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リンクスパム対策アップデート
3回目のリンクスパム対策アップデート(リンクスパムアップデート)が2022年12月にリリースされ、2023年1月に全世界・全言語を対象にロールアウトされました。
(2018年1月、2021年7月とこれまで2回導入)
この記事では、リンクスパム対策アップデートとは何か?
リンク対策やSEOにどのような影響が出るのか?その内容と対策について解説いたします。
リンクスパム対策アップデートとは
「リンクスパム対策アップデート」とは、
「検索順位を上げる目的ためのだけに、Googleのガイドラインに違反するリンク」を検知し、排除し、検索ランキングの品質を上げるためのものです。
SEOにおいて、リンクが他サイトから貼られること(被リンク)は有効で、大きな意味のあることなのですが、これを悪用して、作為的に、大量のリンクを貼るなどの行為(スパムリンク)は、検索順位の決定をゆがませてしまいます。
今回のアップデートでは、検索エンジンに搭載されたAIの機会学習を活用し、より大規模に、正確に、スパムリンクを検出・排除するためのものです。
対象と影響
リンクスパム対策アップデートは、Googleのガイドラインに違反する悪質なリンクが対象です。
Googleが対策するたびに、スパム行為者の手口も高度化するため、これに対応・排除して行く一連のアップデートの高度化であり、
意図して悪質リンクを貼る行為を行っていなければ、自社サイトが影響を受けることは稀だと考えられます。
また、悪質なリンクが、知らない間に自社サイトに貼られていたとしても、
ペナルティーを受けるというわけではなく
このリンクが「無効化」される(リンク影響がゼロになる)だけですので、神経質になる必要はあまりないとも言えます。
ただし、自社サイトと別にブログやウェブサイトを運営していて、自社サイトに向けてリンクをたくさん貼っている場合は、今後、被リンクの価値を失って、検索順位が下がることがあります。
Googleが求めているのは、「読者にとって価値のあるコンテンツの提供」ですので、
ブログなどのコンテンツも、品質を重視して作成して行く必要があります。
リンクスパムアップデートとは…
- リンクスパムを、AIにより判定。
- スパムリンクと判定されると、リンク効果が「0」になる
- ペナルティーが課されるわけでは「ない」
(リンク効果が排除されるだけ)
リンクスパム(悪質なリンク)とは?
では、今回のアップデートで排除されるリンクスパム(悪質なリンク)とは、どのようなものでしょう?
グーグルのガイドラインより、簡単にご紹介します。
リンクスパムとは…
検索結果を操作することを目的とした「リンクスパム」には以下のようなものがあります。
- リンクを受けるために、金銭的な報酬を与える
- リンクを受けるために、物品やサービスを与える
- 過剰な相互リンク
- 自動化されたリンクプログラムの利用
- 自サイトへの掲載の見返りなどに、リンクを義務付ける
- 価値のないページなどからのリンク
- テンプレートなどに埋め込まれたリンク
- フォーラムのコメントなどを利用した作為的なリンク
自社・自分自身が、上記のようなリンク対策をしていないか、再度チェックしましょう。
こうした行為は、AIによる検出で、無効化されてゆきますので、
SEOを考える際には、「ユーザーに価値あるコンテンツの提供」など、ユーザーファーストで対策することが効果が上がり、
検索エンジンの裏をかいて上位になろうとする努力は、ムダになります。
自然な被リンクをもらえるように
今回の「リンクスパム対策アップデート」によって、検索順位を操作する目的の作為的なリンクは、排除されます。
これまで、こうしたことへに払ってきた労力は、今後は無効になり、
スパムリンクで上位化していた場合は、検索順位が下がって行くなどの影響を受けます。
では、どうして行けばいいのでしょうか?
リンクに関して言えば、「自然なリンク」を、他サイトから貼ってもらうこと、です。
「被リンク」自体は、検索順位を上げる大きなシグナルですので、
自然な被リンクは非常に重要であり続けます。
では、どのようにすれば「自然な被リンク」が増えるのでしょうか?
ユーザーファーストでコンテンツの質を高める
リンクを他のサイトやブログからもらえるというのは、そのウェブページのコンテンツを「多くの人にも見てもらいたい」「確認してほしい」と思ってもらえるからです。
つまり、そこに書かれている内容が、閲覧者を満足させるものでなくては、自然な被リンクを受けることはできないのです。
「リンクスパム対策アップデート」の導入とほぼ同時期に
「ヘルプフルコンテンツアップデート」が全世界でロールアウトされました。(2023年1月)
これは、閲覧者のために書かれた「独自性」「有用性」があるコンテンツを
AIが機会学習によって評価し、検索順位に反映させるものです。
つまり、「ユーザーが満足するコンテンツ」であることの判定を強化・拡大して行くということになります。
「コンテンツファースト」「ユーザーファースト」の徹底です。
ですので、検索エンジンというロボット対策を考えるというより、
「人」への満足度を高める努力が評価されるように、検索エンジンが進化しているということになります。
そして、こうした高品質のコンテンツは「自然な被リンク」も増えやすいですので、一石二鳥でSEO効果があり、
また、満足度の高いコンテンツは、反応率・お問合せなど乗りの向上にもつながり、ビジネスを拡大させるエンジンとして機能します。
グレーなリンク貼りを行うよりも、
コンテンツを充実させる方が、よほど効果的になる、大きな転換点を迎えていると言えます。
「ヘルプフルコンテンツシステム」のページに、コンテンツ充実化のヒントも書いておりますので、お時間がありましたら、ご確認ください。
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⇒ヘルプフルコンテンツシステムとは?
著者:SEOコンサルタント・SEOホームページ代表 占部圭吾