ホームページ目的

ホームページ目的を明確にして成果を上げる方法

ホームページを制作・運営を始めるときに最重要となるのが
「ホームページを何のために作るのか」
「どのような役割を果たすためのwebサイトが必要なのか」
について、最初に明確にしておくことです。

よくあるパターンとして、社内で話すときに「イメージカラー」「デザイン」などについての話題に終始して、肝心の「ホームページの目的」があいまいなまま、制作会社を探し始めて、発注してしまうことです。

この記事では、ホームページの主な目的、目的別の制作方法・制作会社の選び方・注意点などをわかりやすく解説してゆきます。

「ホームページを新規で作成する」「リニューアルを検討している」時に、
ぜひお読みいただき、参考にしてください。

【もくじ】

ホームページの目的は?

ホームページ目的を明確にしましょう!

会社や個人事業者が「ホームページを持とう」と思ったときに、
なぜ、何のために、ということが必ずあるはずです。

ただし、もしかしたら
「とりあえずホームページを持てば何とかなる、何かが始まる」
といった漠然とした考えで始まっているかもしれません。

ホームページの目的は、
何を得るために」を明確にするための、最初に必ず行うべき事項です。

ここを曖昧にしたまま制作会社に発注すると、
曖昧な内容のwebサイトが出来上がり、
誰も見に来ない、何の成果も得られないHPが出来上がってしまいます。
(よくある失敗パターン)

ホームページの目的の明確化は、
「ゴール設定」「成果の目標」「どんな制作会社に発注するか」(自分で制作するか)
などを決める、ある意味「最重要」ポイントです。

最初に考えてみることは…

ホームページの目的を明確にするために、最初に以下のことを考えてみましょう。

  • 「何のために」ホームページを持つのか?
    「企業イメージアップ?」「集客して売り上げを伸ばす?」「見込み客をたくさん集める?」「人材の募集をする?」
  • 「誰に向けて?」
    「対象となる潜在顧客」「既存の取引先」「新たな企業の発注担当者」「株主」
  • その人に「何をしてもらう」?
    「お問合せ」「メルマガ登録」「資料請求」「LINE登録」「注文」「来店」

「何のために」「誰に」「何をしてもらう」がある程度はっきりすれば
おのずと「ゴール」「目標」も明確になります。

ある意味、ホームページは
「目的」をはっきりさせて「ゴール」に向かって行くためのものなのです。

目的別の6パターン

ホームページには、目的別に6つのパターンがあります。

6つのパターンのホームページ

問合せ・資料請求

不動産販売、リフォーム、機械製造、設備メンテナンス、システム開発、専門学校・予備校など、
BtoB(企業間取引)またはBtoC(一般消費者向け)で
比較的高額な費用・料金が必要となる製品・商品・サービスの場合に、まずホームページから
「お問合せ」「資料請求」という第1ステップを行ってもらうためのHPパターンです。

機械製造HPなど問合せ・資料請求を目的

来店・予約

飲食店・整骨院・美容院など店舗系ビジネスのホームページは
「来店」や「予約」を目的としたHPとなります。

お店のサービスや特徴、営業時間・アクセスをわかりやすく表示して、来店を促すHPを制作し、
予約のための「電話」「メールフォーム」「予約システム」「LINE登録」などをゴール設定します。

店舗系ビジネスは来店・予約を目的

商品販売

ホームページから商品購入してもらうことを目的とした、いわゆる「ネット通販のサイト」です。

洋服・ベビー用品・化粧品・家具・食品などの様々な商品を直接販売し、決済、配送までの流れをHPで完結できるようにします。

たくさんの商品をページ分けして紹介するwebサイトや、
一つの商品をLP(ランディングページ)で販売する形もあります。

商品販売を目的

リストの取得

「メルマガ登録」「PDF資料ダウンロード」「無料会員登録」などで、メールアドレスなどの連絡先取得をゴールに設定するHP。

建材や家具などの「商品カタログ」ダウンロード、
コンサルティングやSEO業者などの「ノウハウ集」ダウンロード、
「メルマガ登録」「無料会員登録」などでメールアドレス取得・LINE登録を行ってもらいます。
できるだけ多くの潜在顧客の連絡先を取得して、ステップを踏みながらプロモーションを行って行くための入り口となるHPパターンです。

リストの取得が目的

ブランディング・企業イメージ

閲覧者に具体的アクションをしてもらうことを「ゴールにせず」
企業イメージ向上」「企業のブランド化」などを目的としたHP。

  • コーポレートサイトで、株主・投資家に企業情報・IR情報などを表示して財務基盤を安定化させる
  • 「高級感」や「地球環境を大切にしている」などのイメージ定着を狙う
  • いまどきHPも持っていない会社だと思われないため

など、様々なパターンがあります。

ブランディングを目的

人材採用

新入社員の募集・中途採用募集などに目的を特化したHP。

経営方針・勤務地・仕事内容・福利厚生・社風・初任給・賞与など、求職者が知りたい情報を掲載して、優秀な人材に応募してもらい、社長挨拶、会社沿革、実績などをwebページに表示して信頼感を高める構成にして行きます。

人材採用を目的

目的別にホームページを分けて制作しましょう

ホームページ目的別に6つのパターンを見ていただきましたがいかがでしたでしょうか?
自社の目的に近いパターンでイメージができましたでしょうか?

目的が固まってきましたら、
それに沿ったホームページ制作について具体的に考えて行くわけですが、
1つのホームページに、複数の目的を混在させない
ことをまず確認していただく必要あります。

目的を達成するための「ゴール」があるわけですが、
1つのサイトに、ゴールは1つ」が原則となります。

たとえば、商品販売ページの中に、カタログダウンロードに誘導するページやボタンがありますと、
閲覧者はいったん購入をやめて、「とりあえずカタログだけ見ておこう」ということになってしまうからです。

ホームページのゴールは1つに絞る

ホームページは、
ある意味「ゴールに向けて」情報を提供し、誘導して行く構成を取ります。

2つ、3つと目的・ゴールがありますと、
情報が分散して、閲覧者も混乱して、ゴールの行動をとりにくくなってしまうのです。

たとえば、「リストの取得」を目的とするサイトは、ECサイトとは別にLPにするなど、
予算を考えながら、ホームページ構成の戦略を立てましょう。

目的別のHP制作会社・制作サービスの選び方

ホームページの目的によって、ホームページに求められるものも違っています。

「デザイン性」「SEO」「システム活用」など、どこに比重を置くべきかを概観し、
無駄なコストを抑えながら、最大の効果が上がるように
ホームページ制作会社選び・HP作成サービスなどを選びましょう。

3タイプのHP制作会社

ホームページ制作会社といっても、事業者によって大きな違いあります。

大きく分類しますと
「デザイン系HP制作」「SEO系HP制作」「システム系HP制作」に分けることができます。

3つのホームページ制作会社の分類

  • デザイン系HP制作
    ほとんどのホームページ制作会社は「デザイン系」です。
    つまり、サイトデザインを一定水準以上のクオリティーで制作する「webデザイナー」が所属する制作会社です。

    製作費は、10万円~100万円くらいで制作会社により大きく違います

  • SEO系HP制作
    SEOで検索上位表示することを主な目的としてwebサイトの制作を行います。
    コンテンツ制作や検索エンジンアップデートなどに精通した「SEO専門家」が在籍し、集客・ウェブマーケティングのアドバイスなども行う制作会社です。

    製作費は、20万円~70万円くらい。対策ワードによって違う場合もあります

  • システム系HP制作
    ホームページ内のシステム設計に強みを発揮する制作会社です。
    金額シュミレーションシステム、独自のショッピングカート・決済システム、条件入力で情報表示を返すサイト内検索システムなど、
    大規模サイトにおいて力を発揮する「システムエンジニア」在籍の制作会社です。

    製作費は、200万円~とかなり高額 + 毎月の維持費・メンテナンス費もかかります

様々なHP作成ツール・HPサービス

制作会社に依頼せず、制作ツールやHPサービスなどを利用して、目的に応じたホームページ運営も可能なケースがあります。

  • 無料HP作成ツール
    「WIX」「JINDO」など、無料でHP制作ができるサービスがあります。
    ただし「無料版」では、広告が表示される・独自ドメインが使えないなど、ビジネスで使うには致命的な問題がありますので、避けてください。
    「有料版」なら、広告は非表示・独自ドメインも使えます。

    SEOに弱い、ページ数に制限があるなど、集客力はとても弱い点は考慮に入れ、「短期的な目的」などの場合だけ活用しましょう。

  • ネットショップサービス
    「BASE」「STORES」「カラーミーショップ」など、無料でネットショッピングサイトを運営できるサービスがあります。
    無料で簡単に始められ、売上毎に3.5%程度の料金を支払う仕組みです。

    小さい企業や個人事業者でネット通販を始める場合は、コストを抑えてネット販売ができます。

  • WordPress
    WordPress(ワードプレス)は、自分でブログを始めるには取り組みやすいシステム(CMS)です。
    レンタルサーバーを自社で契約すれば、インストールするだけですぐ始められます。

    ただし、基本ブログシステムですので、ホームページとして運用するには、かなり勉強して作り込んで行くか、ワードプレスでホームページ制作してくれる制作会社に依頼することが必要です。

ホームページ制作会社の3つのタイプと、HPツール・サービスなどをご紹介いたしました。

それでは、「6パターンHP」ごとに「3タイプのHP制作会社」の選び方を見て行きましょう。

「どのように制作会社等を選ぶか?」「どのようなことを注意して制作するか?」
…などをご確認ください。

目的別のホームページ制作会社選択

目的別ホームページ活用

目的別6パターンホームページと制作会社選択

問合せ・資料請求

「お問合せ」「資料請求」をユーザーに行ってもらうことを目的にしたホームページでは、大前提として「対象となる多くの人に見てもらう」ことが必要となります。

デザイン優先で制作してしまうと、肝心のアクセスが入ってきませんので、「SEO系」のホームページ制作業者を選択しましょう。
「サービス名+エリア名」検索で上位表示する施策を行い、成果を上げている業者を探しましょう。

デザイン系で制作する場合は、ウェブ広告を活用する必要があります。

来店・予約

飲食店・整骨院・美容院など店舗系ビジネスで「来店」や「予約」を目的としたHPでは、「サービス名+エリア名」検索で上位化する必要があります。

また、MEO(検索の「ローカルパック」上位表示対策)も必須ですので、
SEO・MEOに精通したHP制作業者に依頼することがおすすめです。

地域名検索の「ローカルパック」
「渋谷 カフェ」検索の表示例↓

ローカルパック・表示例

「予約」に力を入れたい場合は、
「スマホ電話ボタン」「LINE登録ボタン」などの設置を検討し、
RESERVA(レゼルバ)などの「予約システム」などを必要に応じて活用しましょう。

商品販売

ECサイトを独自システムとして導入しようとしますと、相当高額な初期費用・維持費がかかります。

小さい会社・個人事業の場合は、無料で始められる「BASE」「STORES」「カラーミーショップ」などのネットショッピングサイトを利用するのがよいでしょう。

維持費は無料で、商品が売れたときに3.5%程度の料金が発生します。

ネットショッピングサイト

ECサイトは、どのように集客するかがネックとなります。
SEOに強いホームページ制作を行い、Webサイト⇒無料のショッピングカートという形を取ったり、WEB広告活用、SNS発信、オウンドメディア運営(WordPressでもOK)などを検討しましょう。

また、メールマガジンで、定期的にお客様に情報発信して行くことも大切です。
(「ショッピングサイトのメルマガ機能」や「レンタルサーバーからのメール一斉送信機能」などを利用します)

リストの取得

「リストの取得」を目的としたホームページの場合も、
どのように集客するかがネックとなります。

SEOで検索からの集客を考える場合は、
「コンテンツSEO」に精通した制作業者などに相談して進めるようにしましょう。

また、WEB広告の活用も必要となりますので、一定の広告コストを確保して事業計画を立てるようにしましょう。

リストの取得を目的にしたホームページ制作

リスト取得後は、ステップメールなどで、情報を配信して購入までの流れを構築しておきます。
(「まぐまぐ」などの無料でつかえるメールマガジン配信システムや「レンタルサーバーからのメール一斉送信機能」などを利用します。)
(有料のメルマガ配信システムも検討しましょう))

ブランディング・企業イメージ

ブランディング・企業イメージを目的としたホームページでは、
「企業名検索」で閲覧する人が主なターゲットとなりますので、
SEOはあまり重視しなくてもよく、「デザイン系」HP制作会社でよいでしょう。

「高級感」「さわやかさ」などのブランドイメージ戦略を取る場合は、
デザインイメージを自社で検討してから発注しましょう。

コーポレートサイトは、デザインに凝る必要はなく、
背景色は白で、シンプルなレイアウトで安心感・信頼性を演出します。

「いまどきホームページも持っていないと思われないために」ホームページを持つ場合は、取引業者などが閲覧したときに「きちんとした会社だ」と思われる程度のサイトクオリティーは確保しましょう。

「WIX」「JINDO」などのツールを使って制作しても良いのですが、
必ず「有料版」を使い、独自ドメインで制作してください。

独自ドメインなら、ツールの利用をやめる際にも、継続して同じURLとなりますので、印刷物の変更は不要で、取引先が閲覧できなくなるなどの不利益を避けることができます。

人材採用

人材採用を目的としたホームページは、
学生や中途採用を考えている人に向けられたサイトですので、
「正確な情報」「わかりやすいページ構成」「信頼感の持てるデザイン」などを意識して制作します。

アクセス確保は、検索・WEB広告・求人サイト登録などの複数のルートが考えられますので、戦略を立てて、必要に応じてホームページ制作会社を選びましょう。
(「SEO系」または「デザイン系」)

まとめ

ホームページを制作・運営を始めるとき、制作会社を探す前に、
まず「目的」を明確にすることが最重要であることをご説明してまいりました。

「目的別」に、様々なホームページのパターンがあり、
必要とされるホームページ制作会社も、使うべきツールも、それぞれ違ってくるためです。

まずはホームページの「目的」とお客様に行っていただく「ゴール」を定めて、
明確な戦略の下でホームページの制作(依頼と発注)を行いましょう。

このページで紹介してきました内容を参考に、
それぞれの目的を達する大きな成果を上げていただければ嬉しいです。

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ホームページの目的は様々ですが、
多くの場合、検索からの集客(SEO)がビジネスのカギとなります。

ホームページ制作会社には「デザイン系」「SEO系」「システム系」の3つのタイプがあるのですが、「SEO系」で、実績を上げている制作業者はごく少数です。

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