ブルーオーシャン戦略とSEO

ブルーオーシャン戦略とSEO

ブルーオーシャン戦略とは?

ブルーオーシャン・レッドオーシャン…という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。

ビジネスを始めるにあたり
どの市場で」「どのように戦うのか」は、基本中の基本であり、
その際に、自分が参入する市場が、どのような状態にあるのかを考えることは必須であり、
市場参入の可否を考える上でも、
その市場で、どのように戦い・かつ抜いて行くかを考える上でも
ブルーオーシャン戦略という考え方は非常に重要です。

このページでは、

  • ビジネス戦略としての「ブルーオーシャン戦略」
  • WEB集客上の「ブルーオーシャンSEO戦略」

…について解説して行きます。

ブルーオーシャン・レッドオーシャンを、かんたんに言えば、

レッドオーシャン

すでに市場の境界が引かれていて、多くの人に認知され、大きな需要がある反面、
すさまじい数の事業者が参入して、競争が激化している。
つまり、血みどろの戦いが繰り広げられている市場
参加者は、つねに強力なライバルとの競争に打ち勝ってゆく必要に迫られ、限られたパイの中で、コスト削減・低価格・差別化など様々な面で血みどろの戦いを続けている。。。

ブルーオーシャン

市場としては未開拓またはあまり知られていないため、参入者は少なく、比較的容易にその市場で優位な位置に立つことができる。
市場として未知数なところはあるが、市場の伸びも、利益も大きく広がって行く可能性に満ちており、
すでに参入している事業者は、やすやすと大きな利益を得て、事業を拡大して行く。。。
つまり、競争相手がほとんどいない、パラダイスのような市場
ということです。

誰もが、
「レッドオーシャンを避けて」「ブルーオーシャンで勝負したい」と考えるでしょう。

では、どのようにすれば「ブルーオーシャン」を見つけることができるのでしょうか?
すでに特定の市場に参入している場合は、この考え方は「できない」とあきらめるべきでしょうか?

「ブルーオーシャン戦略」は、すでに特定市場に参入している場合でも
絶対に考えるべきこと、といえます。

ではまず、
「ビジネス戦略としてのブルーオーシャン戦略」から見て行きましょう。

ビジネス戦略としての「ブルーオーシャン戦略」

「ブルーオーシャン戦略」という言葉が浸透したのは、
2013年に発売されたW・チャン・キムとレ氏・モボルニュ氏による「ブルー・オーシャン戦略」という書籍が世界でベストセラーになったことによります。

この本で展開されている内容は、
レッドオーシャンと化した市場で、いかにブルーオーシャンを生み出すか?
ということになります。

私たちがビジネスを行う上で、最初から「競争がない+顧客がいる」などという市場は、
存在しないと考えて間違いありません。

つまり、普通に市場に飛び込んでビジネスを始めれば
価格競争に巻き込まれるか
どうにかして「差別化」しようと悪戦苦闘するか
…ということになります。

とんでもない新技術を自社が持っていない限り、価格と品質はバーター関係になりますので、レッドオーシャンから逃れようがないのです。

では、どうすればいいのか?

ブルーオーシャン戦略の4つのアクション

ブルーオーシャン戦略とは、
既存のビジネスモデル・市場から「ブルーオーシャンを創造してしまう」という方法です。

そのための4つアクションとして
増やす」「付け加える」「取り除く」「減らす
…という方法を使います。

ブルーオーシャン戦略・4つのアクション

この4つのアクションを使った新しいビジネスモデルを作って行くために
以下の質問について考えてみましょう。

  • 業界の常識として、商品やサービスに備わっている要素のうち
    取り除くべきものは何か?
  • 業界の標準から思い切り減らすべき要素は何か?
  • 業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か?
  • 業界でこれまで提供されてこなかった、今後付け加えるべき要素は何か?

これらを考え、新しいビジネスモデルを作ることで
価値曲線を刷新して、あらたな「ブルーオーシャン」を生み出すのです。

では書籍『ブルーオーシャン戦略』で紹介されている実例を2つほど見て行きましょう。

シルク・ドゥ・ソレイユ(事例1)

「シルク・ドゥ・ソレイユ」は日本でも何度も公演していますのでご存知の方も多いでしょう。

「シルク・ドゥ・ソレイユ」を日本語訳すると「太陽のサーカス」ということですので、サーカスというショービジネスをベースにしていますが、従来の常識を一新させた新しいスタイル・高い芸術性・ストーリー性で、世界一のサーカス集団と評されています。

シルク・ドゥ・ソレイユ

シルク・ドゥ・ソレイユ

伝統的なサーカスは、ピエロが笑わせ、ライオンやゾウといった猛獣をつかったショーを、テント内に設置されたいくつもの舞台で同時に演じる…というスタイルでした。

ですが、ライオンなどの動物の飼育・訓練・輸送・保険には、膨大なコストがかかりますし、ピエロという一流の花形パフォーマーを確保するには、これまた高い費用が必要です。

シルク・ドゥ・ソレイユは、サーカスのテント移動などの伝統的なやり方は踏襲しつつも、「動物を使わない」「花形ピエロはいない」「人間の肉体を使った究極のパフォーマンスを中心としたショー」を行う、という大胆な変更を行ったのです。

4つのアクションをマトリックスにすると↓のようになります。

シルク・ドゥ・ソレイユの
4つのアクション

取り除く

花形パフォーマー
動物によるショー
幾つもの舞台での同時ショー

増やす

個性あふれる独自テント


減らす

笑いとユーモア
危険やスリル

付け加える

テーマ性・芸術性
ストーリー性
人間の究極パフォーマンス

伝統的な「テント」での移動という方式を洗練させた形で受け継ぎながら
ピエロの笑いは「なし」、動物ショーは「なし」
人間の究極のパフォーマンスを軸にしたストーリー・芸術性・洗練された音楽を組み合わせた、全く新しいサーカスによって、ブルーオーシャンを築き、世界に認めらるショーを作り上げたのです。

カーブス(事例2)

「カーブス」は日本でも展開されている有名なフィットネスクラブです。

従来型のフィットネスクラブは、高級感あるジムで、様々なマシンが並び、インストラクターがついて運動する…というものでした。
ですが、費用が高い・異性の目が気になる・通いづらい、などの特徴のため、フィットネスクラブに通う人はごく限られた層に限定されます。

カーブス

カーブス

カーブスは、女性専用で、ロッカー「なし」で、着替えのカーテンだけ、使いやすい少数の器具を円形に配置して、同性が気兼ねなく、助け合う形で体を動かす習慣ができる…という全く新しいスタイルで世界中に展開するビジネスモデルとなりました。

カーブスの4つのアクション

取り除く

個別ロッカー
シャワー・サウナ

増やす

利便性
通いやすさ

減らす

会費・料金
インストラクター

付け加える

同性だけの気兼ねない雰囲気
助け合う環境

フィットネスクラブは費用が高くて無理、
でも、自宅でのエクササイズはモチベーションが続かない…
という多くの女性の人気となり、ブルーオーシャンを作り上げ成功したのです。

・・・・・・・

次に、書籍で紹介されているわけではありませんし、手前味噌で申し訳ないですが、私たち「SEOホームページ」の事例も紹介しましょう。

SEOホームページの例

「SEOホームページ」では、
ホームページ制作事業の問題点として存在する
●制作費が高い
●月額料金が高い
●検索で上位表示できず、集客につながらない
●自分で更新できない
…などの従来のHP制作のあり方を大きく変えて、

中小企業・個人事業向けに、
安く、集客できるサイト制作を目指す
ことで、
ある意味でブルーオーシャン戦略を取っています。

SEOホームページ

SEOホームページ

従来型のホームページ制作が、オーダーメイドの過剰な装飾にこだわることで、
制作費が高くなるばかりか、
過剰なデザイン手法がSEOにマイナスとなり、
自分で更新できず、月額費用も高くなる
…という点を大きく変えています。

「SEOホームページ」がどのように従来式を変えたのか、マトリックスで表示しますと↓となります。

SEOホームページの4つのアクション

取り除く

サーバー・ドメインの制作会社管理
月額料金
追加料金

増やす

SEO対策
事前調査・アドバイス

減らす

制作費
過剰なデザイン

付け加える

SEOアドバイス
コンテンツ作成支援

私たち「SEOホームページ」が従来型HP制作から変えた点を列記しますと

  • 過剰な装飾を止める
    ・オーダーメイドHTMLで組み上げる方式を止めて、CMSを使う
    ・SEOにマイナスとなるデザイン手法は一切使わない
    ⇒制作の低コスト化
  • 月額料金を失くす
    ・サーバーとドメインを、制作ご依頼者様の管理にする
    ⇒運営コストを大きく下げる
    ⇒安全に運営できる
  • 検索上位化させる
    ・SEOに集中的に力を注ぐ
    ・コンテンツ制作を支援する
    ・SEOノウハウをお客様と共有する(隠さない)
  • 追加費用を失くす
    ・ビジネスサイトに必要な施策をすべてワンパッケージ化
    ⇒費用が増えないので、安心

つまり、以下の2つに徹底したサイト制作ということです
集客できる・SEOに強いサイト制作
コストの徹底削減

この目的に沿って従来のHP制作を組み替えることで
他では真似できないブルーオーシャンのサイト制作を実現しているのです。

ブルーオーシャン戦略をあなたのビジネスにも!

ビジネス戦略を考える上で、よく言われるのは「差別化」です。
つまり、競合他社ではなく、自社を選ぶべきポイントを「見つけ」「アピールする」ということが重要、とされてきたわけです。

もちろん差別化は重要なのですが
ここにとどまると、
レッドオーシャンの中で、自社を有利にして行く、ということに留まりますし、
コスト競争・機能競争・サービス競争からは逃れられないままです。

レッドオーシャンから抜け出して、
ブルーオーシャンの市場・ビジネスモデルを生み出すには
●誰のために
●何を提供するのか

を徹底的に考える必要があります。

  • どんな人のために事業をするのでしょうか?
  • そのために何をすればいいのでしょうか?
  • 従来型ビジネスから何をなくしますか?
  • 従来型ビジネスから何を増やしますか?

「減らす」「なくす」「増やす」「付け加える」の4つのアプローチを使って
他社にまねできないブルーオーシャンを見つけてください。

ブルーオーシャンSEO

ここまで、ビジネスモデル構築におけるブルーオーシャン戦略を見てきました。

そして、WEBを使った集客をお考えのときに非常に重要となる「ブルーオーシャンSEO」についてご紹介いたします。

ご存知の通り、SEOとは、検索エンジン最適化ということで、サイトの検索順位を上げて、ネット集客力を実現する施策となります。

ブルーオーシャンSEO

では、ブルーオーシャンSEOとは何かといいますと

競合が少なく、検索ボリュームが一定以上ある
ブルーオーシャン状態の検索ワードを探す、ということです。
これは、ホームページ制作をするときに、ある意味決定的に重要な事柄となります。

WEB集客ではデータが取りやすい

新たに事業を始める・店舗を出店する…これをリアル(オフライン)において考えるときには、
業界の現状・売上推移・人口動態・地形・人の流れ・競合となる店舗の状況調査などなど、様々な調査が必要になります。

ですが、ネットからの集客を考えるときには、
極めてシンプルな考え方・データー解析だけで
「ブルーオーシャンでの事業展開」が可能です。
(これを「ブルーオーシャンSEO」といいます)

ネットでのデータ収集

ネットで、検索から集客するときは
キーワードの選定が生命線となります。

どのようなワードで「上位化を目指し」「検索から集客するか」これを戦略化する必要があり、そのためには、以下の2点を調査するだけでOKなのです。

ブルーオーシャンSEO・2つのデータ調査

この2つを調査して、狙うキーワードを選定する…
これがブルーオーシャンSEOとなります。

検索のボリューム(月間の検索数)

「検索ボリューム」とは、あるワードの検索がどれくらいされているか?ということです。

自分たちでは「このワードで間違いない!」と思っても、意外と検索数が少なくて、
せっかく上位になっても、「見に来る人がいない…」ということになることは、実は意外と多いのです。

逆に、まったく想定していなかった検索ワードが、多くの人に検索されていて、
しかも、自分たちのビジネスモデルともピッタリ、ということもあります。

検索ボリューム(月間の検索数)を調査しないで、HPを制作してSEOをかけて行くことは、
あてずっぽうに(適当に)サイト制作を行うということです。

WEB集客・SEOを考えるなら
まず初めに「検索ボリューム」調査を行いましょう

調査方法はいろいろあるのですが
Googleが提供している「キーワードプランナー」でよいでしょう。

調査するときは、思いつく・できるだけ多くのキーワードの組み合わせを考えて、月間検索数を見て行ってください。

上位化の難易度

検索ボリュームが一定数以上ある、候補となるキーワード(ワードの組み合わせ)がいくつか出たら、
次に「上位化の難易度」を調査します。

たとえば、月間検索数が数千・数万あるワードでも、
上位に非常に強いサイトがひしめき合っている状態なら、
そこは「レッドオーシャン」ですので、避けたほうがよい、という判断になることが多いです。
(何年頑張っても、上位化できない可能性があります)

つまり、上位化の難易度を探って行くことで「ブルーオーシャン」を見つけに行くのです。

調査方法は、以下のようなものがあります。

  • キーワードプランナー
    検索ボリューム調査で使った「キーワードプランナー」には、「競合性」という項目があり、「高」「中」「低」で表示されます。
    データをダウンロードすると、競合性の数値を見ることもできます。
    ただし、キーワードプランナーの競合性の判定は、基本的に、そのワードでのサイト数が基礎となっていますので、サイト数が少なくても、強いサイトが上位を固めている場合もありますので、あくまで参考値、とお考えください。
  • キーワード難易度調査ツール
    ネット上には検索上位化の難易度を数値で教えてくれる便利なツールがあります。
    例えば⇛ キーワード難易度調査ツール この数値が50を超えると難易度がかなり高い、と判断できます。
    ただしこれも参考値、となりますが、目星をつける上では有効です。
  • 実際に検索上位化サイトを見て行く
    上記のツール等でだいたいの目星がついたら、
    そのワードで実際に上位に表示されているサイトを、1位から順にみて行きましょう。
    主に、そのページに書かれている「コンテンツ」(文章)を見て行きます。
    コンテンツが「十分な量があり」「ユーザーに分かりやすく」「具体的に」書かれているサイトが上位にひしめいている場合は、上位化の難易度が高いですが、
    コンテンツがペラペラのトップページが上位表示されている場合は、難易度が低い、と判断することができます。

…このように、「検索ボリュームが十分で」+「上位化難易度が低い(高くない)」キーワードの組み合わせを見つけることで、
WEB集客の現実性が高まり・より早く達成することができます。

キーワードの組み合わせは、
あなたの「事業分野」+「事業エリア」「自社の特徴」「商品ジャンル」
などが考えられます。
たとえば整体院の場合ですと
「整体 エリア名」でいろいろ探す、
「整体 スポーツ エリア名」で探す、など、
あなたの得意や目指して行くものなどによって、様々なバリエーションがあります。

「ブルーオーシャンSEO」と「ネット集客の戦略化」

ブルーオーシャンSEOは、「検索ボリューム」+「難易度」で、検索数が多く+上位化しやすいワードの組み合わせを考えて、SEOを組み・サイトを制作して行くことになります。

ただ、難易度の高いビッグワードを狙わない、ということではありません。

ビッグワードだけを狙うと、何年たっても目的に到達できずに、集客が全くできないまま終わることになりますので(特に中小企業の場合は)
まず、ブルーオーシャンであるキーワードの組み合わせで上位化し、確実な集客を積み上げながら、
時間をかけてビッグワードの上位化を狙って行く…
という段階的なSEO戦略を立てることになります。

ぜひ、この考え方でホームページの集客を実現して、末広がりの発展を実現してください。

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SEOホームページ」では、
ホームページ制作前に必ず、詳細なキーワード調査・上位サイト調査などを行って、キーワード戦略・ブルーオーシャンSEO・などをご提案しています。
SEOに強いサイトを作って、確実にネット集客を実現して、最終的なビッグワード上位表示を実現させるよう、最大限の力を注いでおりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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