「ホームページにドメインが必要」ということは聞いたことがある方が多いかと思います。

このページでは、「ドメインって何?どういう役割をする?」
「独自ドメインは必要?」
「ドメインを取得するメリットは?」「ドメインの選び方」「SEOとの関係」
…などをわかりやすく解説して行きます。

【もくじ】


ドメインとは?

ドメインとは?

ホームページにURLがあることは皆さんご承知の通りです。
ドメインとは、URLの「https ://」の右側の文字列の部分です。

ドメインとは

つまり、ドメインとは「インターネット上の住所」のことで、
URLであれば、「ホームページの住所」であり、
メールアドレスであれば、「インターネット上のメールの送り先」ということになります。

ドメインとメールアドレス

では、ホームページとドメインの関係を見てみましょう。
PCのブラウザなどからHPを見る際に、どのような仕組みになっているかと言いますと…

ドメインとホームページが表示される仕組み

ユーザーがホームページを見ようとして、URLなどのリンクをクリックすると、
ドメイン(ネット上の住所)にデータを探しに行って
そのデータ情報がブラウザに表示されます。

厳密にいますと、ネット上の住所は、IPアドレスという数字列なのですが
(たとえば、「012.345.678.90」など)
数字ではわかりにくいため、人が判別しやすいアルファベットで表示したものがドメイン、ということです。

独自ドメインとサブドメイン

ドンメインは、「世界に一つだけ存在するネット上の住所」です。

ドメインを取得すると、世界で唯一のドメインを使えるようになりますので、
独自ドメイン」と言ったりします。

「独自ドメイン」は、「エックスドメイン」や「ムームードメイン」などのドメイン管理会社で、簡単に取得できます。

ドメインを取得しますと、自分のホームページのURLとして使えるほか、
メールアドレスに使うこともできます。

独自ドメインとURL・メールアドレス

独自ドメインのメリット

独自ドメインを取得するメリット

  • 世界に一つだけのドメインを独占的に利用できる
  • サーバーやHP制作会社が変わっても、継続して利用できる
  • 会社や事業の信用力が高まる
  • メールアドレスに使うことができ、メルアドを無数に増やすことができる

などがあります。

たとえば、ドメインを使ったメルアドは

独自ドメインと複数のメールアドレス

このように、いくつでも、好きなだけ、メールアドレスを作成できます。
(目的別・部署別・社員別などにメルアドを作成・振り分けて利用できます)

また、独自ドメインを取得し、自社で管理していれば、
ホームページ制作会社を変えたときにも問題なく、ドメインを継続利用できます。

独自ドメインでない場合、つまり、HP制作会社が管理するドメインでホームページを運営している場合、
制作会社を変えると、ドメインは「使えなくなり」
一からやり直さなければならなくなります。

ドメインを継続利用することで、ドメインの信用力が増し、
SEO的にも強くなり、検索での上位表示にプラスの効果があります。

独自ドメインを利用する「デメリット」は?…ありません。

強いて言うなら、「利用料金がかかる」「取得・管理する手間がある」ということですが、
ドメイン利用料金は、年間で1500円~5000円程度ですのでとても安い、と言えますし、
ドメインの取得も、管理も、とても簡単です。

サブドメインとは?

「サブドメイン」とは、
メインドメインの前に、アルファベットの文字列を入れたものです。

サブドメイン

サブドメインは、独自ドメインを取得すれば、サーバーから作成できます。(いくつでも)

また、一部のHP制作会社や、無料のHP作成システム、無料ブログなどでは、サブドメインが発行され、使うことができます。

例えば「ABCホームページ」というHP作成サービスでホームページを制作した場合、

サブドメイン

↑のような形となり、●●●●のところに任意の文字列を入れたドメインとなるわけです。

つまり、サブドメインには、

  • 自社管理する「独自ドメイン」から作成したサブドメイン
    ⇒自社管理
  • 他社が管理する「独自ドメイン」から発行されたサブドメイン
    ⇒他社管理

の2タイプがある、ということです。

つまり、自社で取得した独自ドメインで作成したサブドメインは、
自社が管理するサブドメイン」ですので、
ずっと継続して(無料で)使うことができます。

一方、無料ブログや無料HP作成ツール(WIXなど)の運営会社が発行・付与されたサブドメインは、
他社管理のサブドメイン」となります。

では、「他社が発行した」サブドメインを使うメリット・デメリットを確認しましょう。

★「他社が発行した」サブドメインのメリット

  • 無料で使うことができる
  • 自分で管理する必要がない

★「他社が発行した」サブドメインのデメリット

  • HPサービスを変更すると使えなくなる(ドメインを変更しなければならない)
  • コンテンツの継続利用も「できない」場合が多い

ですので、ビジネスでホームページを運営する場合は
他社が管理する形のサブドメインの利用は避け、独自ドメインを使うようにしましょう。

サブディレクトリ

サブドメインとは別に「サブディレクトリ」というものもあります。

サブディレクトリ

これは、ホームページ内にフォルダを作って、
そこにウェブページなどを表示させる方法です。
(ドメインの後ろにスラッシュ「/」と任意の文字列)

これも、無料のホームページ作成システムなどで発行される形です。

他社管理のサブドメインと同様に、継続利用はできませんので、
企業ホームページでは避けるようにしましょう。

ドメインの選び方

ドメインの選び方

ここまで、企業ホームページ・ビジネスホームページを運営する場合は、
独自ドメインは必須であることを解説してまいりました。

「独自ドメイン」を自社管理することで
信頼性・継続性が担保され、ホームページURLがずっと使えて、SEO的にも有利になり、
メールアドレスもいくつでも作成することができます。

では、ドメインをどのように選べばいいか、についてご案内して行きます。

ドメインの種類

ドメインには、前側の文字列と、後ろ側の .com などがあります。

ドメインの種類

.com のところを「トップレベルドメイン」というのですが
まずは、ここの違いを確認して行きましょう。

種類用途
.com個人から会社まで汎用性が高くよく使われる
.net汎用性が高く一般的に使われる
.org非営利組織向け
.biz商用利用に限定されている
.shop店舗・ネットショップなど
.info情報サイトなど・一般的に利用可
.tokyo東京エリアのビジネスであることをアピール
.onlineオンラインサロンなどオンラインサービス
.jp日本に住所があれば取得できる

このほかにも、
.work、.life、.yokohama、.design、.company など様々なものがりあります。

最もよく使われているのが「.com」「.net」であり、
汎用性が高く、ユーザーも馴染みやすく、料金も安いです。
(年間1500円程度です)

また、ビジネスの特徴をドメインでアピールしたい場合は
「.shop」「.online」「.tokyo」「.design」などを選択してもよいでしょう。
(料金は、年間5000円~1万円程度と割高になります)

SEO的には、どれを選ぶとプラスなどはありませんので、
ドメインの利用方法に応じて選択すればよい、ということになります。

●属性型JPドメイン
特定の組織・機関が取得できるものに以下の「属性型JPドメイン」があります。

種類用途
.co.jp日本国内に登記のある会社・企業
.or.jp財団法人、社団法人、医療法人、監査法人、宗教法人など
.ne.jp日本国内のネットワークサービス提供者
.ac.jp大学・短期大学・職業訓練校・学校法人など
.lg.jp地方公共団体
.go.jp日本の政府機関や特殊法人、独立行政法人など

「属性型JPドメイン」は、一つの組織が登録できるドメイン名は一つだけとなります。

「.co.jp」は、国内で登記されている企業であれば取得できます。
登記簿等の提出書類は特になく、属性型JPドメインは、一定の権威性が付与されますので検討してみても良いかもしれません。

ドメインの決め方

トップレベルドメインの種類を見てきましたが、
つぎに、前方部分のドメイン(サードレベルドメイン)を含めたドメインの決め方を見て行きましょう。

会社ドメインの場合は、これからずっと使って行くものですので
「会社名」に応じたものを選ぶのが一般的です。

たとえば、「山田シューズ」という靴製造・販売の会社だとすると

ドメインの例・会社用

などが考えられます。

シンプルで、わかりやすいものがおすすめです。

ドメイン取得は「早い者勝ち」ですので、すでに誰かが取得していると取れませんので、候補を上げて探して見てください。

また、検索で上位表示したいワードを含んだドメインもお勧めです。
(検索エンジンが、ドメインを見て、関連性が高いサイトだと認識してくれ、SEOにプラスとなる可能性があります)

たとえば「ハイキングコース紹介サイト」を作るのであれば

ドメインの例・情報提供用

などが考えられます。

上位表示したいワードの英語表示したドメインを探して見てもよいでしょう。

ドメインとSEO

ドメインとSEO

SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことで
狙ったワードで検索結果で状表示するための対策のことです。

SEOとドメインは、実は密接な関係にあります。

たとえば、あなたがホームページを運営していて、ページを更新したり、他サイトからリンクをもらったりすると、
検索エンジンは、ドメインを通じて、その評価をサイトの評価として蓄積してゆきます。
(ドメインパワー)

ですので、長年HP運営を続けていたとしても
ドメインを変えてしまったら? 
⇒ SEOの力は「ゼロ」から再出発、となります。

ドメインが引き継げない⇒SEOの力は0に…

つまり、ドメインは、会社の資産なのです。

ですので、ドメインは、必ず「自社で取得・管理する」必要がある
ということになります。

よくある失敗は

  • HP制作会社がドメイン管理をしていて
    制作会社を変えるときに「ドメインは引き継げない」と言われた…
  • 無料のHP制作ツール会社発行のサブドメインを使っていたので
    あらたにHP制作するときにドメインが継続できない

というケースです。

こうなりますと、検索エンジン評価は「なくなります」ので
時間をかけてきた努力が、すべてリセットされた形になっていまいます。

ホームページ制作・運営には「ドメイン取得が必須」ということを
ぜひ、覚えていただき、必ず自社でドメイン取得を行いましょう。

ドメインとSEOパワーを上げて行くために

SEOに力を、ドメインに蓄積させて行くことで
サイト全体の検索エンジン評価が高まり、
トップページをはじめ様々なページが、検索上位化しやすくなります。

ドメインのSEOパワーを上げるには・・・

  • HPの情報を更新して、コンテンツを充実させる
    良質で、ユーザー満足度の高いコンテンツを増やすことで、
    ドメインのSEOの力が増して行きます。
  • 外部サイトからの被リンクを増やす
    外部サイトからのリンクは、サイトの評価・ドメインパワーを引き上げます。
    リンクしたくなるようなページを作成して、SEO力を上げて行きましょう。
  • ドメインを長く使う
    ドメインの登録年数が長いほど、検索エンジンの信用度が増し、SEO力が上がりますので、
    ドメインは、継続して長く使いましょう。

…ことが必要です。

ドメインをしっかり自社管理して、
ドメインの力を上げて、サイトの検索上位表示につなげて行きましょう。

ドメインの取得

ドメインの選び方

取得したい独自ドメインの候補が出ましたら、
ドメイン管理会社にてドメインの取得を行います。

とても簡単な手続きで取得することができます。

おすすめのドメイン会社

まずは、おすすめのドメイン管理会社をご紹介します。

ドメインは、複雑な設定などはありませんので、ドメイン会社を選ぶポイントは、
「利用料金が安い」「管理画面がわかりやすい」
「サポートがしっかりしている」「売込みメールが来ない」
「利用するサーバーとの相性が良い」
などになります。

エックスドメイン(Xserverドメイン)

エックスサーバーのドメイン取得管理サービス「Xserverドメイン」。
「国内で最安」レベルで、管理画面が見やすく使いやすいことが特徴です。
「電話サポート」もあり、安心して使うことができます。
また、サーバーとしておすすめの「エックスサーバー」を利用する際にも便利です。
(エックスサーバーを新規契約する場合は、ドメインが「無料」で取得できます。)

https://www.xdomain.ne.jp/

ムームードメイン

インターネット大手「GMOペパボ株式会社」が運営する取得管理サービスです。
特徴は、ドメインが豊富であること。
珍しいドメインを探したいときなどは、
ムームードメインで探すと見つかるかもしれません。
また、格安レンタルサーバー「ロリポップ」を使う場合も便利です。

https://muumuu-domain.com/

ドメインの取得手続き

ドメインの取得、というと「難しいのでは…」と感じられるかもしれませんが
実は、いたってカンタンです。

では、「エックスドメイン(Xserverドメイン)」でのドメイン取得の流れを見て行きましょう。

まず、Xserverドメインのトップページを開いて、

https://www.xdomain.ne.jp/

Xドメイン・トップページ

取得したいドメインを、検索窓に入力して、「検索する」をクリック。
  ↓  ↓
「.com」「.net」「.info」「.co.jp」など、取得できるものが表示さますので、
この中から取得しようと思うドメインにチェックを入れます。

Xドメイン・ドメインの選択

「取得手続きに進む」をクリック。↓

画像の説明

あとは、表示される画面にに従って手続きを進めるだけです。

これで、世界で一つだけのドメイン(独自ドメイン)の取得ができます。

ドメインの取得の注意点

最後に、ドメイン取得にあたっての注意点を確認しておきましょう。

ドメイン管理をしっかりと行う

ドメインを取得したら、しっかりと管理しましょう。

管理と言っても、「ドメイン管理会社」「ログイン情報」「支払い管理」を社内で共有しておく、ということだけです。

担当者が変わっても、問題ないようにしておけば、それでOKです。

ドメインは長く使うものですので「自動更新」にして、支払い忘れで、ドメインが失効することがないようにしましょう。

中古ドメインは避ける

中古ドメイン」とは、他社で使わなくなった古いドメインを取得できるものです。

ドメインの履歴が長く、被リンクがあれることで「SEOに有利」と言われ、中古ドメインがいいのでは…と考える方もいるかもしれませんが、
はっきり言って「お勧めしません」。

中古ドメインが一定の効果を上げ得る条件は、
「ビジネス・情報分野が一致すること」
「ドメインにマイナスの評価・リンクがないこと」です。

これらを正確に把握することは困難ですし、プラスの効果があるとしても、ごくわずかです。

中古ドメインという「裏ワザ」的な方法を取るより、
新しい・まっさらな独自ドメインで、一から自社のドメインとして育てた方が完全・確実です。

日本語ドメインはデメリットもあります

ドメインは通常、アルファベット表示ですが、
日本語で表示されるドメインもあります。
これを「日本語ドメイン」といいます。

たとえば「ホームページ制作.com」などのドメインも取得可能です。

日本語ドメインのメリットは
●覚えやすい
●インパクトがある
SEOにプラスになる可能性がある(←これは微妙です)

ただし、デメリットもあります。

最大のデメリットは、「SNSやメールで表示できない
⇒「記号などの長い文字列に変換される(ピュニコード変換)」です。
たとえば「xn--ackmer4c7tt47r2mr.com」のようになってしまい、わかりずらいURLとなります。

また、メールアドレスも「info@xn--ackmer4c7tt47r2mr.com」
のような不審なメルアドしか作れません。

ひところ日本語ドメインが流行りましたが、
SNS時代の中で利用が減っています。
デメリットを把握したうえでご判断ください。

まとめ

ホームページを運営するための基本である「ドメイン」についてご紹介してまいりました。

ビジネスでホームページを運営しようとする場合、
「独自ドメイン」の取得は必須、とお考え下さい。

ドメインは、長く使い、名刺・チラシ・資料・看板等に表示させることもあるでしょうし、
取引先・お客様との関係でも、継続が必要とされる現代ビジネスのパスポート的な存在、と言っていいかもしれません。

このページの「ドメインの選び方」も参考にしていただき、
独自ドメインを自社で取得・管理してください。

ホームページ制作を、制作会社に外注する場合は
「独自ドメインがある」旨を伝え
ドメイン情報を基に制作してもらうようにしてください。

また、ドメインと共に重要な「サーバー」も、自社で管理することをおすすめします。
これにつきましては、「サーバーとホームページ」のページをご覧ください。

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