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2024年3月のコア アップデートと新しいスパムポリシー導入
2024年3月5日、Googleは、
検索エンジンアルゴリズムの「コアアップデート」を発表しました。
また、同時に、「新しいスパムポリシー」も発表しています。
この2つは、SEO対策・検索順位に大きな影響を与えることになりますので、
ビジネスでホームページを運営されている方は、その内容を把握し、必要であれば、適切な対策を行う必要があります。
では、2024年3月のコアアップデートと、新しいスパムポリシーについて具体的に見て行きましょう。
2024年3月のコアアップデート
コアアップデートとは、
グーグル検索エンジンの検索結果(ランキング表示)を決めるアルゴリズムを、
より高品質なものにするため(より検索ユーザーの満足度を高めるため)にアップデート(更新)するものです。
(2023年には、3月、8月、11月と3回のコアアップデートが行われました)
コアアップデートは、
アルゴリズムの基礎部分に変更が加えられるため、検索順位に変動が起こりますが、
Googleは、具体的にどのようなアルゴリズム変更を行うのかについては公表しません。
では、今回発表された内容を確認して見ましょう。
2024 年 3 月のコア アップデートは通常のコア アップデートよりも複雑なアップデートで、複数のコアシステムに対する変更が含まれています。また、コンテンツの有用性を特定する方法も一段と進化しています。
Google は信頼性の高い情報を特定するためにさまざまなシステムを使用しています。それと同様に、コア ランキング システムを強化するためにさまざまな革新的なシグナルやアプローチを取り入れ、より有用な結果が表示されるようにしたのが今回のアップデートです。使用されるシグナルまたはシステムは 1 つのみではなくなります。この変更について説明するため、よくある質問ページも新たに追加しました。
複雑なアップデートであるため、ロールアウトには 1 か月ほどかかる可能性があります。複数のシステムが全面的にアップデートされ、互いに補完し合うことになるため、通常のコア アップデートに比べて、ランキングの変動が大きくなる可能性があります。アップデートが完了したら、Google 検索ステータス ダッシュボードに投稿します。
人々のために満足のいくコンテンツを作成されている限り、このアップデートに対応するために何か特別な手立てを講じる必要はありません。ランキングがあまり上がらないようであれば、有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成のヘルプページをご覧になることを強くおすすめします。
ここで言われている重要ポイントを見て行きましょう。
- 通常のコア アップデートよりも複雑なアップデート
- 複雑なアップデートであるため、
ロールアウトには 1 か月ほどかかる可能性がある - 通常のコア アップデートに比べて、
ランキングの変動が大きくなる可能性がある
まず確認しておきたい点は、
通常のアップデートより「複雑」で、「1か月くらいかかる」(通常は2週間程度)こと、
そして、「検索結果の順位変動が大きくなる」可能性があること、です。
つまり、通常よりも大規模なコアアップデート、ということでしょう。
では、その方向性や中味はどうでしょうか?
- さまざまな革新的なシグナルやアプローチを取り入れ、
より有用な結果が表示されるようにした - ユーザーが有用と感じるコンテンツが多く表示されるようになる
- 人々のために満足のいくコンテンツを作成されている限り、
このアップデートに対応するために何か特別な手立てを講じる必要はない
「ユーザーが満足する」「ためになる」「独自性がある」コンテンツが
これまで以上に検索で上位表示するようになる
・・・それが今回のアップデートの目的、ということになります。
これまでも「コンテンツファースト」「ユーザーファースト」ということは、Googleが繰り返し表示してきており、特に目新しい内容ではないのですが、
今回のアップデートで、より、ユーザー満足度の高いウェブページが上位表示しやすくなる、ということです。
スパムに関する新しいポリシー
コアアップデートと同時に発表された「スパムに関する新しいポリシー」は
3つのスパムを新たに明示しています。
- 「期限切れのドメイン」の不正使用
- 「大量生成されたコンテンツ」の不正使用
- 「サイトの評判」の不正使用
この3つは、昨今、多くの人から「検索順位を攪乱している」と指摘されてきた問題を
Googleが本格的に規制して行く方向性を明確に示したものと言えます。
では、具体的に一つ一つ見て行きましょう。
1.「期限切れのドメイン」の不正使用
「期限切れのドメイン」とは、
いわゆる「中古ドメイン」(オールドドメイン)のことであり、
「期限切れのドメイン」の不正使用とは
「中古ドメイン」を主に検索ランキングを操作する目的で購入し、
ユーザーにとってほとんどまたはまったく価値がないコンテンツをホストするために再利用することを指します。
中古ドメインは、検索順位を引き上げるテクニックの一つとして利用されてきましたが、
これからは、Google検索エンジンに不正利用(スパム)と認定される危険がありますので、
「中古ドメインの購入は控える」または「慎重に検討する」必要があるでしょう。
2.「大量生成されたコンテンツ」の不正使用
「大量生成されたコンテンツ」の不正使用とは、
検索ランキングの操作を主な目的として
大量の低品質ページを制作することを指します。
これまで、「サイト内のページをできるだけ増やすこと」
「ページの量産で、リンクを増やすこと」
などが、SEOのテクニックの一つと考えられてきましたが
今後は、低品質なコンテンツページ量産は、スパムとしてペナルティーが科される可能性があります。
低品質コンテンツとは、
対話型AIを利用したもの・人間が作成したものを問わず、
「ユーザーにとって全く(ほとんど)価値がない」コンテンツのことを指します。
3.サイトの評判の不正使用
「サイトの評判の不正使用」とは、
Googleから高評価されているサイトなどに依頼して
第三者が「サブディレクトリ貸し」「サブドメイン貸し」などを受けることによって、
検索順位を引き上げようとする手法を指します。
「サブディレクトリ貸し」「サブドメイン貸し」を許可したホストサイトと、
それを利用する第三者(サードパーティー)のサイトが
「目的や内容が無関係」
「十分な監督・関与がない」
「コンテンツがユーザーにとって無価値」
…という場合に、スパム認定されることになります。
新しいスパムポリシーの【まとめ】
- 「期限切れのドメイン」の不正使用は、
「中古ドメイン」を購入して、検索順位を操作しようとする行為を指します。 - 「大量生成されたコンテンツ」の不正使用は、
低品質のコンテンツページを大量生産することで、検索順位を上げようとすることを指します。 - 「サイトの評判」の不正使用とは、
いわゆる「ディレクトリ貸し」「サブドメイン貸し」によって、検索順位を引き上げようとすることを指します。
新しいスパムポリシーは、
「中古ドメイン」「低品質ページの量産」「サブディレクトリ貸し」などによって、
コンテンツの品質と無関係に検索順位を上げようとする手法を「スパム」と明示するものです。
「裏ワザ」的なテクニックは、どんどん使えないものになって行き、
「ユーザーに満足度の高いコテンツを提供する」ことが、もっとも効果的なSEO対策に移行する流れが強まっています。
新しいスパムポリシー
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