SEO・WEB用語
ヘルプフルコンテンツ
アップデート
SEO・WEB用語
ヘルプフルコンテンツ
アップデート
2023年1月に「ヘルプフルコンテンツアップデート」という検索エンジンのアルゴリズム・アップデートがロールアウトされました。
今後、SEO・検索順位に大きな影響を及ぼすことになりますので、
この記事では、「どのような内容か?」「どのように対策すればいいのか?」などを解説して行きます。
2024年3月に「ヘルプフルコンテンツシステム」として、検索エンジンのコアアルゴリズムに導入されています。詳しくは↓をご確認ください。
⇒ヘルプフルコンテンツシステム
ヘルプフルコンテンツアップデート(helpful content update)は、
検索ユーザー・閲覧者のために書かれた、「独自性」「有用性」があるコンテンツを
検索結果で上位表示しやすくする新しい仕組みの導入です。
これまで以上に「ユーザーファーストのコンテンツ」評価比重を高める意図があり、
SEO対策も、これまで以上に「コンテンツの質・有用性・専門性」を重視したものが求められるようになって行きます。
ヘルプフルコンテンツアップデート導入の目的・意図は、
検索エンジンという「ロボット向け」に書かれたものでなく、
「人」(=検索ユーザー)のために書かれた、
ユーザーにとって「有益で、独自の視点をもった」
コンテンツであると評価するページ・サイトを、検索ランキングで優先させる、ということにあります。
つまり、
…は、サイト評価が下がる、ということです。
Googleは、これまでも様々な検索エンジンアップデートを行ってきましたが、
その方向性は一貫して「ユーザーファースト」「コンテンツファースト」の徹底に向けられてきていました。
今回のヘルプフルコンテンツについても、その延長線上にあり、
さらにコンテンツファーストを強化する内容を導入するもの、と言えるのですが、
次に見る「仕組み」において、より大規模・正確性が高いものになり、検索順位に与える影響もこれまでのアップデート以上になって行く、と考えるべきでしょう。
ヘルプフルコンテンツアップデートの順位変更システムは、AIによる機械学習を通じた、完全に自動化された仕組みです。
手動・手作業ではなく、AI判定で、より広範に、コンテンツ評価を行って行くことに、これまでとの違いがあると考えられます。
Googleは、「価値がほとんどないように見えるコンテンツ・価値が低いコンテンツ」を自動で識別する、と説明しています。
そして、この新しいシステム導入後は、
としています。
ただし、このシステムの評価は、検索順位を決めるための「シグナルの一つ」にすぎない、ということも、googleは明示していますので、
すべてがこの仕組みで決まるわけではありません。
ただ、同時にGoogleは
「コンテンツの品質」などを中心に検索順位を決めて行く傾向を強めていますので
このアップデートの内容をしっかりと理解しておくことは非常に重要です。
ヘルプフルコンテンツアップデートは、
2022年8月に英語圏で導入され、
2023年1月に日本を含む全世界で導入が開始されました。
さらに、
…と、ヘルプフルコンテンツアップデートが重ねて行われ、強化されています。
ネット内の様々な情報をウォッチングしていますと、
「検索順位がヘルプフルコンテンツアップデートで下がってしまった」
という声を多く目にします。
AIによる機械学習システムを使った大規模なコンテンツ評価を行うことから、
これからもAIの進化とともに、さらに検索順位での影響が大きくなることが予想されます。
ヘルプフルコンテンツアップデートが画期的な点は、
AIを活用してコンテンツ評価を行うようになった点にあります。
Google検索エンジンは、以下のAI技術を活用しています。
上記の最新のAI技術活用によって
コンテンツの「質」「専門性」「有用性」を
検索エンジンが、より正確に評価できるようになったということです。
2023年12月には、最新のAIモデル「MUM」が検索エンジンに搭載され、AIによる「コンテンツ品質」評価が、より精度を増しますので、今後、ヘルプフルコンテンツアップデートは、さらに大きくなって行くことになります。
ヘルプフルコンテンツアップデートの大きな特徴は、
個別ページのコンテンツ評価だけでなく
サイト全体のコンテンツ評価を行うようになった点にあります。
サイト全体のコンテンツについて、
…を評価するということです。
ですので、質の低いコンテンツページが多いサイトは、サイトの評価が下がりますので、
ページ毎の検索順位も上がらない、ということになるのです。
「コンテンツSEO」というとき、
サイト全体のコンテンツの質を上げることが必要になった、ということです。
ヘルプフルコンテンツアップデートで特に大きな影響を受けるサイトは
以下のようなものがあります。
もちろん、上記以外の全てのサイトにおいて、コンテンツの「質」「有用性」「専門性」が検索エンジンに評価され、サイト全体の評価となりますので
「コンテンツファースト」「ユーザーファースト」でコンテンツ作成をして行くことが重要となります。
ヘルプフルコンテンツアップデートとは…
ヘルプフルコンテンツアップデートで求められるのは
「ユーザーファーストのコンテンツ」で、
閲覧した人にとって「有益性」「独自性」があるか?ということになります。
これはどういうことを意味するのかを考える指標をGoogleが示していますので、
詳しく知りたい方は、↓のページで確認してください。
⇒有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(Google)
↑のページの従って、わかりやすく要約したものを見て行きましょう。
Googleは、今回のアップデートへの対応として、
ご自分のウェブページコンテンツを「自己評価」するポイントを示しています。
また、場合によっては、第三者にコンテンツを見てもらい、
検索順位が下がった場合にも、同様に評価ポイントの見直しをすることを推奨しています。
では、各ポイントを要約しましたので、ご確認ください。
コンテンツの品質
あなたのwebページのコンテンツは…
ここでは、コンテンツの「独自性」、
他のウェブページと比べたときの「付加価値」
をチェックしてください、と示しています。
専門性
webページのコンテンツは…
書き手の「専門性」、コンテンツの「専門性」が求められます。
満足度
webページのコンテンツは…
閲覧者に「読みやすい」ものであるか、
閲覧者が「求めている内容」が書かれているかが求められます。
正確性
webページのコンテンツは…
閲覧者に「正確・正しい」情報であることは必須です。
ユーザーファーストの考え方
ヘルプフルコンテンツアップデートでは、ユーザーファースト=「閲覧者のために価値あるものを提供する」ことが重視されます。
検索順位を上げることを目的としたページは評価が下がって行きます。
以下の内容についてチェックして、「ユーザーファーストの考え方」で制作されているか、チェックしてみましょう。
webページのコンテンツは…
具体的に「閲覧してくれる人」を想定して、
その人に向けて、ためになるものを書こうとしているか、
自己評価することが大切です。
検索エンジンファーストからの脱却
ヘルプフルコンテンツアップデートによって、
検索順位を上げることを目的としたコンテンツは評価を下げ、ユーザーのために書かれたコンテンツは評価を上げるようになって行きます。
「ユーザーファースト」という言葉は、ずっと言われてきて、私たちも認識しているのですが、
まだどこかに「検索エンジンの評価を上げる」ことを目的としたコンテンツ作りの考え方が残っています。
グーグルは、この考え方の転換を求めていますので、
以下のチェックポイントを確認してみてください。
webページのコンテンツは…
Googleは、検索順位が上がる「文字数」などは、アルゴリズムに存在しない、と明言しています。
SEOに効果があると言われている「指標」や「システム」を信用して、検索エンジンに最適化することを目的にコンテンツを作成することは、これまでも効果が低かったのですが、
ヘルプフルコンテンツアップデート導入後は、さらにその傾向が強まって行くことになると考えられます。
徹底した「ユーザーファースト」=「読んでくれる人に、最大の価値を提供する努力」が、検索順位を上げるための近道になって行く、ということです。
ヘルプフルコンテンツアップデートでは
「ユーザーファーストのコンテンツ」
「ユーザーが心から満足できる内容を持ったwebサイト・ページ」が評価を高め、
そうでないものはマイナスの影響を受けるようになります。
これまで、低品質のページを作っても、評価は「0」であったものが、
今後は、低品質のページが多いと、その分「マイナス」が加算されてゆくことになります。
ウェブサイト全体が「低評価」になってしまうと、
サイト内の各ページの検索順位も軒並み下がってしまう可能性があります。
(Googleは、「有用でないコンテンツを削除すること」を推奨しています。)
では、ユーザーファーストのコンテンツをどのように作成して行けばよいでしょうか?
何点かご紹介して行きます。
「閲覧者が満足する」とは、その人が求めている内容が書かれている、ということです。
「求めている内容」は、検索ワードから、推定することができます。
例えば「SEOとは」という検索の場合、
SEOという言葉を初めて聞いた、初めて調べてみた人ということで、SEO知識が少ない人、と想定されます。
一方、「ヘルプフルコンテンツアップデート」と検索する人は、SEOをかなり知っていて、詳細な情報・最新の情報を求めている人、と想定できます。
つまり、検索ワード(クエリ)によって、どのような人が、どの様な内容を求めているか、ある程度想像できます。
コンテンツはその人に向けて、その人が必要とする情報は何かを考えて書いて行けば、おのずと「満足度」は上がって行きます。
例えば、「起業 ホームページ」という検索の場合、
検索した人の「検索意図」を考えてみましょう。
など、いろいろな悩みがあって、「起業 ホームページ」と検索して調べているのだと思います。
それぞれの方がが抱えているだろう悩み・不安をピックアップして、それに応えて行く内容を、具体的に書いて行きます。
検索者の悩みに対する答えを書いて行くことで、
満足度の高いコンテンツになって行きます。
ヘルプフルコンテンツアップデートは、
コンテンツの「専門性」を重視します。
あなたがお弁当屋さんであれ、塗装業、士業であれ、その事業のプロ・専門家は「あなた」です。
「実体験」「知識」に裏打ちされた、読み手が満足できる内容は、あなたの中にしかありません。
その分野の情報を必要としている人々に、専門家として「わかりやすく」「ためになる」情報を提供して行きましょう。
Googleのコンテンツ評価ガイドライン。
その中でも重要な「E-E-A-T」という指標があります。
「経験(Experience)」「専門知識(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trust)」
コンテンツの中に、あなたのプロとしての「経験」「専門知識」を書くことで、ユーザーの満足度が上がり、検索エンジン評価も上がることになります。
そして、ページ内にあなたの肩書・経歴等を入れて、
専門家によって書かれたものであることを、しっかりと示すことも大切です。
ページ構成も、ユーザー・閲覧者が「読みやすい」ものにしましょう。
広告がやたらと貼られているページは、閲覧者の注意を妨げますし、
ページを開いたり、スクロールすると「広告などがポップアップ」して画面をふさぐ(インターステシャル)表示も、ユーザーファーストではない、と評価されます。
スマホでの読みやすさ、閲覧者のプライバシーを守る仕組み「SSL対応」、表示速度が遅くないこと…なども、ユーザーファーストのウェブサイトとして重要なポイントなります。
ヘルプフルコンテンツアップデートは、「コンテンツの価値がない・低い」と評価するページの検索順位を下げるというだけではなく、
こうしたページが多いサイト全体の評価も下げる、としています。
ですので、低評価ページを多く抱えていますと、他のページの検索順位も押し下げてしまう可能性がある、ということになります。
対策としてまず考えられるのは、
低品質と考えられるページのコンテンツを書き直す・ブラッシュアップすることです。
コンテンツの「最新性」「正確性」「専門性」を増強した内容にして行きましょう。
何年も放置したままの古い情報があり、書き直す必要があると判断するなら、時間を見て少しづつコンテンツリニューアルを行いましょう。
Googleは、「有用でないコンテンツを削除すること」を推奨していますので、書き直す価値のないページについては「削除」の検討も視野に入れた方がよいかもしれません。
ヘルプフルコンテンツアップデートでは、サイト全体のコンテンツを評価を行いますので、
以下について対策を行うことが重要です。
ヘルプフルコンテンツアップデートの特徴は
AIによるコンテンツ評価+サイト評価が組み合わさり、
かなり大きな検索順位決定システムの変更ですので、
今後、SEOに取り組む際の考え方が大きく変わって行く可能性を秘めています。
私たちが考えることの第一は
「ユーザーファースト・満足度の高いコンテンツの提供」です。
「検索エンジンの評価を上げるため」という発想から、
「人への貢献・満足の提供」に転換することが必要となります。
おそらく、今回のアップデートの影響は、時間の経過とともに大きくなることが予想されますので、
私たちも、発想を変えて、新時代のSEO対策の一つである「おもてなし」のコンテンツ作りを始めて行きましょう。
著者:SEOコンサルタント・SEOホームページ代表 占部圭吾
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