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検索結果の上位化(SEOの効果)には、どのくらい期間・時間が必要?
「ホームページを制作してから、
どれくらいの期間で上位表示できますか?」
…というご質問をよくいただきます。
また、HP制作のご依頼者様が、役所にホームページ制作について補助金申請をしたときに
「SEO効果が上がっていることを示す実際の数値を出してほしい」
という要請をされた‥‥ということもあります。
これも、SEOについての誤解からくる(役所ですので、当然かもしれませんが…)要請ということになります。
…ということで今日は、
実際に検索結果として効果が実感できるまでにどれくらいの時間がかかるのか?
について解説してまいります。
新サイトの場合の上位化までの期間は?
新しく事業を立ち上げられたり、
これまでホームページを運営されていなかったり、
という場合は、
全く新規にホームページを制作するということになります。
当然、ドメインも新たに取得しますので、
ドメインの履歴も新規スタート、ということになります。
この場合、検索上位化にどれくらいの時間・期間が必要なのでしょうか?
Google は、公式Youtubeサイト(Google Search Central)で
「4 ヵ月~1 年程度」
という期間を示してます。
「えっ、そんなに時間がかかるの?」
と思われた方も多いかもしれません。
これは、Googleが新しいサイトに対して
慎重に評価をして行きながら、ランキングに反映させて行く
という姿勢を示しているものです。
SEOホームページにおける上位化期間
実際に私たち「SEOホームページ」でも
新規の事業を立ち上げられ、ホームページを制作した場合、
3か月くらい後に⇒ランキングが目に見えて上がり始め(11位~30位くらい)
6か月くらい後に⇒5位~10位
というパターンが多いです。
(さらにその後、上位3位以内に多数のサイトがランクインしていますが…)
【事例1】二次会パーティー代行業者様
公開からの期間 | 検索順位 |
3か月後 | 24位 |
6か月後 | 4位 |
1年後 | 1位 |
【事例1】司法書士事務所様
公開からの期間 | 検索順位 |
3か月後 | 31位 |
6か月後 | 7位 |
1年後 | 2位 |
上記の事例のように、私たちの実感としても
「4ヵ月~1年かかる」というのは
おおむね納得の時間・期間であり、
最初はなかなか順位上がらずに「本当に上がって行くのだろうか?」
とお感じになるご依頼者様も多いですが、
時間の経過とともに、ある日突然「ポン」と順位が上がって行くことが多いのです。
ただし、検索順位が時間の経過とともに上位化するのには「条件」があります。
ホームページを公開後に「ほったらかし」「放置」したままですと
検索エンジンの評価が上がらず、いくら待っても上位になれない…ということが起こります。
新規サイトがいきなり上位にならない理由
では、なぜすぐに検索結果は上がらないのでしょうか?
Googleは意図的に、そのような時間を置いているということなのでしょうか?
新規サイトがいきなり上位にならない理由は、
新しいサイトの評価を慎重に行うため、です。
ネット上には玉石混交の数百万もの新規サイトが登場し続けます。それらの新規サイトに対して
- 詐欺やスパムなどの悪質サイトではないか?
- どのように運用されているか?
- 運営元の事業者は本当に存在するのか?
- その事業者の評判はどのようなものか?
- 更新頻度は高いか?
- 間違った内容、誤解を与える内容は書かれていないか?
など、様々な観点から時間をかけて評価してゆきます。
新入社員にいきなり大仕事を任せずに
「しばらく様子を見る」
「その後に、その人に合った仕事を振って行く」
というのと似ています。
これは、検索エンジンのアルゴリズム(順位表示のための計算式)に組み込まれており、
サイトの「信頼性」「質」の評価が固まった段階で
検索ランキングにようやく入って行く形になります。
すでに一定期間の運営実績がある場合は?
ホームページを「一定の期間」運営していて
「あらたにSEO施策を行った場合」「新規ページを作成た場合」は、どれくらいの時間がかかるでしょうか?
この場合は、
そのサイトについて検索エンジンは評価を行っている既存のドメインですので
新たなSEO施策・新規ページは比較的早く検索結果に反映されます。
検索ワードの難易度・競合度にもよりますが、3か月程度でランキングに反映される可能性があります。
また、それまでの期間の「更新頻度」「サイト内のコンテンツの質」などにもより
検索エンジンのサイト評価がどのようなものであるかにも左右されます。
新しいホームページを、出来るだけ早く上位にするために
では、新規サイトは、「4ヵ月~1年」経過すれば上位表示できるかというと
全くそういうわけではありません。
「SEOが弱い」「コンテンツが弱い」「更新していない」「内容に独自性がない」「閲覧者を満足させる内容が乏しい」
…などのサイトは
検索エンジンの評価が「低い」状態で固定されますので
上位表示は、待っても待っても「出来ない」形となります。
検索で上位表示する期間(またはどれくらいのランキングになるか)は、以下の要素が重要となります。
- 適切なSEO対策を実施ているか?
- 良質で、ユーザーの満足度が高いコンテンツが多いサイトか?
- 最新の情報・正確な情報を表示するために更新されているか?
- 外部サイトからの被リンクの状況は?
これらを意識してホームページ運営を行うことで
検索順位が上がる期間も短くなりますし
最終的なランキングも上がりやすくなります。
では、上位化期間短縮ための対策を具体的に見て行きましょう。
ホームページ制作時にSEO対策をしっかり行う
SEO対策は、ホームページ制作時にしっかりと、全ての対策を行っておくことが非常に重要です。
公開後にも、以下の内容がしっかりと設定されているか確認し、随時改善して行きましょう。
- タイトルタグ
タイトルタグは、検索エンジンが最も重視するタグ設定です。
狙うキーワードを絞り込み、タイトルタグに反映させます。
タイトルタグを、ページ毎に設定して行くことも必須です。
- ディスクリプションタグ
検索エンジンに、サイトの内容・要約文を伝えるタグ設定です。
また、検索結果表示に説明文として表示されますので、検索ユーザー向けに魅力ある文章を設定します。
ここにもしっかり対策キーワード入れて行きましょう。
- Alt属性
ホームページ内に表示する全ての画像に説明文を挿入します。
検索エンジンは画像の意図が読み込めませんので、Alt属性を設定して、検索エンジンに、画像が何を意味しているかをテキストで伝えることは、とても重要です。
- 内部リンク
内部リンクは、サイト内のページとページをリンクで結合するものです。
これを行うことにより、検索エンジンが巡回(クローリング)しやすくなると同時に
重層的にリンク設定行うことで、検索エンジンの評価が高まります。
(閲覧者もサイト内の情報を見つけやすくなります)
具体的には
「パンくずリスト」「各ページからのリンク」「ナビ」(一番上の共通リンク部分)、「フッター」(一番下の共通リンク部分)など、多層化されたリンクを行いましょう。
とくに、そのページの内容と関連するページへのリンクは、ユーザーの利便性が上がり、SEO効果を高めます。
- スマホ対応(レスポンシブデザイン)
SEO対策上、ウェブサイトがスマホ対応していることは必須です。
また、Googleが推奨し、SEO対策上でもっとも効果的とされるレスポンシブデザインにて制作することも重要です。
(レスポンシブデザインは、スマホ・タブレット・パソコンなど閲覧端末の横幅に合わせて自動で変換される最新のデザインシステムです)
- SSL対応(通信の暗号化)
ホームページを格納している「サーバー」と、閲覧者の「ブラウザ」間の通信を「暗号化」して、悪意ある第三者による情報の盗み、改ざんなどを防止する対策です。
SSL対応しているサイトは、URLがhttps では始まりますので、HTTPS化とも言われます。
個人情報を守るうえでも、SEO対策としても非常に重要な施策となります。
- モバイル閲覧環境の最適化
ホームページのスマホでの閲覧が、全体の半数以上となっている現在、モバイルでの閲覧環境が良好であることが、SEO(検索ランキングの上位化)にとっても重要になっています。
ホームページ制作時に、モバイル閲覧における「文字の大きさ」「画像の最適化」「ボタンなどのタップしやすい配置」など様々な角度から、モバイル最適化を行います。
- 表示速度の最適化
ホームページを開こうとしたときに、表示速度が遅いことは、閲覧環境が悪い、と判定されます。
とくにスマホなどのモバイルにおける表示速度を検索エンジンは重視していて、極端に表示速度が遅い場合は、検索ランキングが上がらなくなります。
Googleは表示スピードチェックテストとして「PageSpeed Insiqhts」を公開していますので、主要なページの測定を行い、必要に応じて改善して行きましょう。⇒表示速度
魅力的・独自性のあるコンテンツ制作
検索上位化を達成するために、上位化までの期間を短くするために、最重要ともいえるのが、そのページの「コンテンツの質」です。
ユーザーにとって満足度が高い・独自性のある・正確さと具体性があるコンテンツページであることが、検索ランキングの主要な要素であることを認識して、ページ制作をして行きましょう。
- 閲覧者が求めている内容を、わかりやすく、網羅的に答えているページか?
- どこにでもあるある内容ではなく、独自の経験に基づいた独自性のあるものか?
- 不正確な内容や誤解を与える内容はないか?
- 最新の情報が反映されているか?
これらを意識して「ユーザー満足度」を第一にしたページ制作を行いましょう。
内部ブログを設定しましょう
ホームページ制作時に、サイト内ブログを設定しましょう。(内部ブログ)
ホームページ内に設定されたブログは、ブログ記事を1記事書くと、ホームページ内のページが1ページ増える形となるため、サイト内のページ数がどんどん増えて行きます。
検索エンジンは、更新頻度が高い・ページが増えているなどのアクティブなサイトを高評価しますので、サイト内にブログを設置することは、非常に有効なSEO対策となります。
質の高いコンテンツページを内部ブログで増やし、サイト評価を高めて行きましょう。
CMSを設定しましょう
CMSとは、自分のパソコンなどからホームページを編集・更新することができるシステムです。
CMSを設定することで、ホームページ制作業者にいちいち依頼することなく
必要なページ更新・追加・コンテンツのリライトなどが可能になります。
検索順位を上げる・上位化の期間を短縮する上で、CMSは非常に大きな役割を果たしますので、CMSをホームページに設定することは非常に重要です。
低品質ページの量産は、直ちにやめる!
「低品質ページ」とは、
「ユーザーが読んでも価値がない」「満足感を得ることがない」ページのことです。
これまで、「ページが多いほどSEOに有利になる」とか、
「ページを量産することで、様々なワードで上位表示しやすくなる」などの
誤った言説に振り回されて、ページ量産を行って来たWEB担当者もいるかと思います。
ですが、これは直ちにやめてください!
2024年3月に、
検索順位決定に大きな影響を与えるアルゴリズムが導入されました。
一つは「ヘルプフルコンテンツシステム」で
低品質コンテンツページが多いサイトは、サイトの評価が落ち、サイト全体の順位が下がる・上がらない…という仕組みが稼働しています。
もう一つは、「大量生成されたコンテンツの不正使用」をスパムとするという新しいスパムポリシーをGoogleが導入したことです。
他サイトのコピペ・切り貼り・生成AIの安易な利用などによる低品質ページの大量生産は「スパム」としてペナルティーを受けるということです。
「ヘルプフルコンテンツシステム」と
「大量生成されたコンテンツの不正使用」をスパムとすること
この2つは
サイト全体の評価にかかわり、全てのページの検索順位に影響を与えます。
質の高いサイトにすることが、上位化の近道
公開後に、どのようなホームページ運営をするかが
「どのくらいのスピードで」
「最終的に何位まで」
順位が上がるかを決めます。
必要なことは「質の高いコンテンツ」ページを制作して行くことです。
「ほったらかし」にしますと、情報は古くなりますし、ユーザーの満足度は上がらず、どれだけ時間が経っても順位は上がって行きませんし、
最終的な順位も希望したものにならないでしょう。
ユーザー満足度の高いページが増えれば
外部サイトからの被リンクも少しづつ増えて行き、
検索エンジンの評価も上がって行きます。
コンテンツをリライトしましょう
検索順位が上がる期間を短くするために、
より多くのページを上位化させて、集客力を高めるために
「コンテンツのリライト」はとても重要です。
既存のページを見直し、
よりユーザー満足度が高いページ改良して行くこと
ユーザーが求めているものは何かを考えて、リライト・更新することに取り組んでゆきましょう。
また、サイト内に設置したブログをドンドン活用して、高品質なページを増やして行くこともSEO的に非常に有効です。
私ども「SEOホームページ」で制作したお客様も
設置したブログをドンドンお使いになられる事業者様ほど
「早く」「より上位に」ランキングされています。
ぜひ、ホームページに「CMS」や「内部ブログ」を設置して、
アクティブなサイト・高品質なサイトとして検索エンジンの評価を高めて
あなたの目指すキーワードでの上位表示を「出来るだけ短期間に」実現してください。
リライトの効果や流れについて詳しく知りたい方は、↓の記事を参考にしてみてください。
【SEO】リライトとは?SEOへの効果や対象記事の選び方解説!|株式会社Hub Works
上位化までの時間は、キーワードの競争率によって違います
ここまで、サイト全体の評価を上げて上位化期間を短縮する方法を見てきましたが
個々のページで、上位化する期間も変わてきます。
それは、狙うキーワードの「競争率・競合度」がそれぞれ違うからです。
あるキーワードは、それについて書かれているページが膨大にあり、
あるキーワードでは、そのことを説明しているページがほとんどない
…という違いが当然存在します。
競合の少ないキーワードでは、ライバルが少ないわけですから
上位表示までの時間は短くなりますし、
競合がひしめいているキーワードでは、どんなにコンテンツが優れていても、上位化に時間がかかったり、あるいは上位化できない、ということになります。
ユーザー検索数が多いワード(ビッグワード)⇒競合が多くなり、
検索数が少ないワード(ニッチワード)⇒競合が少なくなる
…という傾向がありますので
どうしても、検索数が多いビッグワードでの上位化をひたすら狙って
どのワードでも上位化できない…ということになりがちです。
このような状態になりますと、検索からのユーザー流入数は「ゼロ」に近い状態が続きますので
サイトのページ制作戦略を練り直すことが必要です。
あえて「ニッチワード」「スモールワード」を狙って
確実に上位化を取って行き、ユーザー流入を積み上げて行く、
という方法はとても重要です。
これを、ロングテールSEOといいますが、ぜひ試してみてください。
このような形でサイトのページを増やして行くことで
- 確実にユーザー流入を積み上げて行ける
- ページを増やして行くことでサイトが強くなり、
ビッグワードの上位化も狙えるようになる
という効果があります。
まとめ
検索結果で上位表示するまでの期間についてGoogleは「4ヵ月~1年」くらいかかるとしています。
これは「新規サイトの場合、サイトを評価するために一定の時間をかける」というアルゴリズムによるものです。
ただし、「4ヵ月~1年」経過しても「上位化できない」ケースも、
これよりも早めに上位化できるケースもあります。
その最大のポイントは、
「そのサイトのコンテンツが、人に役立つものが多いか?」にあります。
コンテンツに「独自性」「専門性」「具体性」「わかりやすさ」があり、検索ユーザーの「満足度」が高ければ、高いサイト評価を受けることができ、早く・上位になることが可能です。
逆に言いますと、ユーザー満足度の低いコンテンツが多いサイトは、いくら待っても、上位表示ができない…ということです。
まずは、質の高いコンテンツページを作ることが重要で、
さらに、SEOタグ設定(タイトルタグなど)、内部リンク、ページエクスペリエンス(スマホ対応・SSL対応・表示速度)などを通じてサイト評価を高める努力を継続して行きましょう。
著者:SEOコンサルタント・ウェブデザイナー
SEOホームページ代表 占部圭吾
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