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隠しリンクとは? リンクスパムによるペナルティーとSEO

隠しリンクとは?

隠しリンクとは?

隠しリンクとは、
「リンクの文字色と背景色を同じにして見えなくする」
「画像の後ろにリンクを隠す」などにより、
ユーザーには見えないが、検索エンジンにはリンクを認識できる形にすることで、
検索順位を意図的に捜査する目的を持ったリンクのことをいいます。

「隠しリンク」は、以下2点の理由により、検索エンジンに「スパム」と認定される可能性があります。

  • ユーザーの利便性を下げる
    ウェブページを閲覧しているユーザーにリンクが見えないことで、ユーザーが意図していないのにリンク先の別ページが開くなど、利便性・信頼性を下げる要因となります。
  • 健全な検索順位決定を妨げる
    隠されたリンクによって、検索エンジンを欺くことで、ユーザー満足度を主軸とした検索順位決定を妨げ、ユーザーニーズに合致しない順位決定になる可能性がある。

検索エンジンは、リンクを、検索順位決定において重要要素としています。

ですので、「隠しリンク」によるリンク設定は、問題性が高く、
ペナルティーが課される可能性が高いのです。

隠しリンクの種類

隠しリンクには、主に2つの方法があります。

「テキスト」による隠しリンク

テキストに細工をすることで行う「隠しリンク」です。
以下の方法があります。

  • 「テキストの色」を「背景色」とあわせる
    テキストの色やリンクの色を背景色と合わせることで、
    ユーザーからはリンクの存在が見えないようにする方法です。
  • テキストリンクの文字の大きさを小さくする
    テキストのフォントサイズを「0」や「1」にするなど小さくすることで、ユーザーが認識できないテキストリンクを作る方法です。
  • テキストの一部をリンク化する
    文章中の一部のワードをリンク化し、しかも、そのワードがリンクであることがわからないように処理する方法です。
    …下線・枠線をつけない
    …リンク化している文字色が、文章の中の文字色と同じ

「画像」による隠しリンク

画像に細工をすることで行う「隠しリンク」です。
以下の方法があります。

  • 画像の背景にリンクを埋め込む
    画像の背景にリンクを埋め込むことで、画像全体がリンクになるような隠しリンク。
    ユーザーには画像がリンクであることが認識できず、意図しない形でリンク先が開いてしまいます。
  • 画像の色・背景色を、リンク色・背景色と合わせる
    画像の色や背景色を使って、リンクをユーザーが認識できないようにする方法です。

隠しリンクのSEOへの影響

「隠しリンク」は、
ユーザーの利便性を損なわせ、検索順位を意図的に操作するものですので、
検索エンジンに見つかると、それを行っているページ・サイトはSEOにマイナスの影響を受けることになります。

検索エンジンは、「隠しリンク」を
「テキストの色や背景色の差を調べる」「テキストのサイズや文字間隔を調べる」「リンクにユーザーが認識できる枠線があるかなどを調べる」などによって検出します。

また、Webサイトの監視や、ユーザーからの通報なども、
隠しリンク検知に使われています。

検索順位が下がる

「隠しリンク」が、検索エンジンに検知されると、検索順位は下げられます。

これは、隠しリンクが存在するページだけではなく、
サイト全体の評価が下げらますので
サイト内の全てのページに影響が及びます。

ペナルティーが課される

隠しリンクを意図的に貼り付けていた場合、「手動による対策」として検索エンジンから「ペナルティー」を受ける可能性があります。

この場合、サイト全体の評価が大幅に下がりますので、
あらゆるページの検索順位が大きく下がることになります。

隠しリンクを避けるためのポイント

「隠しリンク」が検索エンジンに検知されますと、SEOに大きなマイナスとなりますので、
リンク設定をする際には、以下に注意しましょう。

リンクの存在を明確に示す

リンクが設定されていることを、ユーザーにわかりやすい形で表示しましょう。

  • リンクテキストのフォントサイズを大きくしてわかりやすくする
    (フォントを太字にしても良いです)
  • リンク色を青色・枠線をつけるなど、
    一目でテキストリンクであることが分かるようにする
  • 背景色とテキスト色・リンク色の明度差をつけることで、見やすくする
    (背景色とテキスト色・リンク色の明度差は、20以上にしましょう)
  • 画像にリンク設定されていることをユーザーに示す
    (画像に枠線を入れたり、リンクの存在を示すテキストを追加するなど)

リンクはユーザーファーストで設定する

リンク設定は、ユーザーにとって、関連情報を探す際の有益な情報となります。

リンクであることが明確に示されていることで
ユーザーの利便性が向上し、
ユーザーのサイト内でのページ閲覧時間の向上などの効果によって、
SEO・検索順位にプラスの効果をもたらします。

「隠しリンク」で、欺く形でリンクを貼るよりも、
ユーザー満足度を高める形のリンク設定をする方が、SEOに効果的なのです。

検索エンジンを欺き、検索順位を操作する意図をもってリンク設定を行うことは、
全くプラスになりませんので、止めましょう。

隠しリンクでペナルティーとなったときの対処

「隠しリンク」が検索エンジンに検知され、「手動による対策」としてペナルティーを受けたときの対処法についてご案内します。

まず、グーグルから「手動による対策」としてペナルティーとなる旨、メールが届きます。
(Googleサーチコンソールの「手動による対策」にも明示されます。

このメールに「理由」が示されていますので、確認し、
以下の流れで対処しましょう。

1. 隠しリンクを削除する
ペナルティーを受けた原因となった隠しリンクを削除・改善処理します。隠しリンクの種類や場所によって、削除方法は異なります。

  • リンクの削除
    隠しリンクとなっているリンクをすべて削除する
  • 背景色との明度差をつけ、リンクを明示する
  • テキストリンク・画像リンクが、リンクとわかるように改善処理する
    画像の大きさ・太字、画像リンクであることをテキスト情報で示すなど

2. 再審査リクエストを送信
隠しリンクを削除・対策後、
Googleサーチコンソールで再審査リクエストを送信します。

⇒Googleは、再度サイトを審査し、ペナルティーの解除を検討します。

再審査リクエストの際に
「ペナルティーを受けた原因」を示し、「隠しリンクを削除したこと」を示します。
これで、Googleがペナルティーの解除の是非を判断しやすくなります。

・・・・・

隠しリンクでペナルティーを受けた場合、
ペナルティーの解除には数週間~数ヶ月かかる場合があります。

また、ペナルティーが解除されたとしても、検索順位がすぐに元に戻るとは限りません。

《まとめ》

  • 隠しリンクとは、検索順位を意図的に捜査する目的を持った「ユーザーに波には見えない」リンク設定のことを言います。
  • 隠しリンクは「ユーザーの利便性を下げる」「健全な検索順位決定を妨げる」ものとして、Google品質ガイドラインで禁じられています
  • 隠しリンクには、「テキスト」「画像」を使ったいろいろな手法があります。
  • 検索エンジンがこれを検知すると、検索順位が下がる・ペナルティーが科されるなど、SEOにマイナスとなります。
  • 「検索順位を操作する目的で隠しリンクを使わない」「ユーザーファーストのリンク設定を行う」ことが大切です。

検索エンジンは進化し続けており、隠しリンクの検出能力も改善・向上しています。
意図してこのような手法を取った場合、ペナルティーを受ける可能性は以前よりも高くなっています。

ホームページの運営は、ユーザーファーストの徹底がSEOに近道ということを、まずはしっかり認識しましょう。

著者:SEOコンサルタント・ウェブデザイナー
SEOホームページ代表 占部圭吾

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