SEO・WEB用語
YMYL
SEO・WEB用語
YMYL
YMYLとは?コンテンツの品質とSEO
YMYLとは、「Your Money Your Life」の頭文字を取ったもので、
「健康」「財産」「投資」「人生設計」など、
人々の幸福や人生に深い影響を与えうる分野のコンテンツを指し、
YMYLについてのコンテンツは品質評価(Google検索エンジン評価)がより厳しく行われようになっています。
たとえば、健康に関する情報において、全く無根拠で、健康を害する可能性のある明らかに誤った情報が、検索で上位されていることで多くの人々が読み、信じてしまった場合、
人々が被るマイナスの影響は甚大になります。
YMYLが強く認識されれ、検索アルゴリズムに反映されているのは、
「検索」で上位表示されるWEBページ(コンテンツ)は人々に与える影響力が大きく、
間違った情報が検索を通じて流布された場合のマイナスの影響が非常に大きいためです。
YMYLとされるジャンルは、
検索エンジンから厳しいコンテンツ評価を受け、SEOに大きな影響を与えるようになっているわけですが、具体的にどのような分野がYMYLとされるかについてみて行きましょう。
とくに、医薬品販売ページなど、誇大広告・間違った情報が影響を与える分野の商品ページ
インターネットでは、ある意味、誰もが情報発信できるわけですが、
上記のようなジャンルに関する情報は、人々に大きな影響を与えます。
とくに「検索」という空間は、人々が特定内容を調べるために利用し、
上位表示しているページの内容を「信じてしまう」可能性が高い場所です。
ですので、検索おいて「YMYL」に関するジャンルでは
コンテンツ内容の「正確性」(=根拠のない・間違った情報の排除)が求められ、
検索順位に影響が出るようになっているのです。
どのような内容がYMYLとなるか、事例を上げてみます。
不正確な情報、信頼性の低い情報源からの情報は、人や社会に大きな影響を与える場合があります。
YMYLとなるかどうかは、社会や人に重大な影響を与えるかどうかによります。
たとえば
「科学」に関するトピックでも「夕陽ななぜ赤いのか」などの話題は、YMYLとならず、
「音楽賞の受賞者」「ジーンズの洗濯方法」「靴下の購入ページ」なども
YMYLではありません。
この辺は微妙なとこでもありますので、次の質問をしてみるといいかもしれません。
「この話題が不正確であった場合に、社会や人に害をもたらす可能性がありますか?」
YMYLについては、検索エンジンアルゴリズムの変更が、日本独自に適用されています。
2017年2月に、日本語検索に限定されたアップデート=日本語検索アップデート、です。
Googleの検索エンジンアップデートが特定の国や地域を対象に行われることはほとんどないのですが、このアップデートは、非常に「まれ」な方法で行われました。
これは、日本で問題になった「キュレーションメディア」(まとめサイト)問題が、
WEBコンテンツの品質とSEOの関係を問い直し、
世界的にYMYLが「WEB情報の中で特に厳しく評価される」必要があると認識されるきっかけにもなった、ということです。
2016年に、ある大手企業が運営する「まとめサイト」の医療情報に多くの間違った情報、薬事法に違反してる情報が多数あるということで社会問題化し、
同サイトの運営会社はサイト閉鎖を余儀なくされました。
さらに、別の大手企業などが運営している「まとめサイト」にも次々に著作権侵害や誤った情報流布が指摘され、閉鎖に追い込まれます。
これらの「まとめサイト」「キュレーションメディア」は、
手っ取り早く、ネット上の情報をコピー・流用、文章の粗製乱造を行い、
ページ数・文章量・SEOタグ・リンク数によって検索上位化を実現して、
集客=ビジネス化してきたわけです。
「医療」「健康」「財産」「法律」などの情報は特に、
私たちの生活・人生に影響を与えます。
日本の「まとめサイト問題」は、グーグルを動かし、
YMYLのコンテンツ評価は厳格化され、SEOに影響を与えるようになっています。
WEBサイトのコンテンツは、
「閲覧者のために」「人々のために」書かれるべきものであり、
ビジネスでWEBサイト運営する場合も、このことが問われる時代となっています。
「コンテンツSEO」の時代、と言われるほど、コンテンツ(WEBページの文章)とSEOは密接な関係にあります。
YMYLは、「WEBサイト内での支払い」なども含まれますので、ある意味、あらゆるジャンルのビジネスサイトが、広い意味でYMYLに関係するということもできます。
コンテンツの品質が、WEB集客に直結する時代、と言ってもいいのです。
YMYLにおけるコンテンツの品質・真実性が厳しく問われる時代の中で、
どのようにコンテンツの品質を上げて行けばよいでしょうか?
以下の点が特に重要となります。
順番に見て行きましょう。
E-E-A-Tとは、
●経験(Experience)
●専門知識(Expertise)
●権威性(Authoritativeness)
●信頼性(Trust)
の頭文字を組み合わせて名づけられたもので、
検索ランキングにおけるコンテンツ品質評価ガイドライン・シグナルで、
GoogleはE-E-T-Aを備えたWEBサイトを高く評価し、SEO・検索での上位表示に影響します。
とくにYMYL関連分野においては、E-E-A-Tの指標から優れたコンテンツかどうかが問われます。
たとえば
法律関係であれば弁護士、司法書士、
行政手続き関係であれば行政書士、
病気に関することなら医師、薬に関することなら薬剤師など
それぞれに専門資格がある分野では、資格者のコンテンツは「専門知識」があるとみなされ、YMYLにおけるコンテンツ評価は高まりやすいと言えます。
ただし、すべての分野でコンテンツの書き手に何らかの専門資格が必要というわけではなく、その道のプロと言えるレベルでの経験や知識があれば「専門性」があるとみなされるでしょう。
「権威性」については、WEB上での評価(口コミ、言及)も加味されます。
(「信頼性」は、書かれていることに誤りがない、誇張などがない、など)
E-E-A-Tは、書かれた単独のコンテンツだけでなく、
「書き手のWEB上での評判」や「継続的に有益なコンテンツを発信し続けている」なども含めた総合的な評価ということができます。
検索エンジンは、時代と共に進化し続ています。
「粗製乱造コンテンツ」「コピペで張り合わせた文章」「コンテンツの外注」「根拠のない話を検証もなく書き散らす」「小さな真実を大きなことに見せかけて煽る」
…など以前は通用した低品質のコンテンツ制作では、SEOにおける評価は得られず、検索順位が上がることはなくなっています。
YMYLのコンテンツ品質が重視される時代では、
「コンテンツは閲覧者(=人々)のために書く」ことが求められています。
それが「ユーザーファーストのコンテンツ」であり、
ビジネスにおける社会貢献意識が、SEOで成果を上げる近道ともいえる時代に入っていることになります。
このコンテンツは、「閲覧者のためになるのか?」「有益な情報か?」「わかりやすく書かれているか?」「真実でない部分が潜んでいないか?」
などを常にチェックして文章を書いて行きましょう。
サイトの運営者やコンテンツの責任者が「わからない」サイトでは、
ユーザーは不安になりますし、何かあったときに対応が取れません。
「問合せ先」「運営者情報」「責任者」などを明示することは、とくにYMYL関連分野では(SEO的にも)必要となっています。
また、出来るだけページ毎に「著者名」(執筆者、肩書、所属など)を記載して、
専門家(豊富な経験や知識がある)によって書かれたページであることを表示しましょう。
科学・技術・健康・医療・栄養などあらゆる知見が更新されてゆき、
これまで信じられてきたことが新たな発見等で覆されることも進歩の一部と言えます。
古い情報を更新せず放置していますと、それが人々に影響を与えてしまうため、
情報を常に最新のものにアップデートして行くことが大切です。
YMYL関するコンテンツは、書かれている内容が、
「信頼できる根拠を持つものである」を示すことが大切です。
公共機関や権威ある研究所のデータなどを示して、情報の裏付けを示すようにしましょう。
YMYLに関するコンテンツは、正確性・専門性・高い品質が求められます。
検索エンジンの評価は、サイト内に書かれている文章やリンク、SEOタグなどだけで決まっているわけではなく、
外部のサイトやSNSで高い評価を受けていたり、度々言及されていたりなど、
WEB上のあらゆる情報が総合的に評価の対象となっています。
ですので、多くの人々にプラスの評価をもらえるような「有益なコンテンツ」「実際のビジネスでの努力」も含めた形でSEOにつながっています。
YMYL・コンテンツ品質が重視される時代とは、
コンテンツ=情報の責任が問われる時代ということです。
それは、
お金儲けのためならウソの情報・誇大宣伝でもOKの時代から、
「人々への貢献」を考え方の第一に置くことが、SEOにも、ビジネスにも求められる時代に転換し始めた、ということです。
「YMYL」「ユーザーファーストコンテンツ」を心がけ、
SEO、WEB集客で成果を上げて行きましょう!
著者:SEOコンサルタント・SEOホームページ代表 占部圭吾
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