USPとは

USPとは

《もくじ》

USPとは

USP(Unique Selling Proposition=独自の販売提案)とは、

あなたの商品・サービスの他と違う強み(独自性)をお客様に明確に打ち出すこと」をいいます。

USPは、競合他社との「差別化」ととらえらる場合が多いですが、ただ単に「違いを伝える」ということではなく
戦略的に違いを生み出す」ということです。

USPが明確に考えられていないビジネスは失敗しますし、
SEOにも、継続的な売り上げにも失敗します。

USPとは

USPのわかりやすい事例

USPのわかりやすい事例を見て行きましょう。

ドミノピザのUSP

USPの事例としてよく出されるのが「ドミノピザ」です。
「注文いただいて30分でお届けできなければ無料」というお客様のベネフィットを明確に打ち出して成功したことは有名ですね。

お腹がすいてピザ食べたい、と思ったお客様に
⇒「待たせない」「30分以内に食べられる」「出来なかったら無料」
という明確なコンセプトです。

「おいしさ」や「素材のこだわり」「豊富なメニュー」などでは勝負しない

「お届けの速さ」で勝負し、そのために、調理法、マニュアル、メニュー、配達方法などをそれに向けて徹底する、ということです。

吉野家?松坂牛?

吉野家もUSPの事例としていいかもしれません。
「早い。うまい。安い。」というコンセプトですが
重要なのは「早い」と「安い」です。
400円で食べられて、1分くらいで食べられる。
(そして、そこそこうまい)

また逆に「めちゃめちゃ高級」「忘れられないほどおいしい」をUSPにしてもいいわけです。

牛丼とUSP

例えば「松坂牛の高級牛丼」なら、1杯4000円でも食べたい人はいるでしょう。
「高級感」「料理の演出」「おもてなし」「ゆったりとした客席」など、「松坂牛の高級牛丼」というUSPにそった店づくりをすれば成功する可能性があります。

USPとビジネス

「値段もそこそこ」「味もそこそこ」「雰囲気もそこそこ」「おもてなしもそこそこ」では、長く続きません。

これは、整体院でも、美容院でも、部品メーカーでも同じです。

お客様に何を提供するのかが明確に提起されていること、
それがUSPであり、
これがなければビジネスは続きません

また、ホームページを制作しても「何が書いてあるのかわからない」ものになります。

あなたの事業が、お客様に提供できる「独自の価値」は何でしょうか?
それを深掘りして考えて行くのが、USPであり、
明快なビジネス戦略構築につながり、ウェブサイトも魅力的なものにします。

あなたのビジネスのUSPは?

USPを考えることは、ビジネス戦略を考えること、とイコールです

ホームページを制作する場合(業者に依頼する場合)にも、
USPが明確であることが決定的に重要であり、
SEO効果も劇的に高まります。

では、
あなたのビジネスのUSPを考えて行きましょう!

USPを考えるときの3つの要素

USPを考える際(ビジネス戦略を考える際)は、
お客様のニーズ」「自社の強み」「競合他社の位置取り
の3つを考えます。

USPを考えるときの3つの要素

お客様の「ニーズ」を考える

お客様のニーズがないところにビジネスは成り立ちません

まず、「ニーズ」を徹底的に考えます。
これは、とにかくたくさん、思いつく限り出してみることが大切です。

あなたのビジネスにおいて、お客様のニーズは何でしょうか?

貴方のビジネスにおいて、お客様のニーズは何ですか?
できるだけたくさんあげて行きましょう。

たとえば、ホームページ制作考えてみるなら、お客様のニーズは
「デザインのクオリティー」「製作実績の多い会社」「SEOに強い」「制作費が安い」「無料」「スマホ対応」「更新システム」・・・などなどたくさんあります。

あなたの提供しているサービス・商品において、「お客様が本当に求めているものは何か?」「お客様が求めているのに、業界内で軽視されているものはないか?」を徹底的に考えて行きましょう。

あなたのビジネスの「強み」を考える

次に、自社の「強み」を考え、列記してゆきましょう。

自社の「強み」と、お客様の「ニーズ」が合致するところが
USPの候補となります。

貴方のビジネスの「強み」は何ですか?
できるだけたくさんあげて行きましょう。

例えば、私どもの「SEOホームページ」の場合は
「SEOに強い」「検索上位化の実績が豊富」「レスポンシブデザイン」「月額無料」などがあります。これがUSPの候補となります。

例えば、あなたの会社がキャンピングカーレンタルを行っているとしたら「格安」「24時間営業」「軽キャンピングカー」「サブスク」などがUSP候補かもしれません。他社と比較したときの強みは何か?…徹底的に考えてみましょう。

「競合他社」のUSPを考える

次に、「競合他社のUSP」を考えます。

もしあなたのお店の「強み」が、牛丼を安く提供できることであり、
お客様のニーズもそこにあったとしても
すでに競合他社がそのUSP戦略でがっちり展開していれば
それはUSPにはなりえません


競合他社が「できない」「していない」「軽視している」ことがUSPになりえるのです。

競合他社のUSPは何ですか?
詳細に調査して、整理して行きましょう。

まずは、あなたの狙うキーワードで検索して、競合となる他社の上位10サイトは徹底調査してください。
上位サイトと被る内容ではUSPにはなりませんので(かぶる部分があっても良いですが、被らない・独自の内容が必要です)、どこに独自性を見出せるか、洗い出しましょう。

USPを細分化して組み立てる

USPを考えて行く分野としては、以下のようなものが考えられます。

  • 品質
  • 価格
    • 支払い方法
    • 料金別コース設定
  • 機能
  • 技術力・ノウハウ
    • 独自のビジネスモデル
  • 納期
  • サービス
  • ブランド
    • 歴史
    • 受賞
  • デザイン
  • 品揃え
    • 何かに特化した商品群
  • 営業時間
  • 安全性・安心感・信頼性
    • 口コミ評価
  • 地域密着

分野別に、他社との違い・強みを割り出していってください。

業界の常識を覆すUSPを考えましょう

これまで見てきたようにUSPは

  • お客様のニーズがあり
  • 自社の強みと合致していて
  • 競合他社が行っていないもの

ということになります。

これでUSPは見つかったでしょうか?

「お客様のニーズがあり、競合他社が行っていない」
あなただけが提供できる内容となっていますか?

業界の常識を覆すUSP

もし、なかなか「これ」というUSPが見つからないなら、
さらにあなたの業界の現状を、深堀して、見つけ出す作業が必要になります。


2つのことを考えてみましょう。

  • 業界の常識で、「減らすべきもの」は何か?
  • 業界の常識で、「増やすべきもの」は何か?

たとえばドミノピザなら、
注文からお届けまで1時間以上が常識であったところ
過剰な「調理時間」「おいしさのこだわり」を減らして
「お届けまでのスピード」を増やす、ということ。

たとえば、中古車買取店なら、
車の持ち込み買取が常識で、それで高額買取しているとしたら、「出張買取」「全国どこでも」「365日」を打ち出し、「部品査定の徹底」「独自の部品販売ルート確立」で高額買取を実現するというビジネスモデルになるかもしれません。

ぜひ、あなたの業界の常識を変える
あなたの会社だけのUSPを見つけてください

USPを考えるときの注意点

USPを考えるときの注意点は、
他社との違いや、自社の優位性ばかりに気を取られすぎて
「実現性」や「継続性」が軽視されてしまうことです。

  • 実現性
    その強みは、実現性があるのか?を吟味しましょう。
    実現可能でなければ、お客様に継続的な価値提供はできなくなります。
  • 継続性
    その内容は、継続的に提供可能であるか、吟味しましょう。
    競争における優勢を保持するために必要なことは何か?それは可能か?を徹底的に考えましょう。

USPは、お客様に対する宣言であり、お客様の信頼に基づいてその価値を発揮します。
自社のノウハウや技術を活用し、継続的にアップデートして行くことが必要です。

USPで、集客力の高いホームページへ!

ホームページ制作とUSP

USPは、ホームページ制作においても極めて重要です。

これまで見てきた流れでUSPが決まったら、
それがホームページのキャッチコピーとなります。

そしてその内容を「私たちの理念」とか「ごあいさつ」などで
お客様に提供するものを明確に示します。

自社の強みについては、「当社が選ばれるわけ」や「当社の特徴」などで示しましょう。

USPが明確なホームページは、
お客様に伝える内容が明確で、流れとストーリーがあり、
お客様を引き付けますので、SEO効果が上がり、売り上げも伸びて行きます。

ホームページ制作を始める前に、まずUSPを考える、これは鉄則です。

SEOホームページ」では、ホームページ作成前に『制作シート』を書いていただいています。自社のUSPを考えて行く際の手掛かりとなりますので、ぜひ、書いてみてください。

USPをホームページで宣言する

USPが固まったら、
ホームページ(トップページがベストです)で「宣言」しましょう!

お客様にとって、あなたのビジネス・サービスがどのようなメリットがあるかが明確になり、お客様が購入や利用を検討する重要な内容となります。

同時に、ホームページで宣言することで

  • 仕組みを変える
  • 社員の意識を変える
  • そこに向けた技術の向上がもたらされる
  • お客様のニーズに応えるモチベーションが生まれる

などの変化が生まれます。

USPがないビジネスは、
行き先の明確でない旅と同様に、放浪することになります。

また、USPが明確でないホームページは、
引き付けるものがなく、閲覧者に離脱され、お問合せ・来店安堵につながりません。

ホームページでUSPを宣言して、コンテンツでしっかり説明して行きましょう。

USPとSEO

USPは、SEO効果も高めます。

SEOとは、狙ったキーワード検索で上位表示して行くための対策で、
一見、USPとあまり関係ないように思われていますが、
USPを明確にすることで、SEOも強化されます。

なぜなら、どのようなニーズを持ったお客様に、どのように応えるかが明確になり、
ターゲットユーザーにとって魅力的なコンテンツ・時間をかけて読まれるウェブサイトになるからです。

「USPが明確」=「コンセプトが明確」なホームページは、
ストーリーがあり、読みやすく、ユーザーも理解しやすくなります。

ユーザーのサイト滞在時間(平均エンゲージメント時間)が伸びる ⇒ SEOに大きなプラス効果が生まれます。

また、コンテンツが明確になると、ページ同士のリンクも意図的に行えるようになりますので、サイト全体がSEO的に強化されます。

USPを考えてホームページの内容を更新して行く・リニューアルすることで、SEO効果・集客力が決定的にアップするということです。

USPがコンテンツの軸・ウェブサイトの軸になるのです。

・・・・・

SEOに強いホームページ制作を考えるとき、
まず、会社のUSPは何か?を探ることから始めます。

USPが明確でないと、
ホームページのコンセプトが固まらず、
キャチコピーがあいまいで引き付けるものにならず、
ページ構成も、コンテンツ構成も、不明瞭になるからです。

SEOホームページ」では、ご依頼者様と対話を重ねて行きながらUSPを探り、明確化し、ユーザーを引き付ける・SEOに強いサイト制作を行い、検索上位表示を実現しています。

ホームページ制作をお考えの際は、ぜひ、お気軽にご相談ください。


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