中古ドメインとは?

「中古ドメイン」とは、以前に誰かが取得・運営していて、現在は放棄されているドメインのこと
(「オールドドメイン」と呼ばれることもあります)

中古ドメインを販売している業者は多数あり、
これをお読みの方も中古ドメインの購入を検討しているかもしれません。

中古ドメインとは

なぜ、中古ドメインを買おうとするのでしょうか?

そこには以下のようなメリットがあると考えられているからです。

  • 被リンクがついている
  • ドメイン履歴(ドメインエイジ)がある
  • 元の利用者の権威性を利用できる場合がある
    (公的機関のドメインだった・NPOのドメインだった…など)

中古ドメインを購入することで、これらを引き継ぐことができ、
検索ランキングにプラスの効果がある…と考えられているのです。

これは本当でしょうか?
新たにビジネスを始めるときに、中古ドメインを取得した方がいいでしょうか?

結論を先に言いましょう。

中古ドメインの取得は避けた方がよいでしょう。

理由をご説明します。

中古ドメインにSEO効果はある?

多くのサイトや書籍において、
中古ドメインは、以下の条件があれば「SEO効果がある」と書かれています。

中古ドメインにSEO効果がある条件は

  • 中古ドメインで運営されていた以前の業種と
    あなたの業種が「同一」である
    場合
  • 中古ドメインに、ペナルティー履歴などのマイナスとなる要素が一切ない場合

まず、自分が立ち上げようとしているビジネスと同様のビジネスで使われていた中古ドメインは少ないでしょう。

さらに、被リンクが多く、良質なコンテンツを提供していて検索エンジン評価が高かったドメインを探すのは至難の業です。

さらに、もしも過去にスパム行為を行っていたり、その評価が引き継がれていたりすれば、マイナスを引き継ぐだけになります。

はっきり言いまして、中古ドメインでSEOにプラス効果があるのは、ごくごく「レアケース」なのです。

しかも、中古ドメインを使うことで、
検索エンジンからスパムサイトと認定されてしまう危険も伴います。

「期限切れドメイン」の不正使用はスパムとなる

2024年3月、Googleは、新しいスパムポリシーを発表し、
「期限切れドメイン」の不正使用を「スパム」とすると明言しています。

「期限切れドメイン」とは「中古ドメイン」のことです。

Googleは、期限切れのドメインの不正使用について以下のように規定しています。

期限切れのドメインの不正使用とは、
期限切れのドメイン名を主に検索ランキングを操作する目的で購入し、ユーザーにとってほとんどまたはまったく価値がないコンテンツをホストするために再利用することです。

つまり、「中古ドメイン」を、検索順位を上げるために購入して、質の悪いコンテンツページの上位化を狙おうとすれば、
その行為そのものが「スパム」認定される可能性がある、ということです。

Googleが新しいスパムポリシーを発表した今、
中古ドメインを使うことで得られるかもしれないメリットよりも
スパム認定されるリスクの方がはるかに大きいと認識した方がよいでしょう。

そもそもスパムドメインである可能性もある

さらに、もし元のドメイン所有者が「スパム」行為を行ってドメインを放棄した場合は、
ドメインを引き継いだ場合でも、そのペナルティーが引き継がれる可能性が高く、
スパム行為を行っているサイトからリンクを受けている場合は、
SEOにマイナスの影響が出ます。

「中古ドメイン」を利用することだけでスパムとなるリスクと、
その中古ドメイン自体がペナルティー的なマイナス要素を抱えているリスクの両方があるわけです。

それでも中古ドメインを使いたいでしょうか?

新規ドメインで上位化できる!

「中古ドメインの取得」は、
「裏ワザ的」なSEO手法であっても効果はある…と言われてきました。

しかし、Googleが中古ドメインについて「不正利用」は「スパム」であると宣言した今、
中古ドメインは、SEO効果があるどころか、
スパムになる危険に晒される代物、と認識する必要があります。

わざわざ中古ドメインを購入する必要はありません。

新しいドメインを取得して、しっかりサイトを育てて行けば、検索で上位化することは可能です。

裏ワザのSEOをあれこれ考えるよりも、
「ユーザーファースト」でコンテンツを充実させ、閲覧者の満足度を高めるSEOに力を入れるほうが、よほど効率的です。

検索エンジンは進化し続けており、
「裏技手法」を排除し、無効化して、
ユーザーのニーズに真摯に応えようと努力しているサイトの評価を高めています。

ドメインが新しくても、ユーザーの満足度を第一にしたSEO対策によって、比較的短期間で上位化ができる時代になっています。

中古ドメインを考えるよりも、
「よりよいコンテンツ」「よりよいサイト」にするよう時間を使ってゆきましょう!

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