスクリプションタグは、そのページの内容を検索エンジンに「要約文」「説明文」として伝えるタグ設定です。
SEOにも重要ですので、必ず設定しましょう。
文字数は110文字程度。対策したいキーワードを意識して文章に入れて、検索者の検索意図(クエリ)も意識した説明文にしましょう。

モバイルフレンドリー

ネット利用の半数以上がモバイル(スマホ・タブレット)となっている現在、ウェブサイトの「スマホ対応」はもはや必須です。
さらに、モバイル端末でサイトを見たときに、「画面からのはみ出しはないか?」「ボタンはタップしやすいか?」「文字の大きさは適切か?」など、モバイルフレンドーリーな閲覧環境は非常に重要です。
Googleが提供する「サーチコンソール」を使って、自社のサイトを必ずチェックしましょう。(「ページエクスペリエンス」のモバイルが「良好」と表示されていること)
また、ホームページのモバイル対応は、Googleが推奨し、スマホ・タブレット・パソコンなど、閲覧端末の横幅な応じて自動でデザイン対応する「レスポンシブデザイン」を選択するようにしましょう。

表示スピードが遅くないこと

検索エンジンの評価項目の一つに「表示速度」があります。
URLなどをクリック(タッチ)してからサイトが表示されるまでの時間が遅いと、人はそのまま離脱してしまいます。(3秒以上かかると離脱率は40%になると言われています)
グーグルが提供する「ページスピードインサイト」というサービスで、スピードチェックを行いましょう。(特にモバイル表示速度が重要です)

コンテンツを充実させる

検索エンジンが評価するのは、何と言っても、そのページに書かれている内容・テキスト文字情報(=コンテンツ)です。
Google検索などで検索する人が求めている情報は何か?を考えて(検索クエリの分析)、
その答えと手の文章を「網羅的」に、もれなく書いて行くと同時に、
自分にしか書けない内容・他にはない情報・データなどの「独自性」をもったコンテンツを提供しましょう。

Googleは、コンテンツ評価基準として「E-E-A-T」を重視しています。
すなわち、「経験(Experience)」「専門知識(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trust)」がコンテンツに必要ということで、
とくに2022年12月に新たに入れられた「経験(Experience)」の部分は、今後ますます重要になるでしょう。
自分自身の経験・考えの蓄積などに基づいた、他の人には書けない独自のコンテンツを、ユーザーのためにわかりやすく書かれたコンテンツを、検索エンジンが高評価します。

内部リンク対策

関連性の高い・同じテーマのページ同士をリンクして、閲覧者の利便性を高め、関連情報をすぐに閲覧できるようにしましょう。
情報をたどって行くことが容易なホームページは、閲覧者の利便性が高く、検索エンジンが評価を高めます。
適切なリンク配置は、とても重要です。

  • リンクは、テキストリンクを重視すること(画像リンクは最小限に)
  • リンクテキストには、対策ワードを入れること

ことが重要です。
また、定期的に「リンクエラー」がないか確認して、最適な状態に保ちましょう。

被リンク対策

他サイトからリンクをもらえるような、質の高いコンテンツ提供を行いましょう。
検索エンジンは、他のサイトからリンクが貼られていること(被リンク)=重要な情報がかかれていページ、とみなします。
たくさんの被リンクを得るために最重要なことは、「コンテンツの質」(読む価値のある内容)です。
ユーザーにとって有益な情報を、わかりやすい形で提供することが、被リンクを得るためにも重要です。

サイテーション

SNSを活用して、自サイト情報の認知度・ネット上での話題性を高めることもSEO効果があります。(サイテーション)
facebook、twitterなどのSNSでニュースや最新情報、トピックを発信しましょう。

Googleビジネスプロフィールの活用

ビジネスプロフィールはGoogleが提供するサービスで、SEOだけでなく、検索結果の「ローカルパック」に表示されるというメリットもありますので、必ず登録して、正確な情報を入れます。
会社名・住所・電話番号(NAP情報と言います)はホームページと同じものを入力して、商品の説明、セミナー情報、特典、営業時間、ウェブサイト(公式url)など自社情報・最新の記事を書くことができます。

ビジネスプロフィールに正確な会社情報・店舗情報を入力することは、検索エンジンがより正確にウェブサイトの情報を把握する助けになります。

検索エンジンとSEOのこれから

検索エンジンのアップデートによって、
「キーワード埋め込み」や「大量リンク」などの古いSEO手法は「無効化」され、
ペナルティーを課されるものになりました。

技術の進化に伴い、検索エンジンはますます進化・発展して行くことになります。

とくに、AI技術の進化が、これから検索システムやSEOを大きく変えて行くでしょう。

検索エンジンの将来とこれからのSEO

検索エンジンはこれからどこに向かい、SEOはどのようなものになって行くのでしょうか?

検索エンジンAI搭載の流れ

2015年に検索エンジンへのAI(人工知能)搭載が始まり、
コンテンツや検索においてワード(単語)単位で対応してきた初期の検索エンジンから飛躍的な前進・進化が始まっています。

●RankBrain(ランクブレイン)

検索エンジンへにはじめてAIが搭載された初期モデルがRankBrainです。(2015年~)

これまで、人が検索する内容を検索エンジンは正確に理解することができず、単語単位で反応していましたが、RankBrainの搭載により、検索エンジンが、検索内容を文章として理解し、より正確に検索結果を表示することが可能になりました。

検索窓に、キーワードではなく、文章形式で入力しても、検索エンジンがその意味を把握して、結果を返すことが可能になったわけです。

●Neural matching(ニューラルマッチング)

2018年に搭載されたAIシステムがNeural matchingです。
RankBrainでは、検索クエリを文章として理解し、処理が可能になりましたが、Neural matchingでは、検索クエリとウェブページのコンテンツの両方を、文章として理解しはじめることで、より精度の高い検索結果表示につながっています。

これまでは、検索クエリのワード(言葉)がウェブページにも存在して、対応することが必要でしたが、
たとえ、コンテンツ内にその言葉がなくても、その文章の意味内容を検索エンジンAIが検索クエリに対応していると判定されると、検索結果に反映されるようになったわけです。
(ウェブページに、対策ワードをむやみに埋め込んで、それがSEO対策と考える時代は終わりに近づいています)

●BERT(バート)

BERTは、2019年に導入開始されたAIシステムです。
検索された単語と単語のつながりによる意味を判断できるようになっています。
たとえば「誰かに住民票を取ってもらうことはできますか?」という検索クエリの場合、「自分以外の他者が住民票を取ることは可能か?」という意味だとAIが理解して、その返答内容を検索結果として表示できるようになってきた、ということです。

●MUM

2021年にGoogleから発表され、2023年12月にリリースされた「MUM」は、
BERTの1000倍の言語処理能力があるとされています。

文章理解だけではなく、画像の理解、音声言語の理解まで、将来的には進んで行くとされ、
たとえば「この靴で富士山に登れますか?」と、文章と画像を送れば、画像から靴を判断し、富士登山が可能かを評価するウェブページを検索結果として表示する…といった具合です。

検索クエリの理解力が向上し、文章(質問の形)で検索しても高精度で、マッチ度の高い検索結果が表示されるようになっています。

また、WEBサイトのコンテンツをAIが理解し、判定できるようになりますので、これまで以上に「コンテンツの質」が検索結果を左右するようになるでしょう。

・・・このように、検索エンジンのAI活用により、ロボットがより人間の文章・意図などを理解するようになり、非常に大きな進化の途上にあり、人々の検索の使い方もこれから変化して行くことになると予想されます。

チャットGPTなどの対話型AIと検索システム

2022年11月にリリースされた対話型AIサービス「ChatGPT」は、世界中で大きな話題となり、2か月でユーザーが1億人を突破するというブームを巻き起こしました。

人が書き込んだ質問文章をAIが理解して、すぐさま回答してくれる…
かなり複雑で曖昧な表現でもAIが内容を理解して、正確で理論的な内容を返してくれる…
「AIはここまで進化したのか」と驚きをもって体験された方も多いと思います。

ChatGPTロゴ

そして「対話型AIによって、検索システムは不要になる」という見解も出始めています。

では、AI時代において、Googleなどの「検索」は、どのようになって行くのでしょうか?

AIが今後土曜なスピードで進化して行くかは、まだ未知数ですので、遠い将来についての見解は持ちようがありませんが、
現時点では
「対話型AI」と「検索システム」は、相互補完的に双方が発展する過程に入って行く、とみてよいかと思います。

なぜなら、「対話型AI」は、読み込んでいる膨大なデータから、様々な内容の質問に答えを提示してくれますが、
その内容は、一般的・優等生的なものであり、質問者がほしい内容の全てを提示してくれるものではないからです。

例えば、キャンプ場を山梨県で探したいときに、検索で「おすすめのキャンプ場」情報サイトを見て、めぼしいキャンプ場のホームページを見て「場所・設備・できること・料金・予約可能か」などを確認して、さらに「口コミ・評判」などの外部の声も検索で探して見るかもしれません。

こうした複雑な総合判断は、その人が何を求めているかも加味したものですので、AIが一手に引き受けて答えを出してくれるということはできない・・・つまり、「検索」が必要な場面なのです。

「何かの商品を買おうとして情報を集めるとき」「近くの整体院を探すとき」「これから行く場所の情報を調べるとき」など、
人間が行動するとき・様々な面から情報を得て考えたいときに
検索でウェブサイトを閲覧して行くという行動は、今後も必要であり続けます。

また、検索エンジンのAI活用による進化が、検索をより使い勝手の良いものに進化させますので、この面でも検索システムは、今後もより多くの場面で使い続けられられるでしょう。

ただし、ChatGPTなどのAIサービスによって、検索が必要とされる場面・内容も変化して行きますので、
その中で、SEOもこれまでと対策内容が変化して行くことになると思います。

AI時代におけるSEO対策について

ChatGPTの登場とほぼ同時の2022年12月、
Googleは、従来のコンテンツ評価基準「E-A-T」(専門知識=Expertise・権威性=Authoritativenes・信頼性=Trust)に、あらたな「E」(経験=Experience)を加えることを発表しました。(「E-E-A-T」)

これは、AI時代における、新しいSEOの指標の一つ、と考えられます。

大切なのは、コンテンツの中味であり、
「どこにでもある」「平均的で一般的」な内容なら、ChatGPTなどのAIサービスの方が得意であり、素早く回答してくれます。

検索結果の上位にランキングされるサイトには、
「深掘りした内容」「他にはない独自の内容」「経験に裏打ちされた洞察・分析」などが求められる、ということです。

検索エンジンに搭載されたAIが、文章内容まで理解して行く時代の中で、
「キーワード出現率」だの、「類似ワードの埋め込み」だのといった対策は不要となり、
コンテンツの中身そのものがSEO対策として重要度が増す、ということです。

コンテンツSEOとしては
「網羅性」と「独自性」が重要であることに変わりはないのですが、
これからは、より「独自性」「専門性」「経験に基づく豊富な内容」などが評価ポイントとして重視されるでしょう。

閲覧者(ユーザー)が求めている内容を理解して、ホームページに書かれている内容を充実させ続けることが、SEOの王道となって行く方向と考えられます。

ユーザーに最高体験を贈る…それが検索エンジン対策

「検索エンジン対策」といいますと、あたかも「ロボットへの対策」と考えられますが、
検索エンジンがAIを搭載して、より人間の言葉の理解が進む中で、従来のように「ロボットにキーワードを伝える」「ロボットに文字数や関連ワードの多さを伝える」ということは不要になって行きます。

Googleの目標は
「検索ユーザーに最高の体験を提供する」
ことにあります。

最高の体験の中身は、大きく分けると2つです。

  • 良好な閲覧環境
    …スマホでの読みやすさ、表示速度、通信の暗号化(個人情報を守る)など
  • 閲覧者が必要とする内容を提示する
    …わかりやすい・満足度の高いコンテンツ

検索エンジン対策(SEO)は、端的に言えば、上記の2つになります。

Googleは、「ユーザーファースト」という概念を繰り返し述べていますが、
SEOは、「ロボットへの対策」ではなく、
「検索する人のために、ホームページ環境も、コンテンツも、最高のものを贈るための努力」ということなのです。

具体的には様々な内容で対策する必要があるのですが、
まずは、考え方の転換(ロボット対策⇒ユーザーファースト)が必要な時代に入っているということなのです。

著者:SEOコンサルタント・ウェブデザイナー
SEOホームページ代表 占部圭吾

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