ベニスアップデートとは、
2014年に実施された検索エンジンアルゴリズムのアップデートで、
検索者の場所を考慮した検索結果を変化させて表示するものです。

この記事では、ベニスアップデートがどのような変化をもたらしたのか、影響を受ける事業やSEO対策について解説いたします。

ベニスアップデートとは

ベニスアップデートとは

ベニスアップデート(2014年12月頃~)とは、
検索者の場所(現在地)を位置情報を基に関連付け・考慮して検索結果の内容・順位・ランキングを、検索者の場所に応じて変化させて表示する検索エンジンアルゴリズムのアップデートのこと言います。

ベニスアップデートによる主な影響は以下のようになります。

  • 地域密着型ビジネスにおいて検索結果の重要性が増す
  • ローカルSEO対策(MEO)の重要度が増す
  • ユーザーニーズにより接近した検索結果の表示

ベニスアップデートで検索がより便利に

ベニスアップデート
2014年~

位置情報に基づく検索結果とは?

例えば、「カフェ」と検索したときに、
従来は、全国統一の検索結果が表示されていました。

ですが、ベニスアップデート後は、
検索する人が「横浜」にいる場合と、「大阪」にいる場合とでは、違う検索結果の表示が表示される…ということです。

さらに言えば、スマートフォンで「横浜駅」近くで検索する場合と、「桜木町駅」近くで検索する場合とでは、検索結果が変わることがあります。
(「桜木町カフェ」の検索結果と「横浜駅カフェ」の検索結果も違います)

「桜木町カフェ」の検索結果
桜木町カフェの検索結果

「横浜駅カフェ」の検索結果
横浜駅カフェの検索結果

「カフェ」などの飲食店、歯医者、ボーリング場など、その人が今いる場所(位置情報)に近いサービスを探す可能性が高い業種・キーワードで検索した場合、検索した人の位置からより近い対象を表示させるように調整されています。

このように、ベニスアップデートによって、検索が非常に使いやすいものになり、買い物や旅行をはじめ、様々な場面で、検索が利用しやすくなったのです。

その意味では、非常に画期的なアップデートがなされた、と言えるでしょう。

ベニスアップデートが影響するワード・業種

ベニスアップデートによって、検索結果が変わるワードは、
地域性が高いと考えられるワードになります。

つまり、地域型のビジネス・店舗型のビジネスを行っている場合は、
このアップデートが大きな影響を与えることになります。

以下にいくつか例を挙げます。

  • カフェ、レストラン、居酒屋、スナック
  • 歯科医、小児科、皮膚科、眼科、クリニック
  • 美容室、床屋、マッサージ店、エステ
  • 弁護士事務所、行政書士事務所
  • ボーリング場、水族館、映画館
  • カギ修理、自動車修理工場 他

ベニスアップデートが影響するワード・業種

このように、地域性のあるワードで検索した場合、検索者のいる場所によって検索結果が変わります。

また、たとえば「弁護士事務所」であれば、少し遠くてもよく、比較的広域で探す人が多いですので、検索結果も、市レベルなど、広域で検索結果が表示され、
「カフェ」「クリーニング店」など、なるべく近い店を探す傾向のあるワードの場合は、近い距離を優先した検索結果となります。

検索エンジンは日々進化し、かなり細かく設定されて、検索結果が表示されるようになっているのです。

検索クエリによって検索結果が変わる

例えば、「外壁塗装」と検索した場合の検索者の意図はなんでしょうか?

「外壁塗装とは何かを知りたい人」「どれくらいの時期に外壁塗装が必要か?」など外壁塗装に関する情報が知りたい場合と
「外壁塗装をしている業者を探している」場合の
両方の可能性があります。

こうしたワードでの検索では、「知りたい人」向けの検索結果と、「業者を探している人」向けの結果の両方が表示されることになります。

横浜で「外壁塗装」と検索したときの結果例を見てみましょう。↓

横浜で「外壁塗装」と検索したときの結果例

つまり、検索エンジンは、
検索クエリ(検索ワード)から検索意図を推定
⇒ 事業者やサービスを探している検索かどうかを判断
⇒ 検索者がより近い業者を探すワードかどうかを判断
⇒ ユーザーニーズに合致した検索結果を表示
…という判断の積み重ねを行い検索結果を表示しています。

そしてベニスアップデートは、検索者の位置情報と検索意図を総合的に判断した検索結果を表示する仕組みの導入であり、
ベニスアップデートによって、より検索者は、自分のニーズに近い結果を得ることができるようになった…ということができます。

ベニスアップデートとSEO対策

ヴェニスアップデートによって、
検索結果が、検索者の位置情報に基づいて結果が表示されるようになり、
検索結果の利便性が向上しています。

このことは、地域密着型ビジネスを行ってい場合、SEO対策の重要性が増すことを意味し、このアップデートに応じたSEO対策が必要となります。

タイトルタグに地域名を入れる

タイトルタグは、サイトやページのタイトル指定する、SEOにおいて非常に重要なタグです。

ベニスアップデート後は、地域密着型ビジネスであるなら、
自社サービスなどの「エリア名」を、タイトルタグに必ず入れるようにしましょう。

ただし欲張って、多くの地域名を羅列するのはNG。
検索エンジンに過剰な対策と判定されて、マイナスの影響がある場合がありますし、羅列するほど各ワードの力は分散します。
タイトルタグに入れる地域名は、「そのエリアの特徴」や「事業内容」をふまえて、慎重に・適切なものを入れるようにしましょう。

コンテンツにローカルキーワードを入れる

webページのコンテンツに、地域情報や地域名キーワードを入れるようにします。

  • 「店舗の住所」や「営業エリア」などを明示する。
  • 地図を挿入して、○○駅から○分などのテキスト情報も入れる。
  • 自社サービスに関する地域の特性などの情報を入れる。

ベニスアップデートとMEO対策

MEO(ローカルSEOとも言います)とは、
地域名検索において表示されるマップ表示(ローカルパック)に
自社サービス・店舗を表示させるための対策
です。

たとえば「桜木町 カフェ」と検索すると、↓のように表示されます。

MEOとローカルパック

検索結果の上部に「マップ」と「3つの店舗」が表示されています。

これが「ローカルパック」と言われる検索結果枠で、
ここに表示されることは、集客に直結しますので、非常に重要です。

また、たとえば、桜木町にいるる人が、スマホで「近くのカフェ」と音声検索したりする場合も、同様にローカルパックが表示されます。

ベニスアップデートによって、検索者の位置情報に基づく検索結果が表示されるようになり、ローカルパックに表示するための対策=MEOの重要度が増しています。

Googleビジネスプロフィール登録

MEO対策は、Googleビジネスプロフィール対策が基本となりますので、
地域型ビジネスを営む企業の場合は、Googleビジネスプロフィール登録・運営は必須です。
ビジネスプロフィールに、会社名、住所、電話番号を、ホームページと同じもの(表示を統一する)を入力しましょう。(⇒NAP情報

また、「ウェブサイト」「商品・サービス情報」「Q&A」「営業時間・休日」など様々な情報を入力できますので、正確に・最大限入力して行きましょう。
とくに「口コミ」の評価はMEOに大きな影響を与えますので、対策を行い、こまめに口コミへの変身をして行きましょう。

MEO対策を行うことによって、SEO効果も高まります。
「ローカル検索」での露出度が「ローカルパック」「自然検索枠」の両方で増して行けば、ビジネスに大きなプラスの効果をもたらします。

ベニスアップデートは、検索ユーザーと地域ビジネスの接点を広げてくれます。
「ローカル検索」でのSEO対策・MEO対策をしっかりと行って行きましょう。

まとめ

まとめ

ベニスアップデートは、検索者の位置情報に応じて、「地域名+サービス名」などのローカル検索の結果表示を調整し、適切な短キング表示を行うためのアップデートです。

これにより、ユーザーの利便性が向上すると同時に、地域型ビジネスがより検索結果を通じて多くの人に情報提供できるようになりました。

このことにより、地域ビジネスにおけるSEO対策・MEO対策(ローカルSEO)の重要性が増しています。

地域情報を含むコンテンツの充実、ローカルキーワードの選定など、適切なローカルSEO対策を行うことが重要となりますので、この記事の内容をチェックして、取組を行い、集客力の拡大につなげて行きましょう。

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