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2024年12月コアアップデート-Google検索エンジン
2024年12月のコアアップデート
2024年12月13日、Googleは、
検索エンジンアルゴリズムの「コアアップデート」を発表しました。
コアアップデートは、8月、11月と続き
今回は11月に行われたコアアップデートからわずか1ヵ月というスパンです。
11月のコアアップデートは、11月11日に始まり、12月6日に終了しました。
前回のコアアップデート終了からわずか7日後に、新しいコアアップデートが開始されたことになります。コアアップデートとは、Googleが検索エンジンのアルゴリズム(ランキング決定の仕組み)を大きく改善・改定することを言います。
Googleは、検索結果の品質向上のために、一定の頻度でアルゴリズムのアップデートを行っておりますが、
コアアップデートについては、Googleは、その改善内容の詳細は明らかにしません。
では、「X」で、Googleから発表された内容から見て行きましょう。
「X」でのGoogle発表↓
2024 年 12 月のコア アップデートが展開されており、2 週間で完了する予定です。先月に続いて今月もコア アップデートが行われるのはなぜかと疑問に思うかもしれませんが、私たちは常に改善しているさまざまなコア システムを持っています。以前のブログ投稿で詳しく説明しています。
https://developers.google.com/search/blog/2023/11/q-and-a-on-search-updates?hl=ja
(2024年12月13日)
「LinkedIn」でのGoogle発表も、全く同じ内容となっています。
今回(12月)のコアアップデートの概要は以下となります。
- 12月13日にコアアップデートが開始されており、
2週間程度でロールアウト(完了)する予定
(12月13日~27日くらいまで) - 先月から続けてのコアアップデートだが、Googleは様々な検索エンジンのコアシステムを持っており、常に改善している
…つまり、11月のコアアップデートとは違ったコアシステムの改善を今回進めている、ということ。
Googleから発表されている内容はここまでですので、詳細は不明です。
12月13日から年末にかけて、検索順位の大きな変動があるかもしれませんので、
サイトを運営されている方は、推移を見て行く必要があります。
↓↓
12月19日にコアアップデートは終了しました。
- 2週間の予定でしたが、早めにロールアウトしています。
- 全体的な順位変動は、通常のコアアップデートと同程度、と思われます。
(急激に下がっているサイト、小幅ながら上昇しているサイトが見られます) - SEOホームページで制作しているサイトでは、全体的に上昇傾向が確認されています。
複数のコアシステムと改善の方向性
連続でコアアップデートが行われているのは
検索エンジンには、複数のコアシステムがあり
それぞれ違ったコアシステムの改善を行っているから…と考えることができます。
そして、Googleは、「どのような内容を」「どのように改善するか」という詳細を具体的には発表しませんので、今回のアップデートについてもわからないところが多いとも言えます。
ですが、Googleの検索エンジン改善の方向性は一貫しており、
その目指すところを明示しています。
…ユーザーの満足度が高いコンテンツを有するサイト・ページを上位表示する
ということです。
ですので、基本的には、この方向性に自社サイトが沿っているかを点検して、
改善を続けることが
コアアップデート対策・SEO対策となります。
コアアップデートと改善方法
順位変動の確認と現状分析
まず、自社で運営しているサイトの
「コアアップデート期間中」の検索順位の変動を確認しましょう。
検索順位が「いつから」「どのように」変動したかを確認します。
その際に重要なことは、たとえ順位が下がっているにしても、
焦って、やたらに変更をするのではなく
冷静に現状分析を行うことが重要ということです。
思いつくままに・手当たり次第にサイトを変更すると
原因と結果の関係が見えなくなり、
むしろより悪い結果が出てしまうこともあります。
ユーザー満足度を中心に自社サイトチェックする
先ほどお伝えした通り、Google検索エンジンのアップデートの方向性は一貫しており、
「ユーザー満足度の高いサイトをランキングで上位化させる」ことにあります。
今回のコアアップデートが、どのコアシステムの・どのような改善かはわかりませんが、
方向性は一貫していますので
改善内容・チェックポイントも、一貫した指標で見直しをかければ、ほとんどの場合はOKです。
まずは、以下のポイントを考えてみましょう。
- コンテンツの品質は、ユーザーを満足させるものか?
- ページエクスペリエンスは、ユーザーを満足させるものか?
- 技術上の問題やエラーはないか?
★ コンテンツの品質
検索エンジンは、コンテンツ(そのサイトのページに書かれている内容)が、
ユーザーにとって満足度の高いものかどうかを非常に重視しています。
「どこにでもある」「独自性がない」「専門性がない」「目新しさがない」「わかりずらい」「読みにくい」…などのコンテンツページがいくら多くても、検索順位が上がることはなく、
むしろ、低品質コンテンツページの量産は、サイトの順位を下げ、場合によっては「スパム」としてペナルティー対象となることさえあります。
ユーザーが満足するコンテンツとは何か?を考えて、1ページ1ページ丁寧に作って行く(リライトして行く)ことが重要です。
「E-E-A-T」(「経験(Experience)」「専門知識(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trust)」)にそってコンテンツを見直し、ユーザー満足度を中心に考えたページづくりに切り替えましょう。
(⇒E-E-A-Tとは?)
★ ページエクスペリエンス
ページエクスペリエンスとは、
サイトを訪問したユーザー体験に関する指標です。
「ページの読み込み速度」「スマホでの読みやすさ・操作性」(モバイルフレンドリー)「安全性」(SSL対応での暗号化でユーザーが安全に閲覧・利用できること)などについて
もう一度、自社サイト見直しましょう。
「ページの読み込み速度」が遅いと、ユーザー満足度が下がり、離脱が起こり、検索エンジンの評価も下がります。
グーグルが提供する「PageSpeed Insights」で表示速度などの自社サイトの現状を把握し改善しましょう。「モバイルフレンドリー」とは、サイトのモバイル対応は無論のこと、
スマホなどで、「文字の大きさ・行間が適切で読みやすい」「画面からのはみ出しがない」「タップしやすい」「情報が見つけやすい」などの、モバイルでのユーザーの快適性についてです。
サイトがモバイルユーザーにとって満足度が高いものであるか?…もう一度見直し、改善点を見つけて改善を行いましょう。(⇒モバイルフレンドリー)
★ 技術的な問題
「技術的な問題」とは、以下のような技術的な問題のことです。
- SEOタグ(タイトルタグ・ディスクリプションタグ)が正しく・適切に設定されているか?
- 重複コンテンツ(同じような内容のページが沢山あること)がないか?
- リンクエラー、noindexタグ(検索エンジンにインデクスさせない)の間違った設定がないか?
こうしたことを再度チェックして、改善点があれば対策して行きましょう。
焦らず、じっくり改善して行くことが大切
コアアップデートで検索順位が下がった場合、
何かを改善して「すぐ解決!」ということは稀(まれ)です。
コアアップデートの影響は、小さなものが積み重なっていることが多いので
「問題を洗い出すこと」「一つづつ丁寧に改善して行くこと」が大切になります。
そして、一番見直しが必要なことは
「ユーザーファーストの考え方」でサイトを作り上げているか?ということです。
SEOというと、検索順位を上げるための「検索エンジンへの対策」と考えてしまいがちですが、
本当のSEOとは「ユーザーファースト・ユーザー満足度の徹底」にあります。
検索エンジンのアップデートは、この考えのもとで改善されていますので
HP運営者である私たちも、この考え方を徹底させることで、
本当の改善ポイントが見えてくるのです。
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