SEO・WEB用語
検索エンジン
SEO・WEB用語
検索エンジン
【目次】
検索エンジンとは、
ウェブページの情報を収集し、保存し、検索ワードに合致するページを表示するシステムのことです。
私たちが何か調べたいと思ったとき、Googleなどで検索(「ググる」)します。
検索ワードに対して、その結果が表示され、私たちはウェブページの情報を見ることができます。
検索エンジンがこの仕組みを作動させる流れは、
検索エンジンの仕組みと歴史、現在と未来の形を知ることで
私たちがホームページをより多くの人に見ていただくための施策(SEO)も効率的に行うことができるようになります。
1996年、Yahoo! Japan が国内で初めて検索エンジンの提供を始めました。
これは、1件1件人力でWEBサイトを入力・分類・登録して、利用者はカテゴリに別に分類されたページを見つけて行くというものでした。
この「ディレクトリ型」検索エンジンがウェブ検索黎明期の中心だったわけです。
一方、自動でウェブ上の情報を収集し、キーワードごとに分類・表示する「ロボット型 検索エンジン」も同時期に始まり、少しずつ人気を得て行きます。
Yahoo! Japan も「ロボット型」の重要性に気づき、1998年にgoo のロボット型検索エンジンを採用します。
1998年に創業したGoogleはロボット型検索エンジンで急速に成長し、利用者を拡大し続けます。
そして、2009年に米Yahooがロボット型検索エンジン事業からの撤退、
2010年に、Yahoo! Japan が、Googleの検索エンジンを採用することで、検索システムにおけるGoogleの独占的状態が確立されました。
また、人海戦術で情報を集める「ディレクトリ型」は利用者が減り続け、
2018年にYahoo! Japanは「ディレクトリ型」の終了を発表します。
検索エンジンは、「ロボット型」そして「Google」に集約され現在に至ります。
2022年時点での検索シェアは
googleが76.0%
Yahoo!Japanが16.2%です。
Google検索エンジンのシェアは、2018年時点での70.5%⇒76.0%に増えています。
また、Yahoo!Japanは、googleの検索エンジンを使っていますので、
google検索エンジンのシェアは 92% 。
現在は、検索エンジン対策(SEO)= グーグル対策の時代となっています。
主な検索エンジンシェアを見てみると
(2022年)
検索エンジン | 日本国内シェア |
76.0% | |
Yahoo! | 16.2% |
Bing | 7.1% |
DuckDuckGo | 0.3% |
Baidu | 0.2% |
ロボット型検索エンジンの普及で、検索利用者も爆発的に増えていったのですが、
初期の検索エンジンには、様々な「穴」も存在しました。
たとえば、検索結果を上位から表示するアルゴリズム(計算方式)に組み込まれた
「キーワードの出現頻度」や「外部サイトからのリンクの数」
など利用して上位表示する、といったことです。
などです。
これらは初期のSEOとして多くのサイトによって行われたため、
読む価値のないサイトが上位に表示され
利用者の利益を損なう状態になって行きました。
こうした状況の中、
Googleは、検索エンジンのアップデートを開始し、是正して行きます。
とくに「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」導入の影響は大きく、
これまで行ってきたキーワードやリンクによる作為的SEOは
検索順位を上げるもので「なくなる」だけでなく
むしろ「順位を下げる」「ペナルティーを受ける」もの(スパム)になっています。
このように検索エンジンの機能・評価方法が複雑化・高度化する中で、検索エンジン対策(SEO)も大きく変化しています。
2023年1月に「ヘルプフルコンテンツアップデート」が世界的に導入されました。
これは、「ユーザーが満足するコンテンツ」であるかどうかをAIの機会学習を通じて判定し、このコンテンツ評価を検索順位に反映させるものです。
検索エンジンは「ユーザーファースト」を徹底する方向で進化を続けています。
日本では、検索市場のシェア78%がGoogleであり、Yahoo! 14%ですが、Yahoo!JapanはGoogle検索エンジンを利用しているため、検索エンジンシェアで見ると、92%がGoogle検索エンジンが占めています。
ここまでGoogle検索エンジンを中心に歴史・進化(アップデート)などを見てきましたが、それ以外にも様々な検索エンジンがありますので、その主な一覧と内容を見て行きましょう。
Google
Google検索エンジンは、世界の検索市場シェアの72%を占めていて、モバイル検索では、88%となっています。
Googleが独占している状態といってよく、検索エンジン対策=Google対策、インターネット=Google、が常識化している状況です。
日本語、英語をはじめ各国の言語に対応しています。
Bing
Bingは米Microsoft社の検索エンジンです。
日本では約8%のシェアがあります。
Windows 10に搭載されているブラウザ「Edge」の検索エンジンに設定されています。
Baidu
Baidu(百度)は中国最大の検索エンジンです。
中国では、Googleが利用できないため、Baiduが中心となっています。
Yandex
Yandexは、ロシアの検索トラフィック全体の約44%を占めている検索エンジン。
ロシア語、英語、トルコ語などに対応しています。
その他
その他、Naver(韓国の検索エンジン)、Ecosia(ドイツの検索エンジン)、Qwant(フランス中心)などがあります。
検索エンジンの仕組みは、大きく3つに分けられます。
「クローリング」「インデックス」「アルゴリズム」(検索結果の表示)です。
クローリングとは、インターネット上にあるウェブページの情報を、クローラーと呼ばれるロボット・ソフトウェアが、巡回・収集することをいいます。
クローラーは、膨大なネット空間・世界中にあるウェブサイト・ページをリンクをたどって新た練情報・新たなページを探して行くわけです。
つまり、検索エンジンにクローリングされることにより、「WEBページ情報が存在すること」を認識してもらう、ということです。
インデックスとは、クローラーが収集した情報を、
独自の方法で分析し、分類し、保存することです。
ただ保存するのではなく、
キーワード、文字数、更新日、最初の公開日など様々な指標とともに、日々更新されながらデータ保存されます。
(つまり、Googleにデータベース化されるということ。)
検索エンジンは、クローリングした情報の全てをインデックスするわけではありません。
人々が閲覧する価値があると判断した情報・webページだけをインデックスするのです。
たとえば「明けましておめでとうございます」というった簡単なブログ記事を作成したとしても検索エンジンにインデックスされることはないのです。
検索エンジンは、画像化された文字(画像に書かれた文字)や、動画での音声は対象外としますので、注意してください。
検索エンジンにインデックスされたwebページは、独自の評価基準に従って検索結果として順位が付けられ表示されます。
例えば「近くの喫茶店」「新宿 カフェ」などの検索したらすぐに、その答えとなるウェブページが1位から順に表示されます。
検索ワードに対して順位づけをして表示する計算方式をアルゴリズムといいます。
検索エンジンが、あるサイトに対して、
クロール(巡回して、情報収集)⇒ インデックス(情報を分類・保存)⇒
ワードごとに順位付け表示する計算式が検索エンジンの「アルゴリズム」です。
アルゴリズムに変数として与えられている要素は200以上あると言われいますが
その内容をGoogleはほとんど公表していません。
アルゴリズムの全てを公開すると、不正な方法での上位化対策が横行して、検索結果をゆがんだものにするため。
検索エンジン対策は、SEO(search engine optimization=検索エンジン最適化)と呼ばれる、検索結果で上位表示するための、いわゆる検索エンジン対策のことです。
検索エンジンの仕組みである「クローリング」⇒「インデックス」⇒検索結果表示の「アルゴリズム」の流れに沿って、対策内容を解説・ご紹介します。
まずは、検索エンジンに「情報がある」ことを認識してもらう(クローリングを促す)必要があります。
以下の内容を意識的に行ってゆきましょう。
Googleが提供するツール「サーチコンソール」(search console)に登録して、サイトマップを作成・送信します。
これにより、定期的に検索エンジンが自動で循環してくれるようになります。
検索エンジンは、リンクをたどってクローリングしますので、ページ同士をリンクで結合して行く(内部リンクを貼る)ことはとても大切です。
他サイトから被リンクをもらうこともクローリンク促進につながります。
トップページから2クリック程度でクローラーが巡回できるよう、シンプルなサイト構造にしましょう。
検索エンジンに情報をインデックスされてはじめて、検索結果として掲載され、ランキングされる可能性が生まれます。
インデックスされやすくするためには以下の内容を意識して行うことがおすすめです。
最も重要なことは、閲覧者・検索者に「読むべき価値のある情報」を届けようとすることです。
検索エンジンアルゴリズムの中心は「コンテンツファースト」「ユーザーファースト」に移行しています。
つまり、そのページに書かれている内容・表示されている画像が、検索したユーザーに役立ち・高い満足を得られるものであるかどうか、ということです。
「インデックスされない」「上位に表示されない」場合は、コンテンツの改善(ブラッシュアップ)、文章の書き直し(リライティング)を行いましょう。
サーチコンソールを利用して、新しいページのインデックスを促す方法があります。登録しているGアカウントからサーチコンソールを開いて↓
「URL検査」⇒上部に新しいページのURLを入力⇒「インデックス登録をリクエスト」をクリック。⇒「インデックス可能かどうかのテスト」が入り、OKであれば、検索エンジンがインデックスします。
noindexとは、検索エンジンのインデックスを拒否するタグ設定ですので、誤って使用していないか確認しましょう。
インデックスされた情報は、検索エンジンのアルゴリズムで順位が決まり、その仕組みは複雑で、年々進化し、アップデートを繰り返しています。
ただ、検索エンジンの評価の中心は「コンテンツ」ですので、先に見た「ユーザーファースト」の改善し続けることが基本です。
他の上位化のためにチェックするポイントを以下に列記して行きます。
ページのURLのはじめがhttpsとなっていることを確認しましょう。
これは通信の暗号化=SSL対応といって現在では必須の対策となっています。
あなたのウェブサイトを閲覧した人の入力情報(個人情報・プライバシー情報)が第三者に流出して悪用されないように、また、あなたのウェブサイト情報が改ざんされることを防ぐために、SSL対応は必須の時代となっています。
ページのタイトルは、検索エンジンが最も重要視するSEOタグです。
キーワードプランナーなどでキーワード調査を行い、適切な設定を行います。
titleタグでは、中心となるキーワードをできるだ前方に配置しましょう。
画面からのはみ出しはないか?ボタンはタップしやすいか?文字の大きさは適切か?などをチェックしましょう。
ネット検索を行う50%以上がスマートフォンなどのモバイル端末利用となっている今、スマホでの閲覧環境は非常に重要です。
検索エンジンの評価項目の一つに「表示速度」があります。
URLなどをクリック(タッチ)してからサイトが表示されるまでの時間が遅いと、人はそのまま離脱してしまいます。(3秒以上かかると離脱率は40%になると言われています)
グーグルが提供する「ページスピードインサイト」というサービスで、スピードチェックを行いましょう。(特にモバイル表示速度が重要です)
関連性の高い・同じテーマのページ同士をリンクして、閲覧者の利便性を高めましょう。
情報をたどって行くことが容易なホームページは、閲覧者の利便性が高く、検索エンジンが評価を高めます。
適切なリンク配置は、とても重要です。
他サイトからリンクをもらえるような、質の高いコンテンツ提供を行いましょう。
検索エンジンは、他のサイトからリンクが貼られていること(被リンク)=重要な情報がかかれていページ、とみなします。
たくさんの被リンクを得るために最重要なことは、「コンテンツの質」(読む価値のある内容)です。
ユーザーにとって有益な情報を、わかりやすい形で提供することが、被リンクを得るためにも重要です。
SNSを活用して、自サイト情報の認知度・ネット上での話題性を高めることもSEO効果があります。(サイテーション)
facebook、twitterなどのSNSでニュースや最新情報、トピックを発信しましょう。
ビジネスプロフィールはGoogleが提供するサービスで、SEOだけでなく、検索結果の「ローカルパック」に表示されるというメリットもありますので、必ず登録して、正確な情報を入れます。
会社名・住所・電話番号(NAP情報と言います)はホームページと同じものを入力して、商品の説明、セミナー情報、特典、営業時間、ウェブサイト(公式url)など自社情報・最新の記事を書くことができます。
ビジネスプロフィールに正確な会社情報・店舗情報を入力することは、検索エンジンがより正確にウェブサイトの情報を把握する助けになります。
検索エンジンのアップデートによって、
「キーワード埋め込み」や「大量リンク」などの古いSEO手法は「無効化」され、
ペナルティーを課されるものになりました。
では、検索エンジンはこれからどこに向かい、SEOはどのようなものになって行くのでしょうか?
Googleが目指しているのは
検索ユーザーの満足度の向上
です。
ですので、これからのSEOは、
を徹底することが中心となります。
Googleは、2018年から「モバイルファーストインデックス」を実施しています。
これは、スマホなどモバイル情報だけを検索エンジンが収集して、検索順位を決めるというものです。
(パソコンでの検索順位も、モバイル情報を基礎に決定されます)
ですので、これからますますモバイルユーザビリティが重要になります。
などは必須です。
また、検索エンジンのAI活用により、
検索エンジンが、ウェブページのコンテンツを人間のように理解するようになり、順位付けに活かされるようになるでしょうし、
これまで発覚していなかった「スパム」行為も容易に見つかり、排除されてゆくでしょう。
つまり、これからのSEOは
ますますコンテンツのオリジナリティーが求められるようになります。
ホームページ運営者が行うべきSEOの中心は、
閲覧者(ユーザー)満足度の向上(=SXO)
となります。
検索エンジン提供者のGoogleと
コンテンツ提供者であるホームページ運営者は
技術の進化の中で、
全く同じものを目指すことで成果を得られる時代となって行くのです。
検索からたくさんのアクセスを集めるためには、
検索エンジンというロボットを念頭に置くことよりも、
人に向けて、品質の良い・ニーズに応える・わかりやすいコンテンツを届ける努力の継続が一番大切と言えます。
著者:SEOコンサルタント・SEOホームページ代表 占部圭吾
検索エンジン対策に強いホームページ制作
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