起業とホームページ

起業・開業して新たにビジネスをスタートさせるときに
ホームページは必要でしょうか?
ホームページはどのような目的を持ち、
あなたのビジネスに役立つ作成方法はどのようなものでしょうか?

このページでは、「起業とホームページの役割・目的」「起業におけるHPの重要性」
「起業で成功するためのHP作成のポイント」について解説してまいります。

著者:SEOコンサルタント・SEOホームページ代表 占部圭吾

【もくじ】

起業とホームページ

起業時にホームページは必要か?

起業・開業するときに「ホームページは必要」なのでしょうか?

それは、起業する際のビジネスモデル・業種などによって違いがあります。

  • 不要必ずしも必要ないケース
  • 急ぐ必要がないケース
  • 起業時にホームページを持つべきケース

…があります。
具体的に見て行きましょう。

1. 起業時にHPが「不要・必ずしも必要ない」場合

起業時にHP制作が「不要・必ずしも必要ない」場合は、以下のようなものがあります。

●フランチャイズでの起業

たとえば、何らかの事業体のフランチャイズとして事業を始める場合が考えられます。
コンビニ、ハウスクリーニング、飲食店など、様々な業種でフランチャイズ制のビジネスモデルが展開されていて、その地方店舗のオーナーとして起業する場合、
フランチャイズ事業を展開する本部が、ホームページを運営し、各店舗のページを作成していることが多いでしょう。

この場合、地方店独自でホームページを持つ必要性はほとんど「ない」ケースが多いでしょう。

ただし、フランチャイズ本部の集客力が弱い・独自の事業展開が自由…といった場合は、独自にHPを運営して集客に成功している事例もあります。

●受注先が特定している事業

ある特定企業からの受注を前提に起業する場合、自社について広く知ってもらう必要性がないですので、HPは不要でしょう。

また、人的な関係性や信用によって仕事の発注がある業種・ビジネスモデルにおいても、HPは必ずしも必要ない、と言えるでしょう。

ただし、受注先が未来永劫あるわけではなく、人的関係もずっと安泰とも限りませんので、将来を見越して、ホームページを持つことにより、より幅広いビジネス戦略を立てる必要が出てくるかもしれません。

2. 起業時にHPを「急ぐ必要がない」場合

起業・開業時にHPを「急ぐ必要がない」場合は、
その業種で集客力が非常に強い「紹介サイト」運営会社がある場合です。

たとえば、飲食関係なら「食べログ」などのサイトがあります。
独自にホームページをもって集客を考えるよりも、
「食べログ」などのサイト内での評価(口コミ評価など)を高めて、そこから集客をして行く方が早いでしょう。

美容院・整体院などは「ホットペッパービューティー」からの集客を軸にしている事業者が多く、まずはここから始めて、⇒その次にHP制作を通じた集客、という順番で展開することが多いと考えられます。

旅行、キャンプ場をはじめ、様々な業種で「紹介サイト」が強い影響力を持っていることが多いですので、
まずは、起業する業界の状況(紹介サイトがどれくらいの影響を持っているか?)を調査して、ここの攻略法を検討・実践することからスタートすることが得策かもしれません。
(業種によって、状況は全く違いますので、独自に研究しましょう)

●タイミングを見てHP運営を始めよう!

「食べログ」「ホットペッパー」などでの集客は、確かに強いですが、
それだけで安定的にビジネスが回ることは「まれ」です。
また、紹介サイト内での評価が下がると、一気に集客できなくなることも多くあります。
(各紹介サイトで独自の順位決めの仕組みがあります。)

自社の集客の幅を広げるためには、どこかのタイミングで、ホームページを持ち、HPから集客できる形を作って行くことが必要になります。

3. 起業時にHPを「作成すべき」場合

起業・開業時にHPを「作成すべき」場合とは、どんなケースでしょうか?

起業の際にホームページを持つ目的は、以下の2つとなります。

  • ブランディング
  • 集客

●ブランディング

ブランディングとは、
起業する会社の商品・サービス強み・特徴(どこに他社との違いがあるのか?)、理念などを広く認知してもらい、信頼性を得て行くことです。

ホームページを持ち・運営すること自体がブランディングに不可欠
(「この会社はサイトも運営していないのか」と思われないようにする)
ホームページに自社の強みなどを明示し、知っていただくことで、
あなたのビジネスを必要とする会社や人とのつながりが始まります。

電話や直接営業などで顧客開拓を行うビジネスであっても、
営業活動で接点を持った人・企業にホームページを見ていただくことで、より強い信頼感を得て、成約等につながりやすくなります。

●集客

あなたが起業するビジネスが、ネットからの集客を必要とする場合、ホームページを持つことは不可欠といえます

企業情報等をSNSで発信して行くととしても、
情報のハブとなるホームページがなければ集客につながりません。

SNS⇒HPとユーザーを誘導して、ホームページの整理された企業情報を見ていただき、「お問合せ」などの行動をとっていただくことで、集客・売上につながります。

ホームページは情報のハブ

さらに、ニーズの強い潜在顧客を集客して行くには、SEO対策が必要となります。

検索は、ニーズを持った人が、自ら情報を取りに来る場所です。
たとえば、船橋市で外壁塗装業を起業する場合、「船橋 外壁塗装」で上位表示しているHPを運営していれば、
船橋市で外壁塗装業者を「探している人」に情報を見てもらえるわけです。

SEOは「時間がかかる」「困難性が高い」などと言われれることが多いですが、きちんと施策を打って行けば成果につながります。

起業時のホームページ作成方法

起業時のホームページ作成方法

あなたが起業するビジネスにおいてホームページが必要な場合に
ホームページをどのように作成すべきかについて見て行きましょう。

まず考えるべきは、

あなたの事業において、ホームページ制作する目的は

  • ブランディングのみ
  • ブランディング + 集客

このどちらでしょうか?

「あなたにとってのホームページの目的」によって、
どのようにHP制作して行くかが違ってきます。

ホームページ制作する方法には

1. 自作する

  • ホームページ制作サービスの利用
  • WordPressで制作

2. HP制作会社に依頼する

という方法があります。

「あなたにとってのホームページの目的」を考えながら、
制作方法を検討してみてください。

HPを自作する

ホームページの目的が「ブランディングのみ」の場合
ホームページを自作するという方法があります。

「とりあえず、HPを名刺代わりにでも持っておきたい」
「あまりお金をかけたくない」
などの場合です。

HPの自作には、

  • ホームページ制作サービスの利用
  • WordPressで制作

の2つの方法があります。

ホームページ制作サービスの利用

サーバーなどを独自で契約することなく、
簡単にホームページを作成できるツール・クラウドサービスはたくさんあります。
「ペライチ」「Jimdo」「Wix」などです。

ネット上で、上記のトップページを開いて、アカウント登録すれば、すぐに始められます。
テンプレートがたくさん用意されていますので、自社の業種・ビジネスモデルに合わせてデザインを選択して、文章を入れる・画像を入れる などで、ホームページを短時間で制作することができます。

「無料版」もありますが、広告が表示されたり、機能に制限がありますので、有料版で制作するとよいでしょう。

《注意点》

SEO・検索上位化は、ほぼ難しいとお考え下さい。
SEO設定機能やコンテンツ領域などの制限がありますので、SEOで上位表示して集客したい場合は不向きです。
あくまで、起業に際して、簡単に、それなりのデザインのHPを持っておきたい場合に便利な方法となります。

必ず「自社でドメインを取得」して利用しましょう。
「ペライチ」「Jimdo」「Wix」などは、サービス側がサブドメインなどを提供してくれますが、起業してビジネスでHPを持つ場合は、必ず、自社でドメインを取得してください
(独自ドメイン)
サービス側が提供してくれるドメインは、そのサービス内だけで使えるドメインですので
サービスを移行する場合、継続して使えません

WordPressで制作する

「WordPress」は、自分でホームページ制作できるCMSツールです。(無料で使えます)
WordPressで制作するには、サーバーとドメインを自社で契約して設定して行く必要があります。(サーバー代などが必要になります)

また、サーバー内で、ドメイン設定やWordPressのダウンロードなどの設定が必要になりますので、少しハードルが高く、ご自分で勉強して行く必要がありますが、パソコンなどが得意で、時間的に余裕がある場合は、挑戦してみてもよいかもしれません。

《注意点》

サーバーとドメイン取得は必須です。
自社で、レンタルサーバー契約を行って、ドメイン取得して始める必要があります。
「エックスサーバー」「ロリポップ」などでサーバー契約を行ってください。

ある程度の時間と知識が必要です。
ドメイン設定⇒WordPressダウンロード、プラグイン設定等を行う必要があります。
起業時は、何かと忙しいので、時間的な余裕がない場合は難しいかもしれません。

SEO設定は、ハードルが高いです。
SEO設定して行くためには「All in One SEO」「Yoast SEO」などのプラグインを導入して、自分でSEOについて研究して進める必要があります。

HP制作事業者に依頼する

起業時にホームページ持つときに一番多いのは「HP制作会社」への依頼でしょう。
ただし、ホームページ制作事業者は無数に存在し、選び方に苦労する場合も多いでしょう。

まず、考えていただきたいのは、HPを持つ「目的」です。

ブランディングのみ」が目的の場合、
ブランディング + 集客」が目的の場合では
選ぶべき制作事業者が違ってきます。

ホームページ制作事業者には、大きく分けると、2つの種類があります。

《ホームページ制作事業者の種類》

  • 「デザイン」系
  • 「SEO・集客」系

ホームページ制作事業者は、自分のことを「デザイン系」「SEO・集客系」と表示していませんし、見極めるのは大変です。

どのようにホームページ制作会社を選べばよいかも併せてご案内いたします。

「デザイン」系のHP制作会社

実は、ほとんどすべてのHP制作事業者は「デザイン」系です。
「きれいなホームページに仕上げること」を業としていますので、見栄えのいいウェブサイトが必要な時は、
その会社の制作事例などを見て、起業する会社のイメージに近い制作会社を選びましょう。

つまり、HPの目的が「ブランディングのみ」の場合は、
「デザイン」系のHP制作会社でよい、ということになります。

制作費は、フリーランスで15万円~30万円程度。
HP制作会社で30万~200万円、と幅があります。

《注意点》

「コンセプト」「コンテンツ」は自社で用意することが必要です。
ウェブデザイナーが綺麗なサイトに仕上げてくれるのですが
「自社の強みをどのように打ち出すか」
「どのようなコンテンツ・構成にすれば、ユーザーを引き付け、集客につながるか」
などは考えてくれませんので、自社で行う必要があります。

SEO・検索上位化は困難です。
SEOは、総合的な施策が必要となり、
何より「SEOに強いコンテンツ作り」が大切となるのですが、
「デザイン」系のHP制作会社には、それはできませんので、
SEO・検索からの集客は「難しい」とお考え下さい。

「SEO・集客」系のHP制作会社

起業するビジネスが「ブランディング+集客」を必要とする場合は、
「SEO・集客」系のHP制作会社に依頼しましょう。

ホームページのデザインだけでなく、以下の内容を行ってくれます。

  • キーワード調査
    検索上位化を狙いたいワードの「検索数」「上位化の難易度」などを調査して
    起業するビジネスの内容とエリアに応じたSEO戦略について相談にのってくれます。
  • コンセプト・集客戦略
    どのようなコンセプト・打ち出しを行い、どのようにユーザーに、どのようにアピール・集客するかの戦略策定を行ってくれます。
  • コンテンツ作成
    SEOに強いコンテンツ・文章作成を代行してくれるか、作成援助を行ってくれます。
  • SEO内部対策
    タイトルタグ・ディスクリプションタグなどのSEOタグ設定、内部リンク対策、ページエクスペリエンス対策などを行ってくれます。
  • CMS・ブログ設定
    SEOには、ホームページの継続的更新・情報発信が必要ですので、自分で更新できるCMSやブログ設定を戸なってくれます。

ただし、「SEO・集客」系のHP制作会社は極めて少数ですので、探すのは大変かと思います。(ほとんどのHP制作会社は「SEOが得意です」と言いますし…)

起業してビジネスが軌道に乗る・乗らないを左右する最大の要素の一つがSEOです。

「SEO・集客」系のHP制作会社を探すポイントを見て行きましょう。

《「SEO・集客」系のHP制作会社を探すポイント》

契約前のやり取りの中で、SEO調査を行ってくれる
契約前に、メール等でHP制作会社とやり取りすることにあると思いますが、
その際に「キーワード調査」などを行ってくれ、
SEO戦略について相談にのってくれるところ探しましょう。

SEO実績を提示してくれる
これまでのHP制作事例で、実際に上位表示したものを(上位化ワードと共に)
きちんと提示してくれる制作事業者を探しましょう。

起業とホームページ…大切なこと

起業とホームページ…大切なこと

起業においてホームページ運営をして行くときに重要なことをご紹介いたします。

ドメインは、必ず自社で取得し管理する

ドメインは、ネット上で自社の存在を表すもの、ということができます。

ドメインは、HPのURLを構成し、
ネット上での実績・SEOの力もドメインを通じて蓄積されてゆきます。

HP制作会社に制作依頼する際も、HP制作会社にドメインの管理を任せてしまうと
HP制作会社を他に変える際に、「ドメインは引き継げません」と言われることがありますので注意が必要です。

ドメインが引き継げないと、
SEOの力は「ゼロ」に戻り、
名刺・パンフレット・看板などのURL記載を書き換えなければならくなるなど、
事業そのものに大きなマイナスの影響を与えます。

起業したら、まずドメインを取得する・・・ぜひ徹底してください。

ブランドイメージ・ターゲット層を明確にする

起業してホームページを制作して行くときに大切なことは
自社の「ブランドイメージ」「ターゲット層」を明確にすることです。

どのような人に、どのような商品・サービスを提供するのか…
ブランドイメージ・ターゲット層を明確にすることで、
アピール度の高いコンテンツが生まれ、デザインの統一感も生まれます。

《ターゲット層を明確にするためのポイント》

顧客の属性を分析する
顧客はどのような人でしょうか?年齢層・性別・家族構成・職業・指向性・価値観・趣味・ライフスタイルなどを想定して、特徴を把握します。

顧客ニーズはどこにあるのか?
顧客が求めているものは何なのでしょうか?もしかしたら、既存のビジネスではとらえられていない、潜在的なニーズから、新たなビジネスモデルが生まれるかもしれません。

ターゲット層を考えて行くことで、「他者とは違う、自社の強み・価値」が見えてくると、
ユーザーに信頼してもらえる明快なホームページに近づけることができます。

ホームページ制作後の「運用」が大切

起業してホームページを制作したら、そこから「運用」することがとても大切です。

「ほったらかし」のホームページは、ユーザーからは見抜かれますし、
検索エンジンの評価も下がりますので、SEO的にもマイナスです。

常に新しい情報を発信して、ユーザーとのつながりを深める場として、ホームページを活用しましょう。

《ホームページ運用のために》

CMSを設置する
自分のパソコンから更新できるCMSを、ホームページ制作時に設置することが大切です。

ブログを設置する
ホームページ内にブログを設置して、定期的に発信しましょう。

Googleビジネスプロフィール登録

起業したら、Googleの「ビジネスプロフィール」の登録を必ず行いましょう

特に、地域を基盤としたビジネスで起業した場合は、
ビジネスプロフィール登録は必須です。

地域型ビジネスの場合、人々は「地域名+ビジネス名」で検索することが多いですが、
この際に、通常のSEO結果として表示される「自然検索枠」とは別に、
「ビジネスプロフィール」情報に基づいた「ローカルパック」という表示枠があります。
(ここに表示させる対策を「MEO」「ローカルSEO」といいます。)

ローカルパックと自然検索枠・表示例

「ローカルパック」が上に、「自然検索枠」が下に表示される
(広告枠)が一番上に表示されることもあります)

起業した事業の「企業名」や「屋号」の認知度を上げるためにも、
ぜひ、起業したら真っ先に「ビジネスプロフィール」の登録を行うようにしてください。

まとめ

ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
「起業とホームページ」について解説してまいりましたが、いかがだったでしょうか?

起業=ホームページが必要、というわけではありません

ただ、インターネット時代ともいえる現代において、
ネットをどのように活用するか、
ホームページをどのように位置づけるかは、
ビジネス発展に欠かせない視点になっています。

ホームページを「制作するかどうかの判断」においても、
「どのようなHPを制作するかの判断」においても
ホームページを制作して何を求めるのか?=目的は何か?
を明確にしておく
必要があります。

起業してビジネスを始めるからには、必ず成功する必要があります。

ぜひ、このページを何度か読み返していただきまして、
集客にご活用いただければ幸いです。

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