スパム

SEOスパム

SEOスパム

SEOスパムとは、検索順位を上げる目的で行われる「不正行為のことです。

検索エンジンにスパム認定されると、
ペナルティーを受け、検索順位を落とします

かつてはOKだった対策が、現在ではスパムと認定されたり、
知らずにSEOスパム行為を行ってしまっていることもありますので、
どのようなことがスパム認定されるのか、しっかり知っておく必要があります。

SEOスパムとは?

検索エンジンのアップデートとスパム

10年ほど前までは、「読む価値のないサイト」でも、検索エンジンの裏をかいて上位表示させることができました。
SEOを、「検索エンジンを欺く裏ワザ」のような意味でとらえている人も多かったのです。

2010年代からこうした状況が大きく変わります。
2011年の「パンダアップデート」という検索エンジンアルゴリズムの変更で、
質の低いコンテンツページの順位が下がるようになり、
2012年の「ペンギンアップデート」で、リンクなどの「スパム」行為にペナルティーを課すようになりました。

「検索エンジンを欺く裏ワザ」は、もはや通用しないだけでなく、
検索順位が上がらない・圏外に飛ばされるものとなっています。

SEOスパムは、大きく分けて3つ

SEOスパムは、大きく分けて3つに分類することができます。

  • 価値の低いコンテンツ
  • 価値の低い被リンク
  • クローラーへの偽装

スパムは、検索順位を落とすだけでなく、閲覧者(ユーザー)にも迷惑行為となりますので
スパムにならないギリギリを狙うという考えは「捨て」て、
どんなことがスパムになるのかをしっかり把握して、
知らないでスパムを行うことのないように、このページをお読みいただければと思います。

「コンテンツ」スパム

検索を使ってウェブサイトにアクセスする人の目的は、
自分が知りたい内容を読むためです。

このユーザーの目的達成を妨げるものが「コンテンツスパム」です。
コンテンツスパムには、以下のようなものがあります。

コピー、ミラーサイト

他のウェブページのコンテンツをコピーし盗用したページは、検索エンジンに低評価を受けます。
また、完全にコピーして作成されたものを「ミラーサイト」といいます。

他のウェブサイトのコンテンツを「引用」する場合は、
文字を「斜体」にするなど一目でわかるようにし、
「引用元」を明記し、リンクも表示しましょう。

自分のサイトのコンテンツをコピーや流用された場合は、
グーグルに対して「著作権侵害の報告」を行いましょう。
https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice?pli=1&hl=ja

コピーサイトの発見は「CopyContentDetector」という無料ツールが便利です。

自分のサイト内で「ミラーページ」を作っている場合もあります。
たとえば、まったく同じコンテンツで「地名だけ変える」など。
こうしたページが大量に存在すると、検索エンジンの評価を大きく落とします。
ミラーページは「削除」するか、1ページ1ページ、コンテンツを作りこむことが必要です。

自動生成コンテンツ

自動生成コンテンツは、
翻訳ツールを使って他サイトのページを登用する
他サイトの文章の自動入れ替えツールを使ったページ
などです。
検索エンジンは高度化しており、こうした手法を使うとスパム認定されます。

キーワードの詰込み

文章中にキーワードが多ければ多いほど順位が上がりやすい、というのはもはや昔のテクニックであり、
過剰なキーワード詰込みはスパム扱いを受けます。
キーワードを忘れずに入れることは大切ですが
日本語として不自然で読みずらいほどキーワードを繰り返すのは避けましょう。

広告だけのページ

広告だけを掲載しているページは、検索エンジンに低評価を受けます。
広告を掲載ページを作る場合は、商品の説明を書くなど「独自性」をもったものにする必要があります。

「リンク」スパム

「外部リンク」(外部のサイトから貼られるリンク)はSEOに重要です。
ただし、検索順位を上げることを目的にした、「作為的な」「大量の」リンクは、スパムと判定され、逆に検索順位を落とすことになります。
(ペンギンアップデート 2012年~)

とくに、これからお示しする内容の大量リンクはNGです。

価値の低いサイトからのリンク

ミラーサイト、コピーページなどコンテンツスパムと考えらるウェブページからの大量リンク。
コンテンツスパムは、そのページがスパムとなるだけでなく、
そこからリンクを受ける場合もスパムとなります。

無関係な内容ページからのリンク

全くジャンルの違うウェブサイトからの大量リンクは不自然ですのでスパムと判定される場合があります。

*ただし、同じ企業グループ内で、様々な事業サイト同士をリンクで結合させることはスパムとはなりません。

購入リンク

料金を支払って他サイトから被リンクを得る行為は、発覚すると、重大なペナルティーを受けることになります。

また、SEO業者が運営するサイトからリンクをはる行為も、厳密に言うと「購入リンク」にあたり、スパム行為と言えます。

同一のIPアドレスからの大量リンク

IPアドレス(ネットに接続された機器に割り振られた識別番号)が同一である大量のリンクは、
同一企業・人物からのものとしてスパム判定される可能性が高くなります。

また、同じホームページテンプレートからの大量リンクも、同様です。

★ リンクスパムの対処法について

「リンク購入」や「ミラーサイトからの大量リンク」など、悪質なものでなければ
現在の検索エンジンは、ペナルティーではなく、「無効化」(リンク価値をカウントしない)していていますので検索順位に影響を与えません。
(それほどナーバスになる必要はありません)

ですが、グーグルから「手動による対策」の警告が来たり、
他者から悪質なリンクスパム攻撃を受けている場合は、対策が必要です。
この場合は「リンク否認ツール」などを使う必要があります。

クローラー偽装

クローラー偽装とは、
ユーザーが見るページは普通のコンテンツ、検索エンジンにはキーワードを詰め込んだコンテンツを見せる、など
検索エンジンを欺く行為のこと。
スパム認定を受けると、大きなペナルティーを受けます。

クローラー偽装には以下があります。

隠しテキスト・隠しリンク

ユーザーには見えない形で、
検索エンジン向けに「キーワード埋め込み」や「リンクを貼る」行為です。
たとえば

  • 文字色と背景色を同じにする
    (ユーザーに見えない形でキーワードやリンクを埋め込む)
  • 画面外や画像の裏に隠す
  • alt属性(画像の説明タグ)を画像と関係ない内容にする

クローキング

クローキングとは、ユーザー(閲覧者)と検索エンジンに、別のページを見せることです。

  • ユーザーには普通のページに見せながら、
    キーワードを埋め込んっだページを見せる
  • 検索エンジンには普通のページに見せながら、ユーザーに詐欺ページを見せる

などであり、発覚すると重大なペナルティが課されます。

ホームページ運営者が考えるべきこと

検索エンジンは日々進化しています。

たとえば今、SEO業者からのリンク購入で検索順位が一定上がっていたとしても、
将来、それが発覚して重大なペナルティーを受けることになると
「ホームページを一から作り直さなければならない」「ドメインを継続できない」
など、ビジネスに重大な損失をもたらします。

スパムギリギリの対策を考えるのではなく
ユーザーにとって
「読む価値がある」「使いやすい」ホームページにブラッシュアップして行くことが
閲覧者の反応率(お問合せなど)も上がりますし、
検索順位も上がります。

SEOの意味は今、「ユーザーファースト」の徹底化(=SXO)にあるのです。




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